2018年9月18日

ハイバイの「て」 we went to see the play

ミッチェリーさん監修「大人のピアニカ」を手に入れたぜ
土曜日夜、家族で、劇を観に行った。
「こわれても、こわれても、家族」というキャッチフレーズの「て」

小学生から「学生チケット」が買えたので、ナノカも
一番前の席で、緊張感あふれる「家族のあれやこれや」を観ました。

舞台は、同じ場面が、2度ずつ繰り返されて、
「それぞれの気持ち」「事情」が明かされていく。
ナノカも、一丁前に
「なるほどー、そういう事だったのかあ」
と言ってて、笑えました。

じつは、去年、ハイバイを率いる、岩井秀人さんのワークショップに参加しました。
私は、脚本を勉強したかったのに、演技をする羽目になって、
目が白黒になった経験でしたが、
「人を観察し、ドラマにしていく」は、とてもいい経験になりました。
今も、ささやかながら、記事を書く時に、
人の個性やドラマをちゃんとつかみたいと意識してます。

今回、岩井さんの劇を初めて観せてもらいましたが、
あまりの計算し尽くされた脚本に、おおーと感動するばかり。
その観察は、エグいけど、愛のある形でした。
それぞれ、自分の家族や、知ってる人に、想いを寄せたりして。
人間って、そうだよなあ。家族って、きれいごとばっかりじゃないよなあ。

こわいアニメは見れないのに、
緊張感ある人間の群像劇は観れるという、小学1年生。
静かに、観れる、という確信があるから、連れてこられるわけで、、、

先日、現役の先生から、小学校の現場の事情を耳にしました。
「英語、IT、読書、スキルアップ、道徳。
どんどんと増えるカリキュラムに、時間も予算もアップアップ。
そこで、最初に削られるのは、お金もかかって、すぐに効果が見えない芸術、舞台。
学校から、学芸会の演劇が削られ、学校単位で観る劇もなくなった。
なんとか、芸術に触れたという「事実」を作るために、
3年生あたりで「演奏」を聴きに行く。」
 「その余裕のなさは、家庭も同じで、
なかなか、子どものための人形劇や劇にまで、
手が回る家庭は、少なくなっている。」

一本の演劇を観ることで、大きく人生観に響くこともある。
役を演じることで、人の気持ちを想像することもある。
本当に、大切なことは、すぐには、目に見えないもの。
ここは、削っちゃいけないんじゃないかなあ、
と教育素人としては、思うのでした。

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