10月29日付 毎日新聞 |
イラスト |
今年の2月に、島の現状を知って、8ヶ月あまり。
ようやく、第一歩です。
第一回は、島への取材なしで、佐世保市内のかんころ屋さんで、
製造過程を見学させてもらった様子と、島への取材への導入が書かれています。
文字数の関係で、まだまだ、突っ込んだ内容に踏み込めてないので、
これから、取材を通して、多くの人に出会ったり、
一緒に作業したりしながら、
島の生の声を拾っていきたいと思っています。
正直、「こうすると、 島が復活して、問題が解決する!」
という答えが、私にも、まったく、わかりません。
現状を伝えることで、人の心が動いて、なにか起こるかも。
そんなことを、淡く期待するしか、できない状態です。
この島は、地方が抱える問題を、
離島であるがゆえに、さらに際立たせていると感じました。
若い人が出ていかざるを得ない。
高齢化が進み、担い手がいなくなれば、文化が消えていく。
経済的には、大きな損失として出てこないから、
大きく取り沙汰されることもない。
たとえば、「かんころ餅」という食文化が消えても、
「ああ、あれ、なくなったのか」
と残念に思う、少数のファンはいたとしても、
かんころ餅が置いてあった棚は、なにか他の食べ物で埋められ、
忘れ去られていくことでしょう。
コンビニの棚が欠品したら、あっという間に
なんらかの商品がとって変わっていく。
こうした状況に、人は、慣れてしまっています。
お金さえ出せば、お取り寄せできていたものが、
いくつかの地方で、文化が消滅して、どうやっても、手に入らない。
そんなことが、あらゆる場所で起こって、
気づいたら、棚には、似たり寄ったりの商品しかない。
そんな日が、来るかもしれないことを、知ってほしいと思いました。
先日の台風で、11月に延期になった取材。
島の段々畑で、芋掘りをして、ミサに参加して、
お年寄りの昔話に耳を傾け、
しっかりと、掴んできたいと思います。
引き続き、取材のスポンサー、大募集しております。
長崎の文化をしっかりと、伝えていくためにも、
応援、よろしくお願いいたします。
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