2020年12月29日

リトルアーティスト「牛の掛け軸」Art Class "hung picture for new year, Cow"

 今年も、あとわずか。最後のリトルアーティストは、新年を迎える、掛け軸を作りました。We made the hanging scroll for the new year-year's animal is cow.

初参加の5歳の男の子。とても、愛らしい、角ばった牛を、真ん中に描いて、まわりを、楽しい色で、絵の具で自由に着色しました。木の枝、葉っぱ、など、世界を自分が見た通りに描いてくれています。Five year old boy draw small square cow in the center and freely colored all over.

牛の頭が、初日の出のように、富士山の真上に出てきたところです。すごい、大胆な発想。見てるだけで、幸せな気持ちになります。ピンクのツノが、上の紐とリンクしていて、いいですね。7 year old girl put the cow head onto the Mt. Fuji. Humorous idea and pink horns are charming.

久々に参加してくれた女の子。かわいい牛さんと、お正月らしいものを、いっぱい、散りばめた絵を描いてくれました。こういう「〜づくし」みたいな絵も、掛け軸にすると、まとまりますね。掛け軸って、おもしろいなあ。Lots of new year items gathered in the paper and made fun scroll wishing lucky happy new year coming.

真ん中に、マントを着た牛を配置して、「できた!」と終わりにしてしまったので、「まわりは?」と聞くと、柵を立て、空を描き入れました。ぐっと、よくなりました。ちょっと、さびしいぐらいに空間を空けた方が、掛け軸にした時、しっくりくるみたいです。Cow with cloak sat on the field. I asked Nanoka to add the surroundings and she added fence and sky. For the Scroll art, it is sometimes better to keep space blank.

今回の掛け軸は、一匹の牛を堂々と真ん中に配置して、グラフィックな感じでデザイン。そして、緑っぽい色で、仕上げました。それを、赤の台紙で掛け軸にするセンス!しっかりと、自分で一つ一つ選んで、制作する姿が、頼もしいです。Graphical green cow by 11 years old boy. Very original color choices and I admired his sense of humor.

こちらは、水牛の表情がとても、ステキで、ドンドンと色を塗って行きたくなるのを、今回は、我慢、我慢で、作業して、かっこいい牛を仕上げました。白地の部分も、この迫力ある牛を、引き立ててくれています。This is buffalo with colors. He is a little impatient usually to paint, but this time, trying to wait each color dry not to touch too much. I love face impression of this buffalo.

 掛け軸作りは、2年に一度ぐらいは、やりたいなあ、と思うプロジェクトです。なにより、お正月に飾るのが、とても、楽しいです。どんなお花と飾ろう。今から、ワクワクします。

 絵を描くのは、それほど、時間がかからないのですが、あとで掛け軸になると思うと、すこし、配置や、仕上げ方が、変わってきます。 掛け軸にすると、ぐっとよくなる絵というものが存在していて、それを知るのも、いい体験だな、と思います。

 来年は、中の絵も縦長にしてみようかな、と思っています。

2020年12月24日

クリスマスオーナメント2020 Christmas Ornaments 2020

我が家のクリスマスツリー。なかなか、大きいです。オーナメントは、毎年、手作りを一人一個ずつ、そして、ドイツの工芸品を1つずつ、足しています。Christmas tree in Japanese traditional house.

毎年、ナノカの絵を、私がオーナメントにします。下絵を描いてもらいました。I made one ornament of Nanoka's drawing every year. She drew a bird this year.

ナノカはチョウチョを作ることに。切って、刺繍を施します。Nanoka also made ornament.Butterfly.

パーツを切り抜き、糸で縫い合わせていきます。I cut the felt and sewed together.


ドイツの工芸品。今年は、3賢者。We added this three scholars this year.

ナノカのチョウチョも、Nanoka's Butterfly

鳥も仲間入りです。and bird joined the tree to celebrate the holy night!
 

週末、取材に行ったり、ナノカが今週すでに、冬休みに入っていたり、私もまだまだ、仕事納めではなかったりで、バタついていますが、今日は、クリスマスイブ。

聖なるこの夜に、静かに、平和を祈る時間を持ちたいと思っています。とはいえ、この状況。それぞれの教会の信徒さんにご迷惑をかけないように、今年は、オンラインでミサに参加しようと思っています。

2020年12月17日

遊べる農園のティピ Tipi design for fun farm park

 

デザイン画です。

ティピのデザインをさせてもらいました。

風、水、大地、というエレメンツを入れて欲しい、とのことで、依頼を受けました。ネイティブアメリカンの移動式の家だった、ティピ。3つのエレメンツを擬人化して、表現。

大きな大きな布を広げて、絵を描く作業をする場所の確保ができず、テントの製作をした植松さんに、彩色の方を頼むことになりました。 そして、できあがってきました!

デザイン画の通り、きれいに仕上げてもらって、感激です。




ティピのデザインなんて、なかなかない機会をいただいて、とても、楽しかったです。

平面にデザインしたものが、立体になるなんて、おもしろいですよね。

ティピは、中で、火を焚いて(上に空気が抜けるので、一酸化炭素中毒のしんぱいもありません)、みんなで輪になって暖をとれます。これからの季節、最高でしょうね!わたしも、近々、できあがりを見に行きたいな、と思ってます。

2020年12月8日

髪飾りコレクション Hair pin collection

 

朝から、ヘアピン作り。色違い、4色目。
こちらは、私が作りました。チョウチョ以外もいかがでしょうか。

 

「わたしは、お洋服もピラピラしたのは好きじゃないし、男の子っぽいものや、落ち着いた色が好き。」

と「脱女子宣言」をするナノカ。

女子の世界は、複雑だ。「女子女子」してることを、互いに牽制し合うようなところもあって、いつしか、ピンク+レース、の世界を、離れていく。それは、ただの趣味の変化だけじゃない気がする。 

「わたしは、そんじょそこらの女子とは違うのよ」という、アイデンティティの確立やら、他との共存とか、いろんな感情がごったになって、この時期の女子の服装やら、持ち物に反映されていくのだ。

女って、なんて、めんどうな生き物なのだろう。

されど、きっと、このせめぎ合いは、女の一生につきまとい、その中で、自分らしさを見つけていくのだ。

母は、同じ女子として、「ああ、この少女時期に、今しか着れない、かわいいワンピースを着てもらいたいなあ」と思うのだが、 女子は、「絶対、ムリ!」と言う。そして、「それですか、、、」と言いたくなる、ビニール生地のお古のズボンを愛用する。そんな光景が、日本中で繰り広げられ、母たちはため息をつく。しかし、彼女たちは、彼女たちの社会での、ファッションコードがあり、立場があり、自己の確立があるのだから、しかたないのだ。

そんな中、ナノカが保育園時代に作った、チョウチョのヘアアクセサリーを多用し始めた。

大きいので、目立つ。地味な服装をしているから、この1点だけアグレッシブファッション、はたぶん、しっくり来たのだろう。色違いを新たに作って、毎日、日替わりで登校している。楽しそうだ。

そういえば、高校生の時に、頭にトンボのアクセサリーをいつもつけていたアート系女子がいたなあ。

めんどうではあるけれど、それが、女子という生き物の、おもしろさでもある。女子女子ワンピースは着てもらえないのだから、一緒になって、フェルトを選び、糸を選び、そして、刺繍を教えて、彼女好みのファッションにお付き合いする。それなりに楽しい、女子の母生活である。

2020年12月7日

かんころ紀行「受けとる側」 Goto Article


 
今月は、受けとる側の気持ちを、記事にさせてもらった。

 多くの長崎人にとっては、島でかんころ餅を作る側より、こちらの方が身近なのではないだろうか。どこからか、送られてきたかんころ餅を、譲ってもらって、食べていたよ、との話は、あちこちで耳にする。

 離島のカトリック信徒数は減少するばかりだが、言い換えれば、街にそれだけ、人を送り出したということになる。街に出た後は、どんな人生なのだろうか。佐世保の教会は、「島から出てきた人たちが、佐世保で作った」教会が多い。ここに集う人達の背景が気になっていた。

 今回の取材で、みきさんの個人的な心の模索に、共感した。生れ落ちた瞬間から、カトリックの教えの中で育った人達が、先祖の歴史を背負って、成長していく。街中で現代的な考え方に囲まれ、思春期や、さまざまな人生の岐路で、神と近づいたり、遠ざかったりしながら、時に支えられ、時に悩み、自分なりの答えを見つける旅をしているように思う。

 一生とは、「なんのために、生きるのか」を模索すること、と哲学者はいう。わたしは、信仰を持つことは、自由な思索の邪魔になるのでは、と思ってきた。しかし最近、心の真ん中に柱があるからこそ、これは、どうなのだろう?あれは、どうなのだろう?とまっすぐに考え続けられるのかもしれない、と思うようになった。

  かんころ餅が消えゆく存在だと言われて、調べるようになり、これほどまでに、人の思いや、労力や、歴史や文化を背負った食べ物はないと知る。 人の手がかかっているが故に、生き残れないのだとも思う。

 今の世の中、効率的に、生産性高く、ポジティブな生き方が求められている。でも、行き過ぎた効率主義は、心を置き去りにしていく。かんころ餅のような、今、生き残っている文化は、こうした置き去りにされた心に、そっと寄り添ってくれるから、惹かれるのかもしれない。

2020年12月4日

周りのために、はたらく Working for everybody

 

子ども劇場のプレゼントのために、カードを製作

ガンバレ!
マイペースで、人に合わせることに、あまり関心のない、ナノカ。

しかし、大勢で何かをやる時には、必要な、地味な、裏仕事を、引き受けていることも多い。やりたい事があっても、希望者が多ければ、少ない所に回る姿も見かける。全体のバランスを見て、動くことを、少しずつ、身につけている。

1個ずつ、自分も役割を担うことで、知っていくこと。

子ども劇場は、いい学び場だ。小さなメンバーは、旗を持つだけから始まり、少し大きくなったら、チケットもぎり、そして、チラシを作ったり、プレゼント作りをしたりと、1つの例会を運営するために、子どもにも、仕事が与えられる。大人に関しては、会議に出たり、勉強したり、食事を作ったり、バザー品を用意したり、小さなことから、大きなことまで、様々である。

最近、PTAとか、自治会とかに対する考え方で、疑問に思う事がある。

大人が、めんどうくさい、非効率だ、で、話を済まそうとし過ぎだということ。組織に所属するのを嫌がる人も、多くなった。労力ケチだな、と思う。

その姿を見ていては、子どもだって、効率的に、自分の得になるよう動くことを学ぶ。

時間を少々、子ども劇場のために使っても、組織やイベントが運営されるにあたって、人の流れや、全体の中の働き、バランスなど、学ぶところは多い。計算できない所に、ものごとの価値は、山のようにある。

ここにいることで、ナノカは、「周りのために、はたらく」を自然に学ぶことができた。

労力ケチはつまらない。きもちよく、社会のために、フットワーク軽く、楽しんで、動ける人がたくさんいたら、そこは、きもちのよい空間となる。

さて、今日は例会。ナノカは、学校が終わると劇場に向かい、サイコーの大道芸のパフォーマンスを観て、自分の手で作ったカードを渡し、片付けをする大人を見て、 サイコーに楽しかった1日を、また、過ごすのだ。

2020年12月2日

寒冷キャンプ Camping in the cold air

  年齢も上がり、人間関係が複雑になっていく年齢。

 親がどこまで介入していいのかという迷いもあり、ナノカが気丈にふるまっていたこともあり、ずるずる見守っていたら、とうとう、夜中に眠れなくなり、体をかきむしるように。体に不快感を感じて、どの洋服も着れなくなり始めました。

 見かねて、とうとう、学校へ。話を聞いてもらい、きちんと対応してもらえることになりました。

 ナノカは、私が介入したことで、また不安定に。しばらく、ストレスフリーな状況を、家庭で用意してあげる必要性を感じました。

 そこで、キャンプへ行くことに。時間に制限のない、外と内の境界線のない空間で、食事を作って、焚き火を囲んで、木登りして、木苺摘みをして、、、本来の姿へと戻っていきます。さすがに、冬装備のない我が家には、キャンプは限界値に近かったけど、やってよかったと思いました。

 友達に、「ナノカちゃんは強い。わたしは、ムリ!」と称された、ナノカ。表情を変えることなく、自分の正しいと思うことを主張し、淡々と過ごす姿は、もはや、武士。わたしも、尊敬する強さです。そうやって、小さな子をかばって、上級生にも口答えをする。大人にも、そっけない態度をとる。不器用なまでに、まっすぐなのです。

 でも、今回のことで、ナノカの強さに、周りの大人も、わたしも、甘えてしまったと思いました。

 学校は、まだ、未熟な人間が集う場所。それも、閉鎖社会です。弱肉強食が行き過ぎてしまわないよう、目を行き届かせ、安全整備が必要でしょう。

  親は、子がかわいい。よくよく、いい所を知っているので、社会でうまくやれないのは、辛いものです。でも、同時に、荒野のような社会に、いつかは出て行かなきゃいけない。正義感が強く、強気で、それでいて不愛想でマイペースなナノカが、ぶつかる事はこれまでもあったし、これからも、度々あるのでしょう。だから、学校に、トラブルゼロなんて、もちろん求めていません。泣くこともあれば、ケンカもある。その程度で、親が出張ってくる必要はありません。

 ただ、どの子にとっても、学校は社会を学ぶ場。「間違った、力の行使の仕方」や、「 自分の身を守るために、無関心を装う」ことを、身につける場所ではありません(もしかして、そう思ってる人、いるのだろうか、、、)だれもが、冷静に、自分の行動を振り返り、客観的に判断して、安全な社会を一緒に作り上げていく、練習をしていく場所なのだと思います。理想論かもしれませんが、そうやって、次世代を育てないと、いつまで経っても、大人の社会も、よくなっていかないと思います。

 数週間が過ぎて、ナノカの表情が普通に戻り、しっかり眠り、体をかきむしることもなくなりました。

 ナノカは、この冬も、やりたい事がいっぱいです。歴史のことも知りたいし、いろんなものを作りたいし、劇もやりたいし、文章も書きたいし、絵も描きたいし、音楽も奏でたいし、そして、算数の勉強もしたいんだそうです(私からすると、驚き!)。

 やはり、人は安全な場所じゃないと、意欲を持って、学び続けることができないのだと、思います。「あれも、これも、やりたい!」を聞けて、ホッとしました。

木苺いっぱい、摘みました。ジャムにしたよ!

最高に木登りしやすい木を発見!お猿度100%。

2020年11月30日

ペン画「もじ」 Pen illustration class

 

クラッシックな唐草と食虫植物の間みたいな装飾の付いたK

クロスハッチングで作った黒に白文字が浮かぶ、かっこいい年賀状。

アリスを思わせる、キッチュなK

色を、ランダムに入れた感じが、かっこいいです。

アルファベットの使い方をマスターした後、同じデザインでクリスマスバージョンと年賀状バージョンを作るユーモアセンス!

こちらは、ラフなハッチングで作るグレーでクリスマスツリーを

着色すると、こんな感じ。ステキです!

文字だけ着色もいいですね!

なんとも、かわいらしいスノードームに入れたKの文字。線がクリーンで、和田誠さんみたいですね。
 

ペン画教室で、12月は、文字に注目しました。

カフェで1回(満席!)、そして、オンラインでやるつもりでしたが、申し込みが近所の1組だったので、わが家でもう1回やりました。

日本人は、習字の文化があるので、フリーハンドの文字が比較的うまく、それを尊ぶ文化だと思いますが、目分量ですべてをかっこよく書くのは、やはり、むずかしい。線を引いて、きれいに並べる方が、いいケースもありますよね。なので、一度、定規使って、きっちり、文字入れをしました。

もちろん、面倒くさい作業なのですが、ワイワイ、楽しそう。意外と、文字って、バリエーションがあって、 さて、どう加工しようか、おしゃべりも弾みました。

そして、このシンプルな作品群の、美しいこと!

原画をコピー機にかけて、色塗りをした子もいましたが、これまた、オシャレ。

カフェでのクラスには、大人と、小学生の常連さんが並んで、ペン画を描くのですが、お互いに刺激しあって、とても、いい雰囲気です。

そして、終わった後のカフェタイムが、また、小学生には、大人の時間で、うれしいみたい。そういえば、自分にとっても、習い事って、「何かを習得する」時間だけではなく、帰り道に星を見たり、待ち時間に本を読んだり、そういう時間も含めて、大切な思い出だと感じます。よい時間作りを、これからも、していきたいです。

オンライン「いろいろ、はっぱ」Online class "Autumn colors"

 前々から、「やってみたい!」との声が多かった、色の混色の講座。

特に遠方の知人からは、「オンラインで、やって!」と言われていたものの、実際に色の配合を眼の前で見てあげられないから、どうなるかな、と思いながらの企画でした。

でも、もともと、色との付き合いというのも、自分の目と感覚を使う個人作業。オンラインでも、それぞれが集中して、しっかりと取り組んでくれていました。

オンラインのよさは、親子で取り組む人が多いこと。今回は、小さいお子さんがいて、そちらのお手伝いに回ったお母さん以外、ほぼ全ての組が親子で取り組んでいました。親も、「うーん、難しいー」て一緒に、作業するのって、いいですよね。

オンラインでの作品も、おもしろいものが、たくさん、できあがっていました。送ってもらった写真で紹介します。

左が年長の娘さん。渋い中間色を、しっかり見つけることができました。色が濃くなるにはどうしたらいいですか?という、的確な質問もしてくれました。いつもと違うパレットで描いた絵は、ちょっと大人びて見えますね。右がお母さんの作品。「色を、今までしっかり見てなかったことに気づいた」と感想をいただきました。ピンクに見えても、いろんな色味がありますが、細かく見ることは、日常生活ではないですもんね。とても、うれしい感想です。

姉妹の妹ちゃん作品。色探し、最初はお母さんに手伝ってもらい、最後の2色は自分で作りました。これで、混色マスターですね。デザイン画は、ちょっと昔のワンピース用のプリント生地みたいで、とても、さわやかです。

お姉ちゃん作品。くすんだ色を、選びました。水彩をうすめて、淡い色にしています。デザイン画は、とても不思議な線のデザインから、木製の橋にしたのかな?この繊細な色使いで、いろんなものを、これからも描いていったら、おもしろくなりそうです。

意欲的に9色、探してくれました。色のバリエーションもたくさんあり、配合もしっかり描かれていて、科学っぽくて、楽しさが伝わってきます。絵の方は、とっても不思議な生き物を描いてくれました。濃い茶(紫)が活きていますね。混色して作った、繊細な色なので、シンプルな絵が、とても個性的に見えます。

こちらは、オータムカラーのサンタさん。冬の色より、あったかくて、おいしそうです。冬前は、こんな風に、準備してるのかなあ。

オンラインのあっち側の写真も送ってくれました。集中して、作業している様子が伝わってきます。

わたしは教えるのが好きなんだな、と最近、気づきました。

創作活動は、自分の意図することを、しっかりとコントロールして、形にしていく作業ですが、教える、というのは、子育てと似ていて、環境とか、情報とか、そういうものを提供して、相手の反応にお任せするものです(と、わたしは思っています)

ものすごく、深く考えて、準備しなきゃいけない部分と、どうなるかはお楽しみ、という空白の部分があります。

あるものを触媒として(この場合、私が用意したプロジェクト)、その場で反応や作品となっていく瞬間が見られる訳です。それも、何通りも。

リトルアーティストに元気をもらって、わたしも、また、自分の創作に、戻っていくのです。

リトルアーティスト「いろいろ、はっぱ」 Art Class "Autumn colors"

色探し。葉っぱのある部分を、順番に混色で見つけていきます。
3歳の女の子の作品。絵の具を使い始めたばかりだけど、しっかり「混ぜる」ということを理解して、色を作ってくれました。秋色のお花やリボンと、キティちゃんが、愛らしいです。集中力、すごかった!

年長女の子。色を作るのも、一人でせっせと取り組み、そして、作った色で描いたのは、カラフルな大小の丸!なんて、美しいんでしょう。お日様で輝く、小川の小石みたいです。いつもは、大好きなパステルカラーや明るい色をいっぱい使って、絵を描いてくれるのですが、微妙な中間色が、シンプルな構成を、とても豊かにしています。また、色、混ぜてくれるかな?

初参加、年長の男の子。とても、慎重に色作りをしていました。絵の具も買いたての、ほぼ初めての体験でしたが、しっかりと混ぜて、最後の絵は、元気で愛らしい猫の親子を描いてくれました。これまた、微妙な色彩が、うつくしいですね。緑のラインで描いたので、全体的に、柔らかい印象です。

ピンクの魚の絵は、めずらしい!!!いつも、大好きな青の絵が多いのですが、なにせ秋の葉っぱに青はなく、自分にないパレットを手にしました。そこで、生まれた、今までとは違う、世界観。クレーを思わせる、魚のいるデザイン割りも、とても、楽しいです。

いつも、とてもかわいらしい絵を描く男の子ですが、今日は、ちょっと大人っぽい、シャープなデザインを、見つけた秋色で仕上げました。上に文字を入れて、チョコレートのパッケージとかにしたい。濃い紫茶があることで、全体が引き締まっています。そういうことに気づくのも、自由が少し制限されているからかもしれませんね。

あいかわらずの、ひょうひょうとしたシンプルさを誇る、ナノカの絵。このサンタは、メガネをかけて、風に吹かれて、なにを思うのでしょう、、、色探しのプロジェクトは3歳からやっていますが、何度やっても、「楽しい。もっと家でやる」と言います。

初参加、小4女子。「だいたい、いいんじゃない?」と私が言うと、「まだ、ちがう!」と、目を凝らして、正確な色を追求していました。色が好きなのだな、と伝わってきました。最後のデザインは、ステンドグラスのイメージだそうです。こんなガラス窓があったら、本当に素敵ですね。

小3男子。色探しは、科学の実験のように、せっせとなんと14色も作っていました。作業もきれいです。出来上がった色は、タイルのようにきれいに並べて、デザインしました。クレーの絵みたいですね。これが、隣合う色が同系色だと、バランスが悪くなるので、なかなか難しく、苦労していました。最後は、とても美しいタイルになりました。

親子で参加の、お母さんの方の作品。かなり、しっかりと色探しをしていて、美しい秋の4色を見つけました。このくすんだ淡い色で、クリスマスツリーを描き出しました。きれいに塗らないと、なかなか魅力的にならないところ、手作業もていねいで、たのしい作品になりました。

娘さんの方の作品。色探し、微妙な色を、ていねいにゆっくりと探していきました。デザイン画は、ウサギの絵。まわりを見つけた秋色で塗って、ウサギを白抜きするという発想が、とても、いいですね。とても、やさしい作品に仕上がりました。


 色の混色にしっかり取り組むため、葉っぱを使って、色を見つけるプロジェクトをしました。

下は4歳から、上は大人まで、みんな「むずかしーい」と言いながら、集中して、3−12色、作り出していました。

美術は、「色は、2色以下を混ぜましょう」と言うような、きれいな絵を仕上げるために、指導が多すぎるのは、論外ですが、「自由に!!!」とただ、描かせるだけでは、同じところで、同じ絵を描くばかりで、なかなか発展していきません。

道具の使い方を知り、画材の特徴を知り、物の見方や、構成する要素を徐々に知っていくことで、より「自由」な表現に集中できるようになるのだと、私は思います。

子ども達は、そんなこちらの意図は、意識しなくてオッケー。

新しい体験にワクワクして、世界が広がっていけば、それでいいのかな、と思っています。