2018年6月30日

パブリックビューイング Public Viewing

本日、世界遺産登録が採決されました。
Today the Hidden Christian Culture in Nagasaki region became the World Heritage.

ずーっと追いかけ続けていて、
記念切手も製作した上五島で、
パブリックビューイングをしたかったのですが、
海は荒れてるし、さまざまな用事も抱えていたので、
せめて、瞬間を見たいと思って、佐世保の三ケ町中央公民館で
パブリックビューイングに行くことにしました。
I saw the second at the public viewing place in Sasebo.

「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」の前の、
イランの審議が、もめにもめていて、
反対の意見と賛成の意見が錯綜して、
議論の末、その場で、文章が書き換えられるなど、
長いこと、審議が難航してたのを見てたので、
日本の審議で、その構成資産や、保存方法や
見せ方、住人の協力体制など、ベタ褒め状態の各国の意見に、
じーんと来てしまいました。
The former argument took much time
and consider both negative and positive opinion
from many countries, we had been waited for a long time.


もちろん、この後に起こる変化を、不安に思う気持ちはあります。
でも、世界の代表が「すばらしい文化」「他に例のない」と語る様子は、
信徒の方々にとって、きっと、誇らしい瞬間だったろうとも思いました。
Ours got mostly positive opinion from all the countries.
I had heard those opinions and had thought about the
hardship of people, efforts of present people.
We now need to think about how to protect people life there.
Still I felt this moment should be the glory time of them.

さて、難しい、国際会議の様子を、椅子に座って、
1時間以上見ていたナノカが、
家に帰ってから、「ママ、私、やっぱり、大学に行く」と言いだしました。
My daughter watched through the international conference
for the first time on the screen.
After that, she said, "Mommy, I want to go to university in the future."

実は、ナノちゃん、しばらく前に、「私は、高校を卒業したら、働く」と
宣言してたのです。小学1年生が、どこから、情報を集め、どう判断したのか、
全くもって、ナゾですが、勉強がつまらないとも言ってたので、
その辺りが、原因かもしれません。
In fact, she used to say she would work after graduating from high school.
I did not know how first grade girl got this idea.

ところが、国際会議の中継映像は、彼女にとっては、
結構な刺激になったようです。
「もっと、勉強したい」と言ってました。
But she changed her mind in a moment.
She even said, "I want to study more."

意外な波及があるもんだなあ、と思いました。
Funny it was.

上五島と東京では、切手、配られたかな。
明日は、頭が島で、先着順に配られます。
みなさん、手に入れられますように!

2018年6月29日

てがみ上手 Letter Master

「お友達とケンカになちゃっても、ママに、前、お手紙書くことを教えてもらったから、だいじょうぶなの。」
 保育園時代、お友達に、ついつい、言い過ぎちゃったことを、
帰宅後、泣いて、教えてくれたナノカ。
その日は、ちょっと、ゆっくり向き合って、話を聞き、
そして、手紙を書くという方法もあるよ、とアドバイスした。
すると、ナノカは、便箋にぎっしり、自分の思いをしたためて、
お友達に持って行った。

それ以降、彼女は、手紙で、気持ちを伝える、ということを覚え、
「だいすきだよ」一辺倒の手紙から、具体的な話を盛り込んだ、
手紙を書くようになった。
When she was in nursery school, she got trouble with her friend.
I told her there was the way to write a letter to apologies.
Since then she wrote letter more deeply and personally.
上五島の旅館の女将さんからもらった手紙への返信.あんまり上手だったので、失敬して、公開。This is the letter to elder friend-she perfectly wrote in good manner and formal way. I do not know where she learn how to do this.
 そして、どこで覚えたのか、TPOもわきまえた、大人宛の手紙も書けるようになっていた。私は、一切、手も口も出していない。
手紙で聞かれたことに答え、思い出を語り、そして、母のお礼まで、伝えている。
果たして、私は、このレベルの手紙がかけるであろうか。
私が不在中に、先生宛の連絡帳に手紙も書いていた。「おせわになってます」って、、、
てがみ上手だと、将来、なんか、てがみ関係の仕事につけるかな。
恋文代筆業、みたいなの?
平安時代生まれだったら、よかったね。

ナノカファースト 久々のバッジ Nanoka1st Budge

久々に、制作
やり出すと、楽しい
随分前に、母の友人が、「プリンセスのバッジを注文したい」
と、ナノカにオーダーしてくれた。
が、次の製作になかなか、ふみきれなかった。

ようやく、「頼まれてたから、しなきゃ」と思ったよう。
ところが、顔の大きさのバランスを取るのに苦戦し、
お顔でっかちに。
ようやく、できあがったプレートの一つを、
加熱時に、私が髪の毛をねじってしまい、ダメにしてしまった。
こちらは、 私が普段用に、引き取ることにした。

せっかく、描きかけたので、大きな顔は、花束にしたら?
と言うと、ブーケに描きかえた。
片方は、顔まで描いてあったので、バレリーナにしてみたようだ。

引き取ったバッジをつけてたら、郵便局のおばちゃまに、
「ステキなの、つけてるわねー」と言ってもらった。
ナノカのいる時だったら、喜んだろうなあー。
She got order from My mom's friend to make
princess budge.
She was not felling to make it for a while.
Finally she tried, but the face got big and she struggled
to balance the shape of figure this time.
At the end, she made two princess budges
but I ruined one when burning it.

Big face turned to be one ballerina and one brunches of flower.
It was not easy to make everything under control, yet, of course.

長崎新聞「切手シート完成」Newspaper article about stamp


新聞の顔のところにも、シートの写真♪
今日の夜から、パブリックビューイングは始まるが、
明日が、たぶん、本番になるとの予測。
その前に、新聞で紹介されていました。

私も、切手の仕事は初めてで、
大好きな上五島を、大好きな「手紙」という文化に乗せて、
描けたことは、とても、光栄です。

大切な人たちには、ぜひ、手に入れて欲しいので、
もし、行けそうだったら、行ってください!

I did paintings for stamps to memorial the World Heritage
of Hidden Christian Culture in Nagasaki Region.
It would give away at the public viewing place at Arikawa, Shin-Kamigotocho,
and Restraunt in Shibuya, Tokyo.
Also 200 visitors of Kashiragashima Church next day would get one, too.

It would be non sale, so this would be the last chance to get the sheet.
If you have time to go there, it will be worth doing that!

2018年6月25日

バースデーパーティー Birthday Party

完成したティアラ Tiara of 7 and flower
かぶると、こんな風に蝶が飛びます。She wore it
7歳、おめでとう!I bake cake and 7 shape cookie
ナノカは、(世界中の、どの子供もそうであるように)、
誕生日が、とても、好きだ。
今年も、「さて、どんな風に祝ってもらえるのかしら」
と言わんばかりに、期待満々で、私は、少々、焦った。

リトルアーティストが終わった後、ケーキを焼き、クッキーを焼き
ティアラの最後の仕上げをして、夕食を用意した。
飾りつけは、毎年、作り足してきたものを流用してしまったけど、
その飾りの一つ一つも、それぞれ、思い出があり、愛おしい。

大興奮で、おどって、食べて、騒いで、そして、疲れ切って、寝てしまった。
喜んでもらえたようだ。
今年も、無事、終わらせられて、ホッとした。

今回は、「チーズケーキと、7のクッキーがいい」と言われた。
チーズケーキはバレンタインに焼いたのが、美味しかったから、
7のクッキーは、忙しかった去年、急場しのぎで6のクッキーを焼いたのが
相当、うれしかったからだ。

子どもの心に残るのは、どれだけ、時間をかけたではないし、
ましてや、どれだけ、お金をかけたかでもないのだな、と思った。
ちょっと工夫をすることで、
物語を作ってあげられたのなら、それが、
「こんな風にしてもらった!」と、残るんだと。

世界には、情報があふれ、あれもしなくては、これをしてやれなかった、
と、親も、心乱れる時もあると思うけど、
意外に、どれも、スキップしても、大丈夫なのかもしれない。
自分と子供の間に、ちゃんと、ストーリーがあったのなら、
それが、ちゃんと、美しく、残っていくのだと思う。
She loved birthday so much as other kids do.
She expected the best day and I felt a bit pressure.

Anyway I completed the day.
She was happy.
I felt relieved.

The things left in the kids mind don't depend on
how much time we spent for the plan,
how much money we used for the day,
but depend on if there is the story.
By planning, we can make the day a story
between parents and kids.
It would remainbeautifully in their mind forever.

2018年6月24日

リトルアーティスト「じがぞう・ふくわらい」Selfportrait game

今日は、世界の画家(ゴヤ、セザンヌ、藤田嗣治、フリーダカーロ)の自画像を見て、鉛筆画を見るところからスタート。I showed several self portrait of some artists, first then I showed pencil masterpieces.
 パーツごとに、描いていき、First they drew parts of faces separately 
切り取って、福笑いにします。and cut out them

初めて参加の、年少さん。まつ毛や、歯など、しっかり観察できています。4 year old girl's work
ナノカは、3歳の時以来の自画像。鉛筆で、トーンも描き分けて、成長を感じさせます。Nanoka experienced this at the aged of 3. Now she showed how much she developed.
えくぼが、とっても、ステキな自画像。目と眉毛がとても、特徴を捉えています。Very charming face expression. captured her character very well.
時間をかけて、一つ一つのパーツを、ていねいに、観察して、描きあげてます。非常に繊細なトーンの使い分けができていて、鉛筆の特性を生かして、描いています。顔も、とても、特徴を捉えています。sensitive approach to each parts. Pencil was very good material for her.
鼻も、口も、とっても苦戦してましたが、それだけ、今までは見てなかった部分に気付いて、描こうとしたということ。そして、仕上がってみると、全体の雰囲気は、とても、出ています。He had difficult time to make marks on nose and mouth, but at the end, he must gain something from experiences.
このプロジェクトは、小さな鏡を覗き込んで、細かいところを観察するので、
仕上がった後、子供達は、ふーっと、ため息をつきます。
全員、よく、難しい、鼻も、口も、がんばって、最後まで、描きあげました。

似ている、とか、上手、な絵を描くことが目的ではありません。
「顔って、こういうもの」と、思い込んでいるのを、一度捨て去って、
「わあ、よく見ると、本当は、こうなんだ!」
と、気づいてもらうことが、目的。
以後、顔を描くたび、よく見て、描いてもらえるといいな、と思います。

鉛筆だけで描くことは、地味だし、難しいけど、
こんなにも、可能性に満ちていることも、感じてもらえたら、とも思いました。

子供が、新しい課題をもらった時、それに応えようと、
あくせくして、結果、それぞれが、見せてくれる個性が、
本当に、まぶしくて、大人から見ると、うらやましくなるほどです。

明日は、久しぶりに、自分も鏡を覗き込んで、描いてみようかな。

2018年6月22日

NHK 「ロザリオの記憶」 Broadcasting the picture

昨日のNHKで放送があり、情報が解禁になったので、お知らせいたします。

「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産登録をされた時、
新上五島町は、記念切手が配る予定になっています。
登録翌日、頭が島教会堂を訪れた人、先着200人に配られます。
非売品になります。

放送で紹介された、頭島サナさんがモチーフの絵と
頭が島の信徒さんの歴史が切手になった、シートです。
I painted the pictures for memorial stamp sheet for
celebrating World Herritage of "Nagasaki Hidden Christian Culture".
Shinkamigoto town will give away 200 sheets to the visitor next day
of registration at the Kashiragashima Church.

 夏至 Summer Solstice

20時〜22時。ロウソクのみで過ごす。
できること。おしゃべり、体操、モノマネ、影遊び、などなど。
夏至。
1年で、夜が一番、短い、1日。

この日に、20時から22時までの2時間だけ、電気を消して過ごそう、
という試みがある。
世界中で、キャンドルを使った、イベントなどがある。
地球温暖化やエネルギー問題を考えるための、運動だ。

わが家も、思いついて、電気を消してみることにした。
それに合わせて、急いで、お風呂に入り、歯磨きもした。

電気を消して、数分後に、
「たいくつ」とナノカが言い出す。
本が読めないので、落ち着かない様子だ。

「たまには、ゆっくり、おしゃべりしよう」と声をかけると、
気を取り直して、しゃべり出した。
ナノカの物真似というのは、動物とか、パントマイムが中心だったけど、
けっこう、上手だったし、「正確に言うと、、、」で始まる注釈がおもしろかった。

パパは、暗闇の中で食事を取らなくてはいけなくて、
「おいしいのか、まずいのか、よくわからなかった」らしい。

22時になったので、電気をつけて、片付けと、明日の準備をしたが
それまで、暗闇にいたからか、すぐに、眠くなった。

電気の明かりがないと、本も読めないし、片付けも出来ないし、不便だ。
でも、明かり便利さに甘んじて、
人は、夜の時間を、どんどん、侵食してきた。
パソコンの普及で、さらに、
どこでも、いつでも、いつまでも、仕事ができてしまうので、
結局、遅くまで、作業をして、漫然と時間を過ごして、昼夜がひっくり返る。
たった2時間の暗闇だったけど、その不健康さまで、感じた気がした。

ちょうど、修道院の生活について書かれた本を、読んでいたので、
暗闇は、沈黙と似ているな、と思った。
制限の中で、人は、自分の内側に問いかける時を持つ。

つまり、いつも、煌々と明るく、
ザワザワとにぎやかで、絶え間なく情報が押し寄せてくると、
自分の心を整理する時間がない。
心が疲れていく。

年にたった一度で、何が変わる、という意見もあると思うが、
年に一度だけでも、感じてみるのは、価値があると思う。

ちなみに、私は、昔、十五夜お月様をナノカと見よう
毛布にくるまって、電気を消して、外を眺めていたことを思い出し、
ナノカは、一緒に作った、和紙のランタンのことを思い出したと言っていた。
華やかな旅の喜びも思い出ならば、
闇や静けさも、また、記憶や思い出を引き起こす。

安上がりで、たのしい、非日常でした。

カサ事件 The Case of Umbrella

ナノカが、心臓検査に引っかかったので、学校を早引きして、
医療センターに、再検査しに行った。
帰りは、もちろん、横にある図書館に直行だ。 
Nanoka read books at the bench of bus stop.
待ち時間、バス停でギリギリまで、本を読むナノカ。あ、バスが来た!
午前中プール、医療センターへの坂の上り下りもあり、バスで寝てしまったナノカ。気づくと、カサを持ってない。聞くと、バス停のベンチに置いてきたという。
大泣きするナノカに、解決策を3つ、教えた。1、歩いて、取りに行く。2、パパに自分で電話して、帰りにバス停を見てきてもらう。3、明日、ピアノに行く時に、取りに行く。
バス停のベンチにかけてあるだけだから、
時間が過ぎれば、過ぎるほど、見つかる可能性は減る。
一方、寝落ちするだけあって、私もナノカも、ヘトヘトでもあった。
I often asked Nanoka not to do other things while waiting for the bus since it caused lost staff, miss the bus, etc. But she never stop it. Then Now she lost umbrella. I asked her to solve the problem by herself. She decided to walk all the way to the bus stop(We were very tired after the long day)

ナノカは、泣きじゃくりながら、
「歩いて、取りに行く」と、準備した。
ベンチにカサがかけてあるのを、見つけた時の、ホッとした顔を見て、この手間は、大切だったなあ、と思った。She found her umbrella where she left it.
カサは1000円程度のもので、一度、壊れて、手で直している。
往復すれば、二人で、バス代が550円かかる。
私は、自分の関連したテレビのニュースを見るために、
時間の余裕がなかった。
実際、バス停に着いてから5分で、
1時間に1本しかない登りバスが やってきた。
逃していたら、次は1時間後まで、帰れなかった所だ。
It was 1000 yen umbrella and bus fare is 550 in total. I need to check the TV news which my project would broadcasting and it was very risky to go down to the town since we have only one bus per one hour.

大人の考えでは、そうした計算も働いて、
当初は、「明日でもいいかな」と思ったが、
ナノカがした失敗を、ナノカが自分で解決するべきだとも思った。
I just thought I could check the bus stop tomorrow when we go to
her piano lesson, but I also thought she should solve the problem by herself.

泣きじゃくってるナノカに、「自分で考えて」は厳し過ぎる気がしたが、
グチグチお説教するより、
自分で決めて動いた方が、身につくと思った。
なにより、失敗は、自分で取り戻せる、と実感して欲しかった。
I wanted to her to experience "She can fix her mistake"

歩いて、お金も使って、二人で帰ってきた時、
失敗の気持ちより、達成感の方が、上回っていた気がする。
After we came home with umbrella, we were filled with satisfaction.

ふだんは、口で叱って、いい過ぎるぐらいになってしまった上、
問題自体は、親が解決してしまいがちだけど、
やれる時は、こういうのも、大切だなあ、と思った。
「また、安いカサを買えばいい」は、合理的に言えば、正解だけど、
教育的には、教え込みたくない。
環境にも悪いし、緊張感もない。
It is easy to buy another cheap umbrella.
But it did not tell anything to kids.
I often gave her too much lectures but I solve problem.

7歳の誕生日に、心臓検査に行って、なくし物して大泣きして、
坂をまた往復して、大変だったけど、
7歳の誕生日だからこそ、しっかり対応してあげられた気がして、
私も、ホッとした。
It was her 7 year old birthday. It was tough day, but
I felt a bit relief by my thoughtful use of money and time.

2018年6月20日

7歳のティアラ製作 Making 7 year old tiara

ナノカの7歳のお祝いを、今週末に、することにしている。
Nanoka will be 7 years old tomorrow.

毎年、ナノカの誕生日に、ティアラを作っている。
小さな頃は、勝手に、その頃のブームを考えながら、
デザインしていたが、
5歳ぐらいからは、一緒にデザインを考えて、作るようになった。
I have made tiara for her every birthday.
Recent years, we design together, we made together.

今年は、「お花畑に、チョウチョが飛んでる」というご希望。
This year's her wish is "Butterfly flying over the flower field"
デザイン画
デザイン画を見たナノカが、「お花畑は、菜の花。チョウチョはムラサキ」
と、さらにご指定。
まずは、チョウチョを作成。
It was Rape blossom field and purple butterflies.
針金でベースを作り、オーガンジーを縫い付ける Wire work and organdy.

2匹、完成。
さて、帰宅したナノカと、ベース部分を作る。
We made base of tiara using card board.
絵の具を塗り、クレヨンで花や葉を描いていく Paint and draw on it
ガンバレ
絵は完成 Done
切り抜く Cut out
これに、チョウチョが飛ぶ形になる。
私が「花の所に、菜の花型のフェルトとか、貼ろうか」と言うと、
「絶対、イヤだ」と断られた。
なにごとも、サッパリしたのが好きなナノカと、
こってり、厚みを出したい私。
親子といえど、好みが分かれる。
もっと、絵を描きたいと言うので、昔、仕事で描いた背景画を渡すと、魚のいる風景にした。She draw on my old painting. Simple and sensitive.
ナノカの絵は、非常に、シンプル。
迷いなく線を引き、描き込むことなく、さらっと、終わる。

それを、根気のなさと見るか、個性と見るか、分かれるだろう。

私は、彼女が、これが、「うつくしい」と思ってるのなら、
そこに、美があるのだと、信じている。

7歳も、これからも、自分の絵を描いていこうね。
I hope that she can enjoy drawing in her style for next year, for her life.

2018年6月19日

透きとおった水のごとく Like Pure Water

先日、取材に行った分の、記事を書き始めた。

今回は、桐修道院に、山田シスターを訪れた。
以前、お会いして、その聡明で、あたたかいお人柄に、
ぜひ、もう一度、お会いしたいと、願ってきた方だ。

修道院は、一般の人には、ベールに隠された部分が多い。
すこしでも、その生き方や、お気持ちが理解できれば、と
海外の本を読んだり、修道会の歴史を読ませてもらった。

神への奉仕を、一生の仕事とする人生は、
あまりに奥深く、簡単には、書ききれない。

でも、今を生きる私たちに、シスターの在り方は、
多くのことを無言で、語ってくれると、感じた。

私達は、なんのために生き、なにを学んでいるのだろうか。

小さな諍いや、うまくいかないことへの苛立ち、
承認されないことへの不満、忙しさを言い訳した山積みの課題。

人間だから、ただ淡々と受け止めるのは、難しい。
時に、整理しきれず、外にぶつけたり、
鬱々と溜め込んで、よどんでしまったり。

それらを、さざ波を立てず、清らかな水に、流すように、
生きられたら、いいのに、と思う。

桐教会から望む海は、 海流の関係で、
エメラルドグリーンに透き通って、 美しい。
自分の心の中に、このように、透き通った部分を
持つことができたなら。

それが、シスターにお会いして、感じる、私のきもちです。

2018年6月18日

第23回長崎県子ども舞台芸術祭典 Brochure for Children's Theater Art 2018


今年の夏も、長崎県に、たくさんの舞台芸術がやってきます。

劇団風の子九州「いまからいえでにいってきます」
サウンドポケット「ピアニカの魔術師」
人形劇団クラルテ「カマキリと月 ずんぐりイモムシの夢」
人形芝居燕屋「さんまいのおふだ」
劇団そらのゆめ「カメジローおつかいにいく」

ちかくの公民館や、幼稚園、さらには個人宅に至るまで、
会場は様々。値段も、とても、リーズナブルで、
家族で楽しんでもらえたらと思います。

生の舞台の感動は、他には代え難い、経験です。
私も、子供時代に見た、朗読劇や人形劇、舞台、
内容は忘れてしまっても、雰囲気や、ワクワクした気持ちは
心の奥深くに、あたたかいまま、残っています。

今年も、表紙を頼まれたので、
夜、家族で舞台を見るために出かけた、ドキドキ感を描きました。
このリーフレットを見て、「行ってみようかな」と
舞台に出会う家族が増えることを願って、描きました。

よろしくお願いいたします。

第一回かんころ文化研究会 First Meeting

土曜日、かんころ文化研究会の第一回集まりがあった。
工場見学
杵と臼でつく
研究会には、佐世保を中心に、
新上五島町、平戸、宇久島、西海、長崎市、などから
約30人ほどが登録して、今も、増えている。

活気ある展覧会や、反響を見て、
「へえ」と、かんころ餅の人を惹きつける力に驚いた人もいると思う。

表に出ている部分は、一冊のリーフレットと、展覧会かもしれないが、
なにもない所から、ここまで来るのは、それなりに、時間がかかった。
最初の半年は、訴えて回るも、なにも、できなかった。
ようやく、寄稿先が見つかってからも、収入ないまま、
家族を巻き込んでの、地道な取材が続いた。
この結果を眺めながら、
「私、よく、がんばったなあ」と思う。

10年以上、かんころの危機を訴えて、
追いかけ続けてきた、そうかやの高木さんの思いは、なおさらのことだろう。

さまざまなお誘いがあり、コラボしましょう!との話もある。
でも、マンパワーも足りないし、資金もないし、
私達にも家族や社員もあり、その生活もあり、
簡単には応えられないことも多い。

なにより、ようやく、
歩き始めた「かんころ」を守ろうという動きを、大切に育てたい。
「かんころ」を大切に思うということで、つながれる人は、
本当に、さまざまな分野や信条に渡り、
そのことは、分断の時代にあって、希望にも感じる。
それを、見失うことなく、歩いていかなくてはいけない。

今後とも、ご理解、応援いただけたら、光栄です。

2018年6月17日

夏のひかりの中で In the summer light

取材旅行に、かんころ文化研究会会合が終わり、日曜日。
ナノカサービスに、ドライブをしていて、ふと
「大村湾で、石投げをしよう」ということになった。
現代演劇のポスターぽくなった。It is like a poster of theater
夏のひかり Summer Light
ナノカが、2歳だかなんだかぐらいの時に、ここで、やっぱり石投げをした。
本当、ようやく、物が投げられるようになりました、という感じだった。

で、今回、もちろん、まあ、少しは、発達したわけである。

ここに来ると、「大村湾があって、よかったなあ」と思う。
石が、投げられる場所があることって、意外に、貴重だ。

街中で、子どもが、石を投げられるところなんて、あるはずもないし、
だから、石をつかむたびに、「投げちゃダメ」と、止め続けるしかない。
でも、単純な好奇心と、腕試しで、人間は、石を投げたくなる。

誰にも、止められることも、とがめられることもなく、
大きな海に向かって、ひたすら、石を投げ続ける。
返ってくるのは、波と風の音だけ。
これは、なかなか、いいものだ。

自然の中にも、ルールはあるけれど
(ゴミは捨てちゃダメだし、自然は壊しちゃダメ)
それは、大自然のルール。
街中の小さな公園にあるルールは、 社会のルール。
人間疲れしてしまった時、社会ルールの中にあって、
ストレスが100%発散されるかといえば、あやしい。
やはり、社会生活の疲れは、自然で発散だ。

ちょっと、スッキリして、家族みんなで、帰ってきた。
Throwing the stone to the ocean is the best way to refresh ourselves
to kick out the stress from everyday social life.
We all came back home a bit refreshed.

2018年6月12日

さいしょに、ひかりば、あったとよ Bible in Sasebo Accent

(明後日より、五島に取材に行くので、準備をしている。)

先日、ナノカが、突然、なにかの説明をし始めた。

「さいしょに、ひかりとやみば、あったとよ。」
「それで、ひると、よるば、つくりさしたと。」

聖書の話らしい。
この後、アダムとイブの誕生まで、続いて行った。
教会に連れて行った時、子供用の聖書を見つけて、もくもくと読んでたようだ。
それにしても、この佐世保弁、、、
大笑いしたけど、すっかり、聖書が頭に入ってることに、驚きもした。

取材の協力を手配しながら、しみじみ、
うつくしいものは、しずかに、主張をせず、そこにある、と感じる。
そこへ、行くだけで、その人に会うだけで、背筋が伸びる。

ささやかな光を灯しながら、そっと、しずかに、消えていってしまう。
本物とは、そういうもの。
それは、あたかも、花のように、その生涯を、自然に任せて、輝かせている。
造花のように、いつまでも、盛りを見せつけたりはしない。

もし、わたしに、いくばくの力があるのなら、
その姿を、物語にし、絵にして、記録したい。
そして、読んだ人が、
「そうだ。ささやかでも、本物の人生を生きよう」
と、励まされると、いいのに、と思う。

2018年6月11日

たべもの教育 Food Education

夏休み中、かんころ文化研究会で講座をすることになるかもしれない。
対象が子供だとしたら、何をするべきか、ぼんやり考えていた。

かんころ餅は、保存食、である。
かんころ餅は、郷土食、である。
かんころ餅は、地産地消、である。
かんころ餅には、歴史がある。
などなど、いろんな、切り口がある。

以前、40代で結婚した知人男性が、
新妻が作った「アジの塩焼き」を見て、
「顔がついたままの、手抜き料理を出されて、信じられない」と憤慨していた。
よく聞いてみると、彼の母親は箱入り娘で、
魚を捌くという発想がなく、スーパーでパック売りしてある切り身以外が
食卓に出たことがなかったのだそうだ。
彼にとっては、魚の形をしたまま皿に乗っていることが、
粗野に見えたのだ。

魚の姿を見なくても、食事はできる。
されど、そうして、切り身になり、ペースト状になり、加工され、
原型がどんどん見えなくなっていくにつれ、生産地は遠ざかっていく。
それは、問題だなあ、と感じた。
何を、どう食べているかを意識しないと、
実感できない問題が、いろいろ、ある。

一つの食べ物が、食べ物になる前、
自然の中で実っていた時、生きていた時、
どんなであったか想像してみる。
その周りの環境、それを取り巻く社会状況は、今どうあるんだろう?
そこにまつわる、政治的な流れ、今後の展望、も関わってくる。
視野は、どんどん、大きく広がっていく。

食糧問題も、環境問題も、
商品開発も、地域活性化計画も、
一つだけ考えればいいのではなくて、
この大きな視点で、考えていくのが、これからの時代ではないだろうか。

せっかく、自由研究をする子もいるのなら、
「たべもの」から、突き進んでいくのも、
おもしろいんじゃないかな、と思う。
梅干しを干す
かんころ餅工場で、材料を食す
干し柿は、なぜ、お湯につけるのかな
豆腐ってこうなるのね
ヨモギ
グリーンピースはぎっしり入ってる
お米の苗は、ドロドロの中で育つ
こねて、まるめて、ゆでて、水にさらす。