2021年7月28日

おてつだいチケット Tickets

 Nanoka finished her homeworks and started non-stress summer vacation.   
 連休が明けて、普通の夏休みがやってきた。宿題も終わってしまったし、学校を転校したばかりで、遊び友達もいないので、家でマンガばかり読んでいる。早速、部屋の片付けをめぐって、わたしとケンカになった。
 一通り、泣いて、いじけた後、気を取り直して、自分のスケジュールを書きだした。そして、その後、チケットを作り始めた。 

"Summer vacation! Oh, I should make tickets! Paper, pen, scissor..."
"Washing dishes tickets, Making lunch ticket...""She was making them for me. It's lovely idea..."
"Mommy, here you are!" "Wow! Big surprise!"
"Nano, I see the prices on tickets?""You just can pay when you use it, OK?" Thoughtful system, hah?
 値段も安いので、ついつい、使ってしまう。お小遣いを稼ぐには、なかなか、うまい手かもしれない。
 そういえば、世の中にも、こういうシステム、あるよなあ、と思う。押しつけがましくなく、契約することもなく、まるでサービスのような顔をして、ビジネスを成立させるなんて、やるなあ。
 さて、ナノさん、いくらぐらい、稼ぐんでしょうね。

2021年7月26日

「作った野菜を、腐らせずに食べきる党」会見。

 


「作った野菜を腐らせずに食べきる党」 党首のにしむらです。

 わが家の畑は、1日に、ちょうどいい量ずつ、生産してくれる、という便利なことはしてくれず、一度に大量のトマトとか、ナスとか、ピーマンが採れます。そして、力尽きたように、枯れてしまう、ということも、よくあります。

 たとえ、意図しないダブつき大量生産だったとしても、採れた野菜を、むざむざムダにするのは、非常にモヤモヤするものです。ということで、やっきになって、最初は食べてましたが、それに対して、家族は非協力的です。「好きなものを適度に食べる党」の党員だからです。貴族め。

 ということで、余剰品を使い切るべくして、トマトから、トマトソース、ドライトマトのオイル漬け、ナスのオイル漬けなどを作ってみました。冷蔵庫の中には、ピーマンやナスなどが揚げ浸しにして、並んでいます。

 もはや、使い切るという公約のため、野菜を機械的に切りまくり、焼きまくり、瓶詰めしまくる日々。できあがった瓶詰めが並んだ姿を見ると、「野菜ハイ」が起こりそうです。そう、わたしは、できあがったものが、並んでいるのを見るのが、好きなのです。

 家族は、こういう状態になっても、「それを、すこし、おくれな」という感じで、少量ずつ、消費します。貴族め。

 夏の、昼下がり。長らくダブついてきたトマトの残りが、昼のスープになり、ここ数週間で、初めて、ザルから消えました。公約達成。おめでとう、党首。バンザイ、「作った野菜を腐らせずに食べきる党」。

2021年7月24日

なつやすみ、はじまる!Summer Time!

 



 夏休みが始まりました。

 おどろくほど、よかった1学期の評価。意欲を見てもらえたようです。

 九九も覚えていない状態で、4年生の単元をこなすだけでも大変だったのに、よくがんばったなあ、と思います。クタクタだったよね。おつかれさま!

 さて、これも久々となる、夏休みの宿題。東彼杵町は、「なつやすみの友」はないようです。代わりに、分厚いプリントの束をもらってきました。

 それを、朝一番から、格闘。まず算数プリントを、終わらせました。あとは、漢字プリント。ストレスフリーの夏休みにするためのガッツが、ものすごい勢いで発動してます。

 午後は、川で遊んで、ボードゲームして、それから、バレエのレッスンに行きました。 

 とにかく、わたしが宿題嫌いな子どもだったので、「宿題、かわいそう」としか思えなかったのですが、宿題があるからって、つまらない人生になるわけでもないんだな、と思いました。

 宿題が個人それぞれにとって、いいかどうかは、正直わからないけど、あっても、普段に比べれば、ゆったりと流れていて、いろんなことを楽しむ時間はある。やっぱり、夏休みは、幸せな時間かな。

  4連休は、演劇サークル4連日稽古。親は、その送迎の合間を縫って、海にまで連れて行きます。敏腕マネージャー気分。

 そして、漢字プリントも終わりました。登校日ごとにプリントの束をもらってくるらしいので、また、ガーッとやらないといけない日はくるけど、とりあえず、8月9日までは、100%お休み確保です。

 川と海と畑とキミ。時々、図書館。ガッツリ、遊びましょうや!

2021年7月20日

認められること、測られること Evaluation

  2年間、もらってなかった通知表を、今日、久々にもらってくる予定だ。

 評価のない教育を2年間受けてきて、通常の公立に戻ってみると、やはり、テストで評価される日々が待っていた。1年生の時、点数に一喜一憂するナノカを見て、疑問に思ったのを思い出した。 

 ただ、いろいろ経験してみて、テストが「よくないこと」だという考えも、一方通行だとも思うようになった。なぜなら、テストも通知表もない世界では、何がわかっていて、何ができていないのか、非常に曖昧なままだからだ。

 ナノカのクラスでは、図工で、ビー玉転がしを制作したが、その最後に、クラスで投票が行われて、順位がつけられた。ナノカは、上下に移動するビー玉の動きがおもしろいと、銀メダルをもらった。入ったばかりの転校生として、票をもらえたこと、評価してもらったことは、とても励みになったようだ。

 図工で順位をつけるの?とも思ったけど、昼休みにも、自由に作業をしてよかったらしくて、熱意や工夫がプレゼンされ、人にアピールする、という意味では、現実社会のコンペと同じ状態だとも言える。

 みんな、がんばっただろうなと思うと、シビアだなと思ったけれど、表彰の機会が、さまざまな分野で行われるのであれば、モチベーションアップには、つながるのだろう(少なくても、うちの娘は、そう。) 運動会で活躍するかけっこの速い子、漢字テストで一番になる記憶力の高い子、などなど。

 一方で、子どもは、人から受けた評価で、自分の得意や不得意を決めてしまうというところもある。本当は、生物が好きなのに、テストで30点とかばかり取って、「理科が、ちょっと苦手だね」と言われ続けているうちに、自分は向いてないと思い込んでしまう。昆虫が3度の飯より好きな子には、ぜひ昆虫学者になって欲しいな、と思うと、評価が枷になることもあるだろうな、と思う。

 そうなると、社会から評価があてがわれたとしても、「いや、でも、これがやりたいのです」と、はねのけていくことは、必要となってくる。それが、意外に難しい。

 ずっと、なにが正解なのか考えながらの、1学期間。正解は、それぞれが見いだすしかないんだなと納得するしかなかった。きっと、絶対的な正解を求めると、人は失敗するんだろう。どれも、よさがあり、どれも、不備がある。それを、個人に合わせていくには、補う作業が、必ず必要になっていく。

 通知表をもらってくる娘を、どうフォローするか、ちょいと覚悟して、待とうと思う。

2021年7月19日

キミ達の見るゆめ Sleeping with sweet dream together

 

ナノカがだいすきなお友達の誕生日。「おそろいの、まくらになるぬいぐるみを、あげたい」というのに、応えました。

さらに、ナノカが畑で育てたお花を、花束にしました。

また、一緒に遊ぼうね。

 先日、誕生日に、手作りのぬいぐるみをプレゼントしてもらって、とっても、うれしかったナノカ。約1ヶ月後の、彼女の誕生日には、同じように、手作りのプレゼントを贈りたいと、わたしに話をしてきました。

 ぬいぐるみで、まくらにもなるもの。馬か、羊がいい。肌触りのいいやつがいい。

 ほぼ、注文のような感じでしたが、裏返したり、綿詰めしたりを手伝ってもらい、「二人で」作ったことにしました。

 少女たちが、そうやって、手仕事をして、想像の世界を共に旅をして、自然と遊ぶのは、本当に美しい光景です。

 母たちは、ちょっとだけそれを手伝う、演出家でしょうか。

ペン画再開 Pen Illustration class

1枚目の作品。クワガタとカブトムシを、ハッチで描いて、シンプルで、清々しい作品です。

そのあと、落書きしていたのを見て、作品にすることを奨めると、こんなポップでカラフルな、かわいい作品になりました。ちょっとレトロな感じもあって、ステキなポストカードになりました。自由にいろんな表現を試すことができる、柔軟さがうらやましいですね!
こちらは、革作家さんの作品。展示会のお礼状を作りたいとのことだったので、作品をシックにハガキにしました。最初の案内は写真で送るそうなのですが、お礼状がペン画で送られてきたら、とても印象に残りますよね。革の質感を出すのに苦労しましたが、やはり、たくさん触っている人の描くものは、味わいがありますね。文字を入れるスペースを意識した、抜け感も、とても、いいと思います。ステキな展示会になりますように!
こちらは、暑中お見舞いを、こんなオシャレなハガキに仕上げました。「なんか、見たことがある絵になってしまう」とお話しされましたが、大人はそれだけ、たくさんのものに触れて、目が肥えてしまっているとも言えますが、自分の線で描くことは、また別。実際に、作品にしていく中で、きちんと個性が出てくるものだと思います。なにより、受け取った人は、送り主のセンスや意外な一面が見れたりして、プライスレスだな、と思います。

 佐世保市のフェーズも下がり、カフェアーティストも再開しました。

 カフェゆいまーるさんのご配慮もあって、当日は、貸し切り。ペン画教室のために、開けていただきました。教室側も、人数を減らし、再スタートです。

 とても、おだやかな、やさしい時間。まだまだ、感染状況に合わせての開催になりますが、続けていけたらいいな、と思います。

2021年7月16日

畑と食卓 veggies

消費するだけで、食卓が埋まる

立派な収穫物

カラスとの戦いに勝った!

畑挑戦、3年目。

 家の裏が畑という、最高の立地条件にも関わらず、風で倒れたり、ハクビシンやカラスの被害にあったりして、心が折れては、結局、毎年、草ぼうぼうになっていた畑。

 その担当が、気まぐれママから、農家の息子パパ、に変わったことで、一気に、それらしい収穫物が採れるようになった。

 最初から、やってくれたらいいのに、、、

 「風がくるとわかってるのに、支え棒をしないんだ」とか、「それで、鳥の襲撃を避けられると思ってるんだ」とか、なぜか上から目線のアドバイスをするだけで、わたしに泳がせていた相方だったが、自分が担い手になってみると、まあまあ、苦労している。芽かきはどれぐらいするべきかなあ、とか、収穫のタイミングはいつかなあ、とか、試行錯誤の日々だ。

  そして、やる人がやると、こんなに、採れるんだ、、、プリンスメロンとか、とうもろこしとか、ズッキーニとか、植えてはみたものの、本当に採れちゃうんだ!とビックリ。

 それを消費しようと格闘していると、買い物に出ることも減る。苗を買った時は、苗の生存率を考えると、それほどお得でもないかな、と思ったけど、畑と食卓がつながると、そこに合わせて食事が用意されるようになり、日々の金銭取引の枠組から、少々、脱落できることがわかった。買うはずだったキュウリが何本でいくら、以上のコストカットになっている気がする。

 原価計算をして、勝率を考える。

 スイカは、1苗買って、すぐに枯れたので、もちろん、負けだ。キュウリは4苗ほど買い、1苗ほどダメにしたが、まだキュウリが3本180円時代に、しっかりと採れたので、すぐ採れなくなったが、勝ちだろう。

 ズッキーニ、プリンスメロン、1苗ずつしか買ってないのに、5個、6個と採れてるし、そもそも、単価もまあまあ高いので、大勝利と言えるだろう。

 逆に、トウモロコシは、苗自体がまあまあ高いのに、一本につき1個しか採れないので、そもそも、勝つのが難しい。成功して、おあいこ、というところだろうか。ただし、無農薬なので、ヒゲをお茶にすることができる。

 という計算を、大人は、悲しいかな、一瞬でしてしまうのだけど、ナノカは、あんまり興味なさそう。そもそも、野菜そのものに興味がない。でも、友達が来ると、自慢げに畑に連れて行く。人にあげるのが、一番の楽しみみたいだ。

 家で採れた野菜は、なんだか、かわいい。丸いとかわいい。長いとかわいい。赤くなって、かわいい。かわいいものを、日々愛でられるのは、とても、よいことだ。

2021年7月13日

演じる Act


 4月に、演劇さーくるが再始動して、ナノカも合流。

 毎週末のように、稽古が入り、バレエの後に、練習に走っていきながら、「アイドルのように、忙しい」と言っている。

 前は、わたしも稽古に付き添っていたけど、今回から、送迎に徹することにした。ナノカは、ナノカなりに、大人に混じって、社会にある。

 話を聞いていると、発声練習や、アドリブ、体の使い方など、基本的なことから経験してきたようだ。今は、本番に向けて、作り込んでいく時期。役割を与えられ、迎えに行ったら、びっくりするほど、大きな声で演技していた。受け入れられていると感じて、迷いなく、演じている。

 覗いたら、ナノカが、他の出演者に抱きついていた。老若男女が長い期間一緒に活動して、もはや親戚のような雰囲気。

 なんて、貴重な経験だろう。感謝しかない。

 前回からは、サブテキストを作り始めた。稽古から帰ってきて、ものすごい勢いで、楽しそうに、ノートを埋めている。ナノカの役、佐世保の街を作った神様は、活き活きと物語を語り始めた。

 かみさまだけが通う学校に、奨学金で通って、トップの成績で卒業した。

らしい。優等生のイメージなのね。

 小学4年生になった。前は、家を出て、1年、島留学したいと言っていた。その時は、親と離れて、生活するぐらい自信があったんだろう。しかし、体調を崩してから、断念した。こちらから勧めても、寂しいから、行かない、と決意は固い。

 そんな中、演劇には、「ついてこんで」と言う。本番まで、観ないでね、とも言う。一人で立っていられる場所を、すこしずつ、広げていく。

 ガンバレ、ナノさん。

2021年7月12日

はこーいちまいのかみから Art class- a box from a sheet of paper

 はこのデザインをしました。

最初に、1枚の紙(展開図)から、箱になる様子を説明しました。複雑な立体も、紹介。そのあと、たくさんの商業デザインや、手作りのファンシーな箱を紹介しました。

さあ、自分たちも、展開図にデザインをしていきます。箱になったら、上になる部分はどこかな?

ていねいに、色を

展開図 完成

未来のパティシエ少年の「焼き菓子用パッケージ」です。シンプルで、上品なポップさがあって、カジュアルなプレゼントによさそうです。どんなお菓子を入れて、どんな人に買ってもらいたいか、そんな事も想像しました。開閉部のところだけ、水玉を施していて、かわいらしいけど、甘すぎないデザインが、いいですね。本当に、商品化される日を、楽しみにしています。

こちらは、大好きなゲームを箱にデザインしました。ストーリーが展開していくタイプの箱で、ヨッシーの卵やら、果ては溶岩まで流れています。線が迷いがなく、パワフルなので、箱自体も迫力がありますね。楽しさが伝わってきます!

こちらは、海の生物の箱。カラーコピーで、色鉛筆の美しい色とラインが、どうしても飛んでしまうのが残念ですが、大きなクジラと、小さな魚たちの対比が、とても楽しく、箱で展開しています。

こっちが展開図。箱になって、初めてできる効果(隠れてる部分に真珠があったり、左右の色と浜辺の色の対比など)、よく計算して、デザインしています。また、色の違いだけじゃなくて、濃淡も使い分けて、生き物たちを浮き立たせたりしていて、色鉛筆使いを楽しんでいるのが、伝わってきます。

いつもは、お兄ちゃんと一緒に参加の男の子。今日は、一人で進めていきます。テーマは夏にやりたいこと!という感じでしょうか。彼は、展開図と完成図の間にある難しさに、早い段階で気づいて、頭を使って、絵を1つ1つ描き進めていました。

とても、力強い筆圧で、絵を描いてくれます。その分、納得がいかないと、やり直しするほど。自分でデザインをよくコントロールできた、よい箱に仕上がりました。
こちらは、ビッグアーティストさんの作品。貝の中から、人魚が出てくる箱です。ピンクに黒のデザインで、貝の中を引き立てるデザインになっています。なんとなく、フレンチっぽいです。

ミラーボール(真珠?)の下、飲んで踊る人魚ガールズ。いいですね。大人ならではの作品です。たのしい!

こちらは、年長さんの作品。色鉛筆で絵を描いて、それを、ていねいに模様を塗りつぶさないよう、絵の具で色を塗っていきました。

明るい色以外に、藍色も使って、まわりの色を引き締めています。

そこの部分にまで、楽しいデザイン!大変な集中力で、しっかりと仕上げて、なおかつ、楽しい雰囲気が伝わってきます。絵の具は、なんと初めて!これから、いっぱい絵を描いていこうね!

いつもカラフルに、たくさんの要素を描いてくれる、元気な絵が特徴ですが、箱でも、それが発揮されました。ちなみに、ふたの部分に書かれたなぞなぞの答えは、ふたを開けると書いてあります。

自由に、好きなものを描いているだけに見えますが、バランス良く、大小のイメージや、線と面が交錯してて、とても心地よいデザインになっています。この背中部分のピラミッドの絵は、いい具合に、全体を引き締めてくれてますね。

キャラクターの愛らしさと、線やラインやハートのバランスが、とても、ステキです。

デザインを、とても丁寧にしていたので、仕上げも相当、時間がかかってしまいましたが、最後まで同じペースで、黙々と仕上げていました。小さなキャラクターをいっぱい配置するデザインは、かえって、統一感を出すのが難しいのですが、これは、効果的にできあがっています。

後ろに描かれたリュウグウノツカイ、が逸脱だったのですが、印刷で逆向きに。あとで、切って、貼りなおすといいですね。小さな世界に、やさしく、個性をこめていて、とても、ステキだと思いました。

ナノさんは、サンプルを含めて、2個目の箱作り。何を作りたいか、明確に考えることができたようで、世界のお姫様を描きました。久々のお姫様の絵が見れて、うれしい。砂漠のお姫様、アラブのお姫様、などが混じっていて、そのおかげで、色にバリエーションが出て、箱にした時に、おもしろみになっています。

2021年7月9日

プレゼン準備 prepare for Peace Day presentation

 


 ナノさんを迎えに行くと、「明日は、学校を休む」と言う。

随分、荒れ模様である。聞くと、明日は、プレゼン準備の最終日だけど、ナノカのグループは全然、終わりが見えないらしい。リーダーとして、自信がないと、グズグズである。

「やれる範囲のプレゼンにしたら?」「先生に事情を説明して、手伝ってもらったら?」などのアドバイスも、耳に入らない。

最終的に、「手伝うから、家で、やれることを、やっておいたら?」と言うのが、しっくり来たようで、家に帰ってから、パソコンで調べて、原稿を書き始めた。 

長崎県は、平和学習を毎年している。ナノカたち4年生は、8月9日に、他の学年の生徒を前に、パソコンを使って、プレゼンをする。調べている内容は、原爆についてだ。

 人前で発表する原稿を書くために、まずは、自分が理解できなくてはいけない。原子爆弾の核分裂の話まで、調べた。「中性子って何?」「ウランとプルトニウムの違いは?」それは、発表する部分じゃないけれど、理解していないと、説得力のある文章にならない。難しい内容だなあ、、、

 何度も、二人で原稿を読んで、「聞いて、理解しやすい文章」を、心がけた。ナノカは、一緒に発表する子が、準備できてなかった場合のことも考えて、その子の分の原稿も書くと、「終わった!」と、満足そうに言った。

 「ママ、明日学校休むの、やめとく」

休まないとは思ってたけど、重い気持ちも解消できたようで、よかったね。

2021年7月8日

七夕代理人 Tanabata

 


7月6日。

 ナノカが、「 ことしは、七夕、できないな」と言う。明日は、バレエのレッスンがあって、帰宅が20時半を過ぎるからだ。

 「今日、切り紙する?」と聞くと、すると答える。折り紙を出し、折って、切って、、、4歳ぐらいから、ずっとくりかえしてきた年間行事の一つだ。

 作り終わると、「これ、どうするの?」と言う。結局、「ママが、飾っておく」と約束した。そこで、家族で短冊も書いた。

 7月7日。朝から雨だったが、昼過ぎには、うすぐもりに。

 ナノカを学校から、バレエに送り出すと、裏山に竹を切りに出る。タコ糸を飾りと短冊に結びつける。できあがった笹飾りを、軒先に結びつけた。

 20時半過ぎに帰宅したナノカは、さらっと、「笹、やってあったね」と言う。いやあ、それなりに、大変でしたよ。

 短冊には、テストで100点!みたいなのとか、ママの絵本が売れますように!みたいな、現実的な願い事が、目白押しだった。

 ふと、ほんの4ヶ月前だったら、家族全員、ナノカの体の回復のことしか、書けなかっただろうな、と思った。 こんな即物的な願い事が書けることを、うれしく思った。

 これから、もっと大きくなって、どんどん忙しくなって、こんな風に、一緒に行事をゆっくり準備できないことも増えていくんだろう。そんな時は、こうやって、ちょいとばかり、親ががんばって、生活に彩りを添えていくのも、いいのかもな、と思った。

2021年7月6日

かんころの島紀行6月号「たべる人」Goto Article

 



 市井の人を描いた、歴史小説が好きだ。

 歴史上の偉人ではなく、町娘の恋愛や、勘定奉行の葛藤を読んだ時にしっくり来るのは、自分も、市井のひとだからだろうか。

 かんころ餅に携わる人々も、みな、それぞれ、家族を持ち、人生を歩み、他の人も感じるような悩みを感じて、生きている。オムニバスのように、絡み合いながら、どの話も、味わい深く、美しい。

 そんな中で、今回は一番、自分に近い人を描いてみた。

 もらったり、買ったりして、食べる人、だ。

 この記事を読む人(長崎県版)の多くは、ここに属してるんじゃないだろうか。 

 「かんころもちと教会の島」も、「食べる人」が、あるきっかけで、「作る人」に出会っていく話と言える。

 今回の絵本は、ノンフィクションだけど、読む人が、「わたし」のように、島の人に出会って、その背景を愛しいと思ってくれたらな、と思う。

2021年7月5日

ひらど帆船まつり Wind boat

 



 久々に、平戸まで行ってきた。海も入ってみたが、風が強すぎて、雨も降り始めて、退散。

帰り道、平戸橋のところで、ナノカが、「公園に行きたい」と言い出す。雨がポツポツ、風がビュービューなんだけどな。

しばらく遊具で遊んでいたが、それより、その下にできた大きな水たまりに、草の船を浮かべはじめる。草の船は、風に流されていく。ふむ、これ、帆をあげたら、もっと、進むかな。

そんなこんなで、わたしが、帆をつけた船が動いていく様子を見て、ナノカも、帆船を作り始める。

差込の穴が大きくて、沈没。帆が重くて、転覆。何度も、作り直していた。

4個目の船が、とうとう、風を受けながら、水の上を進んでいくのに成功。私の帆船より、安定感がある。帆のあり方について、なんか、法則見つけたかな?

後から、動画を見たら、大声で船に声援を送るナノカは、一生懸命。

一生懸命、遊ぶのって、いいなあ。

 

夜、相方が、「自然って、いいね」と、のたまう。

都会のように、いろいろ外で食事をする選択肢がある訳じゃない。でも、家で採れた茄子のソテーと、市場で買ったカワハギの刺身がある、と言う。

それに、夢中になって、1時間、遊べる水たまりがある、ていうのも、加えたい。

2021年7月2日

たぶん、ものすごく、大変なんだ It's hard knock days for her




 2年間、通常の授業を受けていない。突然、4年生になることを心配したけど、なんとか、今の授業には、ついていっている。担任の先生にも、「意欲的だから、すぐに追いつく」と言ってもらった。

 もらってくるプリントもテストも、だいたい90点〜100点で、ケアレスミス程度の間違いしかない。 

 一方、家でよく、宿題について「意味がわからない」と聞いてくる。先日は、なぜ、円を2個重ねると、ひし形ができるのか、説明する設問に引っかかっていた。わたしが、説明を始めると、すぐに答えを教えてくれ、と言うので、ケンカになった。

 円の概念を知らない.

「答えは、理解してたら、書けるよ。ここは、5時間かかっても、理解しなきゃいけないところだよ」

 そう言って、コンパスやひもを使って、時間をかけて、話をした。すると、「あ!」と言って、理解した瞬間がやってきた。そこからは、瞬く間に、その単元を理解できるようになった。

 授業参観の帰り、学校から、4月にやった学力調査の結果を渡された。

 0点と100点が並ぶ、極端な結果だった。テストを受けた時から、「全然、できなかった」と言っていたので、覚悟はしてたけど、実際に結果を見ると、なかなかの破壊力があった。

 本人もショックだろうな、と思った。でも、「ふーん、やっぱ、漢字を書く方は、ダメか」と、冷静に分析していた。毎日が、「わからない」「知らない」との戦いなのだから、これもこの人にとっては、今の日常なのだろう。

 算数は、円、三角形が、全滅だった。これじゃ、ひし形の設問に答えられなかったはずだ。

 この状況で、毎日のプリントもテストも、ほぼ満点を取ってくるのは、並大抵の努力じゃないのだと初めて、理解した。あんた、よく、がんばってるよ、、、

 もっと、リラックスして、たのしく勉強してほしい。一個一個のテストの結果なんて、理解しているかどうかのチェックだから、気にしなくていいと話している。