2021年4月29日

ちょっとハムレットが、わかってきたらしい She talked about Shakespeare

お家で、たき火とか、バーベキューが、たのしい季節です
 先日、ナノカが、シェイクスピアについて、語っていた。

「マクベスは、わかりやすいけど、ハムレットは、ややこしいんだよ。」

 ロミオとジュリエットに始まり、シェイクスピアにはまって、読んでいた時期があった。初期の作品と、後半の作品の違いを言ってるんだろう。先週末は、まだ読んでいなかった12夜を見つけた。今日は朝から、その内容について、熱弁をふるい始めた。

 シェイクスピアについて、いろいろ思うこと自体は、いいことなんだろうけど、その話でお友達と盛り上がるのは、きっと難しい。難しいどころか、変人か、自慢か、よくてオタク扱いだろう。人に合わせて話題が選べるようになればいいんだけど、それが、まだできない。

 学校に馴染めるかなあ、、、  と心配になる。そもそも、4年生になってから、固まった子ども達のコミュニティに入っていくのは、簡単なことではない。加えて、マイペースな性格。体調が、まだ安定しない中、毎日が、戦いなんだろうなあと思いながら、送り出す。

 ふと、自分の大学時代を思い出した。わたしは日本の大学で、人文科学科にいた。専攻は美術史だったけど、宗教、文学、音楽、哲学といった専攻の人たちとともに、学んでいた。学科の新入生宿泊の時、学科の男の子たちが、哲学について語っていた。

「かえさんは、朝、家を出ようとした時に、晴れていたら、傘を持っていく?」

わたしが、持っていかないと答えると、

「きみは、哲学的じゃないんだな」

と言われた。そこで傘を持っていくことが、哲学なのだそうだ。彼らは、一晩中、そんな感じの議論を繰り広げ、まったくもって、眠かった。その日から、わたしは、彼らのことを、「哲学の人たち」と、遠目に見るようになった。

 ちょっと不器用な娘は、哲学の人たちを思わせる。あの夜、彼らは、今までできなかった話をできる仲間を見つけ、水を得た魚のように、盛り上がっていた。ナノカは、その日が来るまで、まっすぐにオタク道を歩んでいかねばならないのか。まだ小学4年生。長いなあ、、、

 あの時、哲学の人たちの話を、もっと聞こうとすればよかったな、と思う。人生について、深い考察を交わせる相手だったのかもしれない。わたしは、彼らの言う通り、哲学的じゃなかったのだ。 

 わたしは、12夜は、舞台を見たことがあるけど、本は読んでない。ドタバタで、おもしろかった覚えはあるけど、話の筋は覚えていない。今、ナノカの議論に付き合うためには、まず、12夜を読まないと、いかんのである。

 でも、本当は、同じテキストを読まなくても、内容のおもしろさを抽出して、シェアすることができれば、議論は成立するのかもしれない。それには、ナノカが自分の感動をもっと整理して受け止めて、わかりやすく人に伝えることができなきゃいけないし、受け取り手も、知らない世界について、受け入れようという気持ちがないといけない。

 大人でも、それって、難しいことだ。年を取ると、「目の前のメッセージ」を、そのまま受け止めようという柔軟性が、失われていく。自分の知識や実績にとらわれて、自分の勝ちパターンでジャッジしがちだ。何歳になったって、目の前のことに、ま新しい気持ちで、知ろうとしないといけないと、最近、とみに思う。

 世界中で読まれて、解釈され、何千回、何万回と上演されてきたシェイクスピア。それを読んで、いろいろと思うことは、きっと、世界中のいろんな人と議論するチャンスを手にしたということ。ガンバレ、なのさん。君の道は、まだまだ、つづく。

2021年4月19日

それは、大人の理屈 That's grownups theory

友人が、「ナノカちゃんみたいな、女の子の絵本だよ」 と、送ってきてくれた絵本「サディがいるよ」。

サディは、想像の世界に生きている女の子。狼に育てられた女の子になる、、、ナノカもあるねえ。服に話しかける、、、ナノカもあるねえ。

女の子の生きてる世界って、こんな感じなんだって、あらためて思い出させてくれる、かわいらしい絵本。この絵本を見て、「ナノカちゃんだ」と思ってくれた友人の気持ちがうれしい。

 

以前、ナノカが、

「えらいおとなも、自分のぬいぐるみが捨てられたら、気持ちがわかると思う。」 

と言った事があった。わたしは、そのことを想像してみたが、ピンと来なかった。

「どうかな?大人になって、子どもみたいに、ぬいぐるみを、大切に思う心がなくなってしまうと、ナノカの気持ちは、わからなくなっちゃうんじゃないかな。おとなにとって、同じように、大切なものが、捨てられて、初めて気持ちがわかるかもね。」

二人で、おとなにとって、同じように大切なものって、なんだろう、て想像してみた。ナノカが、

「パソコン!」

と答えた。それまでの、データが入ったパソコンや、思い出の写真が入ったカメラが、捨てられたら、おとなは許せるだろうか?例え、新品を保険会社から渡されたとしても、子どもの写真や、記録などは、戻らない。めちゃくちゃ怒ってるおとなの顔を想像してしまった(わたしも、めちゃくちゃ、怒るだろう)。

こどもの視点から見れば、ぬいぐるみは、お友達であったり、ペットだったり、生きているに等しい。その価値は、買った時の値段ではない。一緒に過ごしてきた「時間」「思い出」「きもち」だ。

しみじみ、わたし達、おとなは、翼を失った生き物なのだと実感した。 わたし達は、自分たちが、子どもの心を失った大人であると意識しないと、子どもの気持ちなんて理解できないのだ。

 子どもは、おとなが自分たちの気持ちをわからないことを、知っている。だから、いっしょに人形で遊ぼう、とは言ってこない。大切なところには、入らせない。

おとなの理屈で、社会が回っているのは、仕方ないことかもしれない。でも、子どもの世界に入り込んできて、おとなが子どもをねじ伏せるのは、ちがう。残念ながら、現実では、たびたび、大人の理屈が優先され、力で、子どもは黙らされる。

わたしも、時々、ナノカが、怒っている姿を見る。なんか、やっちまったのだ。そういう時は、「ごめん、無神経でした」と謝るしかない。子どもは、寛容なので、だいたいの場合、プンプンしながら、「ママは、おとなだから、しかたないね」と許してくれる。 「ごめんなさい」は、大切な儀式。違った価値観を持ち、一緒に暮らしているのだ。大人であれ、子どもであれ、価値観が違っていることで、意図してなかったとしても、相手を傷つける行為に至ったら、やはり、それは、「ごめんなさい」なのだと思う。 

2021年4月16日

絶対!合格! Hachimaki

 ナノカの学校生活、はじまる。

授業もテストも宿題も成績表もなかった2年間。

家で見ていると、漢字は、図形を描くような、不思議な書き方をするし、九九は、足し算で計算していた。

案の定、学期初めの「2年生の復習」漢字テストは、「半分も埋められなかった!」と言うし、算数は、時間中に「まったく、終わらなかった!」と、報告してくれた。

あっけらかんと。本人、あまり、気にしていない?


帰宅後、「一緒に、宿題をしよう」と友達がやってきた。ナノカは、人生ゲームがしたくて、宿題を後回しにしようとしたが、やんわりと、「宿題を、先にやっちゃおうよ」と、促されていた。

一緒に宿題をするなんて、女子高校生まで続く、女子な生活を垣間見て、「うつくしい!」と感動する。なんでも、美しく思える。


気にしていないように見えたナノカだが、朝から、紙に漢字を書いていた。「今日、テストがあるかもしれないから」と、確認をしていたようだ。

積極的だなあ。順序が逆なのを、矢印で修正するとこが、甘い感じがするが。

 そして、次の日。宿題をするナノカ。なぜか、ハチマキしてる!

笑いが取りたいのか、よく、わからなくて、ちょっと、指摘してみたら、「ママも、仕事がはかどるから、ハチマキした方がいいよ」と、勧められた。真面目だった! 

学校の話も、「大なわとびは、片足で行くのが、コツなんだよ。次の足が出やすいから」「授業、おもしろいよ。ちょっと、難しいところもあるけど」と言う。

楽しいようだ。よかった。

2021年4月9日

はりきりすぎて、こまっちゃう Back to the school

 

work in progress for picture book
ナノカ、2日目から、登校班で登校。

帰りは迎えに行こうと思ったら、近所の子と歩いて帰ってきた。 ドッジボールもしたし、放課には、グラウンドで遊んだと言う。そんなに、とばして、大丈夫か?

案の定、夕方にお風呂の前で裸で転がって、泣いていた。その後もずっと、ぐずぐず泣いて、結構、大変だった。

それでも、3日目も登校班で登校していった。歩いて帰ってきたかと思ったら、公園に遊びに飛び出して行った。18時過ぎまで、遊び倒した。

そして、夜になると、明日、お友達と一緒に食べるおやつを、作り始めた。

「これは、ナノカが、新しい学校に、馴染むために、大切なことなんだから!」

さらに、砂場に私も、来るように言われた。

「ママが加わると、すごい作品ができるよ、て言ったら、みんなが見たいって!ナノカが学校に馴染むために、頼むよー」

なんだ、それ。

でも、その図々しさも、しぶとさも、うれしい。子どもは、気持ちだけで、こんなに前に進んでいけるのだ。どうしても、体が動かなかったのが、嘘みたいだ。

私も、朝、見送ってから、帰ってくるまで、家にこもって、仕事に集中できるようになった。

2021年4月7日

ユーガッタビー Lylic

 


学校が始まった。

ナノカは、前日から腹痛を訴えて始め、朝には、ものすごく痛い、と言い出す。行けるか?でも、1日目を欠席したら、より行きにくくなる。登校班で行くつもりだったのを、急遽、バスに変更して、無事、学校に送り届けた。 

大きな緊張感の中、1日をやり過ごした。まずは、お疲れさま。

 

今のナノカに合いそうな歌詞を訳してみた。

 YOU GOTTA BE by ディズリー


1日が動きだす音を聴いて

どんな未来にも、立ち向かっていこう

顔を上げて、空に向かって。

恋人たちに、涙を誘われても。

 

さあ、不安なんて拭い去って、

思い切って、意見を言おう

泣くことは、恥ずかしいことなんかじゃない


※あなたは、きっとなれる

時にすごくって、時に大胆で、時にかしこく、

時に意志があって、時にタフで、時に強くて、

時にかっこよくて、時におだやかで、

そんなあなたに、だれかが、よりそっていく だろう

わたしが、ただ、ただ、わかってるのは、「愛が、なんとかしてくれる」てこと。

 

ママの言ってた言葉を、思い出そう

パパの読んでた本を 読み返そう

パズルは、ゆっくり、自分の時間に解けばいい

お金を持ってる人もいるし、

価値観が違う人もいる

ただ、ただ、私が言いたいことは、、、

 

あなたは、きっとなれるってこと(※くり返し)


時間というのは、容赦なく、

あなたがいなくっても、どんどん進んでいく

それについていけなくなれば、あなたは、置いてけぼり。

世界は回りつづけ、止められない。

どうにもならない時があるかもしれない。

でも、忘れないで、、、

あなたは、なれるってこと(※くり返し)

Des'ree "You Gotta Be"

Listen as your day unfolds
challenge what your future holds
Try to keep your head up to the sky
Lovers they may cause you tears 

Go ahead release your fears
Stand up and be counted,
don't be shame to cry

You gotta be
You gotta be bad
You gotta be bold
You gotta be wiser
You gotta be hard
You gotta be tough
You gotta be stronger
You gotta be cool,
you gotta be calm,
you gotta stay together

All I know,all I know,
love will save the day.

Herald what your mother said
Read the books your father read
Try to solve the puzzle in your own sweet time

Some may have more cash than you
Others take a different view

Time asks no questions,
it goes on without you
Leaving you behind if
you can't stand the pace
The world keeps on spinning, can't stop it
if you tried to

The best part is danger
staring you in the face
Oh・・・ remember

へえ〜、と言っていた。

ナノカは、最近、「作家になりたい」「研究者にもなりたい」と夢を口にするようになった。いい夢だ。そして、その2つは、両立しそうだ。

曲がりなりに、文章で、お金をもらってる身として、身にしみて思うことがある。

読者が、日本だけなのは、これから、きびしい。そして、きっと、息苦しい。

前々から、ナノカの日本語の読解力が固まったら、英文も読めるようにしてあげたいと思っていた。「これからは、英会話ぐらいできないと」と言う話を聞くが、わたしは、英文をガッツリ読みこなして、対等に書けるのもいいな、と思う。

むずかしい時代を、生きていく女子たち。女の子だから、学問を身につけても仕方ない、と言う昔とはうって変わって、女子だからこそ、身を守るために、確固たる技術と賢さと強さが必要だと思う。でも、それが、何なのか。

勉強ができればいいって話じゃないけれど、自分で正しい情報を探し、検証して、判断する力は持っていてほしい(文章を仕事にするなら、特に)。

もし、興味を持って、原文を読みたいと思えるなら、そうしたらいいな、と思う。

今、興味がわかなければ、ポロっポロっと、自然な形で、提供し続ける。どんなことも、本人が自分で、それを手に取るまでは、単なる風景にすぎない。でも、風景の中に、そうした知の神様が何人もいることが、大切。

世界を、美しく、興味深いところだと思って、 生きていって欲しい。そのために、ステキな子ども時代があるのだから。

2021年4月5日

0から、10まで from one to ten

 

仕事に追われるある日、ナノカが、米を精米し、ほうれん草を湯がき、最初から最後までの作業を一人でやって、夜ご飯を作ってくれた。メニューはハヤシライスとほうれん草炒め。

一緒に料理したり、指示をしながら作ってもらったことはあったが、ここまで放ったらかしで、米付きの食事ができあがってきたことは、初めてだった。最後、箸やスプーンを出すことすら、「せんで!」と言われた。

全て一人でやりきったことは、相当な自信につながったようで、「ママは、なにもしなかった」を何度も何度も強調された。

素敵なママさんを見るたび、首を垂れて、「ああ、なんで、わたしは、こうなんだろう」と、自分のいい加減さに、心が痛むが、頼りない母であるから、子ががんばってくれるのなら、これも、またよしか。

2021年4月1日

鏡文字 Mirror Letter

 確定申告してきた。

仕事の合間に、書類はなんとか仕上げていたものの、療養中のナノカを抱えて、平日に、佐世保まで電車で行くことのハードルが高すぎて、どうすることもできないでいた。郵便でもいいのだが、いざという時に、証明書類になるので、毎年、控え書類にハンコをもらっている。

ナノカをバレエに送り届け、その間に、書類を提出できた。ホッとしたと同時に、ようやく、私にも、自分のことに関われる時間が、戻ってきたと感じた。

 

先日、遅れに遅れた、仕事の作業をガリガリやっていた1日の終わりに、 ナノカが、紙を渡してきた。このようなものだ。

Nanoka handed me this letter

 鏡に映すと、こんな風になる。

In the mirror, I can read that she was making the book of mirror letter and allow mom to read it first.

 どうやら、鏡文字の本を作っているらしい。そうそう。この遊び心が、ナノカ。ちょっと、こじらせ気味な不思議ちゃん。

昨日、ナノカが、「わたしは、人付き合いが苦手だから」と言っていた。多くの人の前では、恥ずかしくって、言葉が出ないのだそう。家族や、親しくなった友人にしか、さらけ出せない自分。でも、それって、ごくごく、普通のことなのではないだろうか。抱えている自分が、特別であれば、あるほど、その宝物は、否定されたくない。秘密みたいなものだもの。

先日、ハーブティーとお菓子を送ってくれた友人がいて、そこから、ティータイムにはまっているナノカ。毎日、仕事をしていると、お茶を入れて、時には、お菓子を作って、出してくれる。お茶は、選んだティーカップに入っていて、仕事が終わって、台所を見ると、食器と調理器具が山のように積まれてて、げんなりするが、とにかく、おもてなしの心を、うれしく思う。

She prepared for tea time every day for me, who was working hard to finish the picture book right now.

集団の中にあると、大きな流れに、人は乗っていかなくてはいけなくて、そこでは、小さな声や、気持ちや、個性は、かき消されることが、たびたび、ある。

だけど、個人が抱えているものが、いけないものな訳ではない。そこにある、一つ一つが、キラキラと輝いていることを、誰かが認め、それが原石であると、信じてあげる必要がある。子どもがあきらめて、その石を捨ててしまわないよう。