2017年10月23日

嵐の投票日 Election Day in Storm

バッジ完成品 4 new budges
左 カンコロ餅を食べるナノカ 右 トラネコ and other two big ones
コスチュームに針金を入れ、飾りをつける。Costume in progress
週末は、取材の予定だったが、台風が来ると、陸以上に、荒れる海。
五島を結ぶ船は、数日間、止まるだろう、と言われ、延期することになった。

期日前投票は済ませてあった。
こういう嵐の日は、家にこもり、料理をしたり、物を作ったり、
本を読んだりして、過ごすに限る。

ということで、バッジを作った。
ナノカは、今回、3つ作ってくれたが、
私が、一個、曲げて、ダメにしてしまった。
ナノカは、こういう件に関して、寛容で、
なにも、文句は言わなかった。

できあがった、ひとつは、カンコロ餅のバッジ。
カンコロ取材の資金不足を補うために、どうしたらいいか、
相方と話していたら、ナノカが、作ってくれた。
フェリーの往復、宿泊費、レンタカー代など、万単位でかかり、
バッジの売上、数百円では、どうにもならないけど(シビア)
紫芋で作ってあるカンコロ餅に、キュンときた。

衣装の裾に、針金を縫い付ける。
こうすると、フワッと、ひろがる。
そこまでは、喜んでいたナノカだったが、
花柄の布で、デコり始めたら、
「こんな変なの、着たくない。ママが、着ればいい」と
言ってきた。
仕方なく、一番、派手なオレンジの花を、取り除いた。わたしは、派手じゃないとおもしろくないと思ったけど、
ナノカは、シンプルなものが、お好みなのだ。

夜になり、ナノカは早々と就寝し、
私たちは、選挙結果をテレビで見ていた。

今回、子どもの目を通しても、選挙を眺めることができた。

投票率の低さ。議論の不在。
いかに、社会の仕組み、政治の仕組みを知らないまま、
大人になり、そして、漫然と、選挙をしているのだろうと実感した。

こどもの社会は、おとなの社会の縮図とも言うが、
たしかに、問題は、おとなの社会から、降りてきてるのだろう。

先生が、ひとりの児童・生徒に理不尽な叱責を繰り返す。
パワハラだ。
会社なら、最悪、やめて、逃げ出すことができる。
大人だから、出るところに出て、会社を訴えることだって、できる。

子どもには、逃げ出す手段がない。 訴える場所もわからない。
でも、もし、児童が集まって、意見を出し合い、個人を守るために、
パワーに対抗するというシステムが、存在してたら、
すこしは、一方的なパワハラに、歯止めが効くこともあったかもしれない。

労働組合の仕組みと、似てる。
ひとりひとりの、人権と命を守るためにあるもの。
でも、今日本で、日常の中、その権利を意識することがあるだろうか。

機能していなくて、まわりの大人も知らない。
そんな仕組みを、どうして、子どもたちが、使いこなすことができるだろう。

何年も何年も、教育を受けているのに、
社会のことを、自分のこととして、実感しないまま、
社会人になってしまう、日本人。

大学で、ディベート(Debate)をした時は、ショッキングだった。
アメリカでは、「討論する」練習を、小学生から、しているのだ。
学校のPresidentを決める時は、本人だけじゃなくて、支持者の演説まであって
まるで、選挙の実践みたいだ。

わたしも、政治や社会のことに関して、勉強不足だと感じる。
もっと、知りたいと思った。
子どもに、きちんと、伝えられるように。
そして、それが、まわりに波及するよう、考えても行きたい。

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