2021年5月31日

リトルアーティストのお知らせ Art class information June

 


トゲオハウス Coumfortable home for caterpillar

The board said "I am not here right now"
Yes, he was. We improved his house planting the plants in order to give him fresh glass all the time.
 
 トゲオの元気がない。
 一度、畑に放牧したところ、また、元気にスミレを食べ始めた。新鮮な葉っぱじゃないと、嫌なようだ。
 そこで、ポットにスミレを移植して、箱に入れた。ビニールを張ると、温度も上がっちゃいそうなので、網(バーベキュー用)で蓋をした(逃げ放題だが)。隙間ができたので、近くにあった板を乗せてみた。ぴったりだ。
 板には、「いまいません」と書いてある。ナノカが、部屋の前に立てる、不在通知板として、作ったものだ(ナノカの部屋は、すりガラスの引き戸で、いるか、いないかは、一目瞭然なので、すぐに使われなくなった)。
 トゲオハウスに乗せると、変な感じだ。今、いるのに、いないと、だれにアピールしてるのだろう。鳥に向けてのメッセージか。
 こうして見てると、ちょっと偏食なトゲオは、かわいい。
 畑をしていると、チョウチョは、最大と言っていいほどの天敵で、アゲハが近くの木に来ていた時に「ち、アイツが来てる。レモンの木の偵察か」と思って、ハッとした。以前は、「わあ、チョウチョ!」て喜んでいたことを思うと、見る立ち位置によって、気持ちは変わるのだな、と思う。
 木を守るために、「ちっ」と思うのは、ごくごく自然なことだけど、あまりに利益を追求し始めると、農薬でカーッと全滅させないと気が済まなくなってくる。わたし達のような、畑お楽しみ族は、イタチごっこを楽しむぐらいで、ちょうどいいのかもしれない。

2021年5月29日

トゲオくん Cute Caterpillar

 

Nanoka's new friend, Togeo

feeding time
ナノカが、学校に出かける時に、玄関前を移動中だった、イモムシ。

「あ、保育園にいたヤツ!ママ、つかまえておいてね」

「え、エサは、何をあげればいいの?ふつう、つかまえた場所の植物が餌だけど」

「わかんない。 保育園では、よくパンジーのところにいたけど」

イカツい風貌だけど、毒はないツマグロヒョウモンの幼虫。調べてみると、スミレ科の植物を食べるらしく、まさに、パンジーは正解。わが家では、畑のスミレをあげることにした。

トゲオと命名。

保育園では、パンジーをしょっちゅう植え替えしていたけど、ツマグロヒョウモンがモリモリ食べちゃうからだったんだなあ、と思った。子ども達が、触っても大丈夫なイモムシが、身近で育っていることで、自然と、小さな生き物への興味と愛情を育んでくれてたんだなあ。

ちなみに、ニホンミツバチが、園庭の木に巣を作った時は、イジワルしなければ大丈夫だよ、とハチとの共存を選んだ。ナノカは、「なにもしなければ、大丈夫だよ」と、動物のことをよく弁護している。

理想論より、実体験。生き物への愛情を育てるには、生き物と触れることが大切。思いやりを学ぶには、思いやりに触れることが、大切。

2021年5月27日

リトルアーティスト、再開します Next Art Class schedule

 

6月から、リトルアーティストを再開します。

お休みさせていただいている間に、「中高生向けに、もうちょっと、踏み込んだものを」とか、場所に関しても、希望を聞くことがあったので、今後、すこし、探ってみようかな、と思っています。

また、わたし自身、学校や教育について、いろいろ考えさせられることもあり、これからは、自分なりの視点で、より多くの体験を実験していきたいな、と気持ちを新たにしました。

ということで、早速、サンプル作ったり、企画を出そうと思いましたが、まだ、絵本の制作作業に絡んでまして、しっかり時間が取れません。来週中には、案内できると思います。

でも、日程だけ、お知らせしておきます。

6月13日 西地区公民館 9:30−11:30

内容は、色に関するもので、絵の具とクレヨンで絵を描きます。

ペン画教室も、感染状況を見ながら、ゆいまーると相談して、もし難しいようなら、こちらも、公民館スタートで始めようかと思います。

オンラインの方も、再開への要望が、、、うれしい限りです。こちらも、同じ内容で、まずは、家にあるものだけで、気軽に参加できる、絵からスタートしようかな、と思っています。

 

長らく、ご心配、おかけして、すみませんでした。

ナノカは、元気に、みんなと一緒に参加できるようになりました。お会いできるのを、彼女も、楽しみにしています。

グルメ旅行 Gourmet Trip

 

my very last Gourmet trip to Goto last December

今週は、文章の提出が続いている。 ナノカが、

「ママ、ストレスが溜まったからって、自殺しちゃダメだよ!」

と言う。いや、ストレスが溜まっても、ママは、自殺はしないんじゃないかなあ、と答えると、

「ママ、ストレスで、グルメ旅行とかに行っちゃダメだよ!」

と言う。グルメ旅行、、、

逃亡しちゃダメだよ、と言いたかったんだろうけど、グルメ旅行は、切迫感が0パーセントで、ストレスのにおいが、まったくしない。むしろ、人生を謳歌しようという、積極的な活力を感じる。

グルメ旅行って、どんなのなんだろう?食べ歩きってこと?いや、グルメって言ってるから、豪華だったり、食の本質を突くような、なんか素材や伝統料理を食べるってこと?虫食べたりするやつ?

「グルメ旅行、したいねえ。」

「もうー、ダメだって!」

キミの発想は、いつも、牧歌的で、気がぬける。

2021年5月25日

いきものがかり Plants and worm

 学校から帰宅後、失敗続きの花の種(多分、芽を鳥が食べちゃってる)を、ポットに撒く作戦に出た。

Put the soil into pot and put the seeds

water it

Carry carefully

several of them done

dance for prey

結局、神頼み。

ちなみに、こんな虫を育てている。

this worm is on the fig leaf.

あきらかに、害虫。調べたところ、ヤガの一種かなあ、と思う。キクキンウワバ?

ナノカは、最初育てることに、同意してなかったが、ちょっと観察したら、お尻だと思ってた方が、頭だったことがわかり、急に、「かわいい!」と言い出した。

今日、膜を張り出した。もう、蛹になるつもりだろうか。

ナノカは、それを見て、仮説を立てた。

「イチジクの葉っぱにいるのは、この膜の材料が、あのネバネバの白い液と関係あるんじゃないかな」

へえー。なんだか、ゆるい仮説だが、「自由研究にしてみたら?」と、奨めてみた。

「いや、わたし、もう、やること、決めてるんで」

ほう。なんでしょう。

「えっとねえ、そうだ、それぞれのタネが、何日で出てくるか、調べるの」

それは、農家や園芸の人たちに、すぐに役立ちそうな研究だ。そこで、気温、天気などを一緒に記録することを、奨めてみた。なにやら、きれいに紙にまとめていた。たぶん、この、きれいにまとめる作業が、一番、好きなんだろう。

ナノカの探究心は、とってもアバウトで、幼虫の存在自体を、しばしば忘れる。 まあ、これぐらいもアリかな、と思いながら、見ている。

やっぱり「科学者」どうかなあ、と思うけど、絶対、言わない。

2021年5月24日

まもる I will be your shelter

 


2月に、娘が学校内のトラブルで、体調を崩し、退学。その時、わたしは、2つのことに、生活の全てを絞った。

1、娘の体と心を、守ること。

2、4年間、追いかけ続けてきた、かんころもちの絵本を、無事、完成させること。

戦うことではなく、逃げることを選んだ。家の中に、これ以上の病人を増やさない。最小限のダメージに抑えて、仕事もやり遂げる。

そう決心したものの、納得できないこと、憤りや悲しみに引き込まれそうになることが、しばしば、あった。

そんな中、ずっと寄り添ってくれていた友人が、ヨシタケさんの絵本を手渡してくれた。

ヨシタケさんの本には、「わけわからん人からは、にげる!」という鉄則が書いてあった。

そっか、すくなくても、悪い状況から、思いっきりのスピードで逃げて、娘を守りきることはできたんだ。そう思ったら、つーっと涙が落ちた。

 

娘は、2月の中間発表会は降板してしまったが、今、舞台の本公演に向けて、せっせと土日に稽古に通っている。ゴールデンウィーク後、回復、著しい。

今週末は、台本をもらって、配役も発表された。彼女の役は、すべての源、佐世保を作った神様の役だ。子どもが、国づくりをするのね。いいなあ。

わたしは、絵本の原稿を全て提出して、その足で相方に代理店に連れて行かれて、スマホに切り替えた。そして、昨日は、ボサボサになっていた髪の毛を切った。現状を回すために、大きく動けなかった自分と、その間に重く引きずっていた長い髪の毛が、重なってるような気がした。切り落としたら、楽になった。

そういえば、数年前、わたし自身が、俳優講座に参加したことがある。その時の講師、ハイバイの岩井さんは、日常で出会う人間や事象を観察して、脚本、舞台を作り上げる人だった。岩井さんは、出会う人が癖があって、変な人であればあるほど、お!これは、ネタになるぞ、と観察しているように見えた。

昨日、そのことを思い出して、相方と「岩井さんを見習って、不条理は、どっかで、作品にしてやろうと思えば、楽に、受け止められるのかな」と話した。いつか、消化して、よくよく発酵させて、どぎついエグミが消えた頃、それは、笑い飛ばして、涙がつーっと流れるような、物語になるのだろうか。

2021年5月20日

あなたは、何タイプ? which type of reader are you?

Nanoka made Q &A to lead the three type readers
 
 すべての提出物を出して、ホッとしたのか、突然、吐いて、寝込んだ(いや、多分、食あたり?)
 その日は、ナノカと駅で待ち合わせてたので、収まったのを見計らって、自転車に乗って、駅までバレエの道具を渡しに行く。ギリギリの到着に、ふるえて怒っていたが、なんとか送り出した。電車の中で自分でシニヨンにして、切符代のお釣りで、コンビニでオヤツを買い、駅で宿題をして、バレエをして、ご機嫌で帰ってきた。しっかりしておる。

 疲れたと言いながらも、夕食時、おしゃべりに花を咲かす。お風呂から出て、残りの宿題をして、さらに、寝るギリギリまで、なんかしていた。

 学校に出かけてから、机を見ると、「あなたはどのタイプ?ぴったりの本は、これ!」という冊子が置いてあった。これを、作っていたのか。

 どっから、その余力が出てきたんだろう。子ども、すげえな。

2021年5月17日

科学者 Scientist


バタフライピーのお茶で実験。先週のティータイムに遊ぶ。Harb tea's color changed with lemon and soda

うれしそう。She looked very excited.

 最後の書き文字作業が、まさかのやり直しとなり、金曜日1日でガーッと仕上げたら、急性腱鞘炎になった。痛い、、、でも、本当に、本当に、作業は終了。

  さて、ナノカさん。先日、「もっと勉強したい」「研究者になりたい」と夢を語ってくれたが、「なんの研究者?」と聞くと、「えっとねえ、科学者」と答えた。

 まさかの、理系!?本当?あなた、さまざまな現象を、だいたい魔法で結論づけてますよね?

 ちなみに、学校のクラブ活動で、「科学クラブ」を選んだとのこと。第一希望は、プログラミングだった。本当に、興味あるんだ。

 以前、脳の番組で、建築科に行く女子の数の少なさが話題になってた時に、「現存の建築学は、数学的なアプローチが中心となり、どうしても女性にはとっつきにくい」という話をしていた。理系に進む女子が少ないのも、既存の「理系」に対する、苦手意識だ。でも、その番組では、女性には違った「建築」へのアプローチがあるはずで、そうなれば女性が建築に向いていない、という事実はなくなる、とも言っていた。アプローチの仕方で、建築そのものが、違ったものに変化していく可能性があるという。他の学問も、もともと男性が中心にベースを作ったものも多く、もしかしたら、今までの考え方、手法から離れることで開ける道が、先の先には、あるのかもしれない。

 数学的センスに自信がない母は、自分によく似た娘を、理系だとは思わなかったが、そういう固定概念も、邪魔なだけだろうな、と思う。興味のあることは、とことんやって、好きになったり、嫌いになったり、あきらめたり、しつこく追求したり、自分で道を見つけていけばいい。

 ちなみに、ナノカが今、興味があるのは、「絶滅した生物」。どちらかといえば、社会学的な話なのだろうか。

 ここ数ヶ月間、わたしは締め切りに頭がいっぱいで、絶滅した生き物だけではなく、縄文時代の調理方法も、忍者の技も、興味が持てなかったが、また、ナノカと一緒に、実験したり、調べたり、遊びに行ったりしたいな、と思う。

2021年5月13日

モジモジ handwriting for the book

 

今日は、1日、描き文字を、描きまくりました。

絵本1冊分で、結構な量になりました。デザイナーさんの作業が、大変だ。

終わりに近づき、手が疲れてきて、ちょっと、心配しましたが、なんとか、終わりました。

ナノカが、公立小学校に戻ったので、毎日、漢字の練習をします。彼女は、「美しく、ノートを仕上げる」ということに、こだわりが強いので、ものすごく、時間がかかります。でも、できあがりは、とても、きれい。わが家では、彼女の漢字練習帳を、「写経」と呼んでいます。 

彼女は、左利きなので、はねやはらいが不自然な軌跡を描き、習字も、硬筆も、本来の美文字に、なかなか、近づくことができません。でも、バランスのよい空間配置がなされていて、とても、心地よく感じます。

人間が、手で書いた文字は、パソコンの文字ほど、読みやすくはないかもしれませんが、とても、愛らしい。なんででしょうね。

今回の絵本に、たくさんの描き文字を入れることができて、とても、うれしいです。

2021年5月12日

カ・イ・ホ・ウ・カ・ン DONE

 


 原画作業、終わりました。まだまだ、今週いっぱい、他作業がありますが、ホッとしました。大混乱の中、やり切ったこと、とりあえず、家族みんな、ほめ合いたいと思います。

 体調を崩した娘のこと、そして、4年間追いかけてきた絵本の仕上げを、最優先にして、さまざまなことを、後回しにしてきました。

 ご連絡できなかったり、説明できなかったり、参加できなかったり、整理できなかったり。いろいろ、ご迷惑、ご心配をおかけして、ごめんなさい。

 昨日、絵本で描かせてもらったお家に、お電話をおかけしました。上五島もコロナで生活が一変してしまったようですが、

「山も海もあって、畑があって、わたしは、しあわせ者」

と、いつもの言葉が聞けました。初めてお会いした時と、同じ言葉です。潮風が、ふあーっと心を抜けていくような、気持ちになります。

 芯を持って、まっすぐ生きる人は、 いつも、この風の中にいるのだと思います。

 相方が、「あそこは、もともと、自粛しているような生活だからね」と失礼な言い方をしていましたが、自分の段々畑を耕しながら、小さな教会を守り、日々の生活に明け暮れる人々は、一人の時間を多く持ち、その中で、常に、自分と向き合って、生きているのだと感じます。

 わたしも、個として、芯を持って、社会にありたいと思いました。だれが、どう思うかではなく、なにが、正なのかは、自分で決めたい。そのために、抵抗しなきゃいけない時は、一人っきりになっても、淡々と、抵抗していく。潜伏キリシタンの方々も、そうやって教えを守ったんだな、と思いました。

 とはいえ、同じ思いを持つ人の存在を、離れていても感じるから、個は、それぞれ、がんばれるのでしょう。 

 今回、わたし達に、信号を送ってくださった方たちに、大きな感謝を込めたいと思います。