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2022年9月5日

リトルアーティスト「かさねて、つくる色」Little Artists "Color made by colors"

今回は、色を重ねてできる効果を使って、絵を描くことにした。

もともと、日本画と、油絵など洋画の絵の描き方は、違う。

わたしが、最初に個人的に絵を習った先生が日本画の方だったこともあり、日本画の見方もわたしには馴染み深い。日本画は画材の特徴もあり、色をパレット上で混ぜるのではなく、重ねることで、ねらった色に変化させていく。子ども達にも、背景を空気のように、重ねて作っていくことを、体験してみて欲しいと思い、今回のプロジェクトになった。使うのは、アクリル絵の具。日本画の画材ではないけれど、「重ねる」というところを体験する。

 参考になる画家の作品を見て、色見本を見る。自分でも色を重ねるサンプルを作った後、それを参考にベースになる色、重ねる色を決めて、作品を作った(彼杵では、時間の関係で、色見本を作る工程を省いた)



シンプルに、色を重ねた効果を楽しんで、それを遊ぶように、作品に仕上げた、子ども達。ふだん、原色をそのまま塗ったままだったり、混ぜて作った色が意外に沈んだ色になってしまうことに比べて、重ねて作る色の透明感に、ワクワクしている様子が伝わってくる。

色見本を見て、どちらも「夕やけ」を描きたい、と思った子たち。最初に作ったピンクが鮮やか過ぎて、色を重ねたり、さらに、絵を描くことに戸惑う様子も。それでも、だんだんと、描き入れてみて、新しい発見、美しさに気づく。手と目で、「新しい」に出会う。
こちらは、最初に見せた日本画の作品に、感銘を受けたようで、シンプルな構図を選び、視点も、水の流れと岩、というとても、日本画的なテーマを描いた。最初に参考で見せる画家の作品は、プロジェクトを言葉ではなく、感覚で理解してもらうためのものだけど、流してみてもらって、構わないと思っている。でも、時々、その作品が、ものすごく響く子がいる。

 リトルアーティストに来てくれている子の中には、毎回のプロジェクトの意図をしっかりと受け止めて、その内容に応えようとする子がいる(わたしは、新しい経験ができるように、プロジェクトを組んでいるので、なんとなく参加してくれるだけでも、じゅうぶんだと思っているのだけど)。すると、プロジェクトによって、しっくり自分のものにできるものと、なかなか苦労する会が出てくる。気持ちよく描けた会も、葛藤のあった会も、それぞれ、意味がある。まじめで、情熱的だからゆえに、葛藤が続いてるな、と子どもから感じることもある。それでも、続けて通ってくる様子を見ると、葛藤自体は、その子にとって、決して、いやなことではないのだな、と思う。試行錯誤の中で、大きなものを得た瞬間を見ることもある。その時の顔の輝きは、なんとも言えない。


 大人が加わってくれることもある。大人は、それぞれの人生が絵の取り組みに表れて、とても興味深い。一緒に描いていると、子どもと大人は、互いに刺激になると感じる。大人ゆえのアートが、もっと身近になるといいなと思う。

 2回同じ内容で実地して、ここにない、ステキな作品がいっぱいあったが、抜粋してある。

2022年6月13日

リトルアーティスト「みんなで、へいわを描く」

創作活動というのは、個人的なものと思われています。学校でも、家でも「じぶん」を見つめて、「じぶん」を表現することを求められるのが、ほとんどでしょう。でも、実社会では、いろんな場面があります。大きなプロジェクトをみんなですることもあるだろうし、共同で何かを作っていくこともあります。

自分の思い、相手の思い、全体の目的などを、話し合っていき、その中で自己実現もできたのなら、すばらしい機会になるだろうなと思いますが、学校の大人数と限られた時間、固定のメンバーでは、お互いの顔色を見て、現状、すぐには難しいだろうな、と感じます。

ということで、リトルアーティストで、共同作業を取り入れたプロジェクトをやってみたい!と、ずっと考えていました。今回、コロナがちょっと落ち着いたこの時期を見計らって、やってみることにしました。

みんなで大きな紙をつかって1枚を描くのではなく、 それぞれの屏風型の長細い紙を、並べて1枚とすることにしました。

平和に関するイメージを、みんなであげていって、それから、どんな風に取り組むかも、話し合います。みんなで大きな一枚を描くか、一人一人が考えた絵を描いて、つなげるか。

参考作品を見る。それから、話し合い。
それぞれ、自分の絵を描いてみることになった。

おや、太陽が何個もある。川が途中で切れてるよ、など、気づいたことを、アイデアを出し合って、修正していく。

それを、並べて、下がきしてから、それぞれで仕上げる。

並べると、1枚の作品となり、それぞれも、絵になっている。

自然の中で、本を読む。静かな、日本画のような構図と、抑えられた色彩。ていねいに塗りこむことで、淡い背景の中で伝えたいものに目が行くように構成されています。

山並みと木々と人を、春夏秋冬を一枚の中に取り入れたて描き、シンプルな形の連続が、デザイン画のように、おもしろいものとなっています。遠近があって、楽しい構成になっています。

このまま手ぬぐいにしたくなるような、全画面をとてもにぎやかに構成した作品。長四角のくせのあるキャンバスの形を、めいいっぱい楽しく彩りました。色の配色も赤が活きる、黄、水色、緑、茶がちょうどいい配分で全体に散りばめてあります。

描きたいもの(気球)がどっしりと描かれていて、楽しい色で描けました。楽しさが伝わってきます。魚の模様とか、気球の模様とか、細かい所に個性が光っていました。大きな紙だったけど、よく集中して、全体を見れていました。

独特の淡い色合いで、夕焼けの空をきれいなグラデーションで、楽しそうに描いてくれました。鳥さんたちも、いろんなタイプがいて、空が大きくて、気持ち良さそう。大きな画面なのに、臆せず、自由に描いてくれました。地面に選んだ黄茶色もいいですね。


 最初はシャイになってしまい、また難しい質問も多かったので、言葉がなかなか出てこない場面もあったけど、手を動かしたり、図になったものをみることで、徐々にまとまっていきました。

「個性」をのばせ!とはいうものの、個を強調し合うだけでは、社会ではうまくいかない場面も多いと感じます。「個」がそれぞれ、生き生きとするためには、社会や人とのコミュニケーションが大切な場面も多く、今回のプロジェクトは、個とコミュニティが両立できることを意識しました。

実際、子ども達は、互いにコミュニケーションをとりながら、それでも、自分の世界を作り上げていて、こんなのもいいなあと思わせてくれました。また、取り入れたいと思います。

2022年2月11日

オンラインでカードづくり Card making on line

ひさびさのオンライン。カードの作り方を、サンプル作品を使って、説明します。

 そのあと、みんな、それぞれ、制作しました。

 画面の中での交流にはなりましたが、日本じゅうに散らばった「創るの大好き!」な子ども達、大人たちが、一緒に作るので、盛り上がります。

 東京、愛知、長崎から、10組の参加でした。場所によっては、学校も閉鎖になったり、かなり行動制限も増えてきているとのこと。今後も、こんな風に、すこしでも、人の顔を見ながら、楽しい時間を過ごしていけたらと思います。

できあがりを送ってもらったものを、紹介します。

クマが、右にしっかり配置されて、それ以外の画面いっぱいのリボンががステキ!色の使い方も、ベースになった色画用紙と、クマやリボンに使った色がしっかり、分けて考えられていて、すごく見やすくて、あかるくて、かわいいですね。
かすれ具合が、なんとも言えないポケモンボール。ポケモンボールでありながら、アンディウォーホルのポスターみたいな、オールドアメリカンな雰囲気も漂ってます。Mのスタンプが、細身なのも、かっこいいです!

同じ型を使って、こんなにバリエーションゆたかに、それでいて、共通したかわいらしさを作れるのがすごいですね。作業がとても、クリーンにできていて、要素がしっかり見えます。楽しさが伝わってきますね!

こちらは、チューブ型の絵の具ではない水彩を使ったので、すこし、ちがった印象になっています。水彩のぼかしが、味わいになっていますね。鳥のひとみに、光を入れたことで、ぼんやりした印象の鳥が生き生きしていて、効果的です。

こちらは、3版も型を作って、刷りました、ポケモンボールです。厚めに刷ったのが、白のベースに合っているなあ、と思います。こっちのポケモンボールは、油絵っぽいですね。

よく見たら、これは、金のベース紙なのでしょうか?とても、シンプルなデザインながら、ムダがなくて、かっこいいですね。花をブルー、他をすべて赤、というのも、とても、オシャレな組み合わせです。ベースの紙も合わせて、違う色バージョンも考えたら、おもしろいですね。

黄緑のウサギちゃん?かな。黄緑にしたことで、リボンがとても、目立って、かわいくなりました。とても、いい選択ですね。この耳長のウサギ?トトロ?の形も、個性的で、かわいらしいです。

これも、ポケモンボールかな。2種類の技法を、大きさを変えて、おなじものを刷りました。黒のベース紙に映える色を、よく考えてあるな、と思います。ハードボイルドな感じで、いいですね。

2021年9月14日

次回のテーマ Next art class

 

Play with Accident  偶然と遊ぶ
 

 さまざまな情報と、価値観が行き交う中で、なにを選ぶか、難しいなあ、と思う。

 考えた末、リトルアーティストは、わたしがワクチン接種を終わらせたら、再開しようと決めた。10月には活動開始できるだろうと思ったら、佐世保市施設はフェーズが下がるまで、予約できなかった。いたしかたない。

 ナノカの演劇も、マンボウの発動と共に学生は参加できなくなっていたけど、先週末から、合流可になった。毎回、参加者全員が抗原検査をしてから、稽古に入る。そして、9月末公演を目指す。 

 アルカスは、施設が新しく、換気のシステムがいいこともあるが、それ以上に、やれることを続けた姿勢が、ありがたかった。おかげで、この1年半の間、ナノカは演じることもだけど、ミュージカルも、バレエも観ることができた。

 学校は、修学旅行も、宿泊研修も、運動会も、やらない選択肢が一番、安全だ。でも、もう1年半。その間、子どもは、8歳が9歳、10歳にもなり、2歳が、3歳、4歳にもなる。体験の空白は、成長期の子どもには、あまりに大きい。こうなったら、困るから辞めよう、ではなく、ならないための対策は何か、起きてしまった時には、どう対応するのか、しっかりと決めて、実行する。

 できることは、やる時が来た。みんなでルールを守り、手探りで、やれる範囲を模索する時期。

 わたしも、なにができるのか、できないのか、工夫しようと思う。次のプロジェクトは、とりあえず、机でそれぞれが絵を描く作業にする。コントロールフリーの絵を描いて、遊びたいと思う。

 はやく、やりたいなあ、、、

2021年7月12日

はこーいちまいのかみから Art class- a box from a sheet of paper

 はこのデザインをしました。

最初に、1枚の紙(展開図)から、箱になる様子を説明しました。複雑な立体も、紹介。そのあと、たくさんの商業デザインや、手作りのファンシーな箱を紹介しました。

さあ、自分たちも、展開図にデザインをしていきます。箱になったら、上になる部分はどこかな?

ていねいに、色を

展開図 完成

未来のパティシエ少年の「焼き菓子用パッケージ」です。シンプルで、上品なポップさがあって、カジュアルなプレゼントによさそうです。どんなお菓子を入れて、どんな人に買ってもらいたいか、そんな事も想像しました。開閉部のところだけ、水玉を施していて、かわいらしいけど、甘すぎないデザインが、いいですね。本当に、商品化される日を、楽しみにしています。

こちらは、大好きなゲームを箱にデザインしました。ストーリーが展開していくタイプの箱で、ヨッシーの卵やら、果ては溶岩まで流れています。線が迷いがなく、パワフルなので、箱自体も迫力がありますね。楽しさが伝わってきます!

こちらは、海の生物の箱。カラーコピーで、色鉛筆の美しい色とラインが、どうしても飛んでしまうのが残念ですが、大きなクジラと、小さな魚たちの対比が、とても楽しく、箱で展開しています。

こっちが展開図。箱になって、初めてできる効果(隠れてる部分に真珠があったり、左右の色と浜辺の色の対比など)、よく計算して、デザインしています。また、色の違いだけじゃなくて、濃淡も使い分けて、生き物たちを浮き立たせたりしていて、色鉛筆使いを楽しんでいるのが、伝わってきます。

いつもは、お兄ちゃんと一緒に参加の男の子。今日は、一人で進めていきます。テーマは夏にやりたいこと!という感じでしょうか。彼は、展開図と完成図の間にある難しさに、早い段階で気づいて、頭を使って、絵を1つ1つ描き進めていました。

とても、力強い筆圧で、絵を描いてくれます。その分、納得がいかないと、やり直しするほど。自分でデザインをよくコントロールできた、よい箱に仕上がりました。
こちらは、ビッグアーティストさんの作品。貝の中から、人魚が出てくる箱です。ピンクに黒のデザインで、貝の中を引き立てるデザインになっています。なんとなく、フレンチっぽいです。

ミラーボール(真珠?)の下、飲んで踊る人魚ガールズ。いいですね。大人ならではの作品です。たのしい!

こちらは、年長さんの作品。色鉛筆で絵を描いて、それを、ていねいに模様を塗りつぶさないよう、絵の具で色を塗っていきました。

明るい色以外に、藍色も使って、まわりの色を引き締めています。

そこの部分にまで、楽しいデザイン!大変な集中力で、しっかりと仕上げて、なおかつ、楽しい雰囲気が伝わってきます。絵の具は、なんと初めて!これから、いっぱい絵を描いていこうね!

いつもカラフルに、たくさんの要素を描いてくれる、元気な絵が特徴ですが、箱でも、それが発揮されました。ちなみに、ふたの部分に書かれたなぞなぞの答えは、ふたを開けると書いてあります。

自由に、好きなものを描いているだけに見えますが、バランス良く、大小のイメージや、線と面が交錯してて、とても心地よいデザインになっています。この背中部分のピラミッドの絵は、いい具合に、全体を引き締めてくれてますね。

キャラクターの愛らしさと、線やラインやハートのバランスが、とても、ステキです。

デザインを、とても丁寧にしていたので、仕上げも相当、時間がかかってしまいましたが、最後まで同じペースで、黙々と仕上げていました。小さなキャラクターをいっぱい配置するデザインは、かえって、統一感を出すのが難しいのですが、これは、効果的にできあがっています。

後ろに描かれたリュウグウノツカイ、が逸脱だったのですが、印刷で逆向きに。あとで、切って、貼りなおすといいですね。小さな世界に、やさしく、個性をこめていて、とても、ステキだと思いました。

ナノさんは、サンプルを含めて、2個目の箱作り。何を作りたいか、明確に考えることができたようで、世界のお姫様を描きました。久々のお姫様の絵が見れて、うれしい。砂漠のお姫様、アラブのお姫様、などが混じっていて、そのおかげで、色にバリエーションが出て、箱にした時に、おもしろみになっています。