2022年6月24日

バースデーは、しあわせな時間 Happy Birthday is Happy time

バースデーケーキは、そのぎ抹茶シフォン、あんと生クリーム添え、です。

大好きなお友達一家と祝う、11歳。

恒例の、その年のティアラ。今年は、小ぶりな上品なものを提案したら、喜んで冠ってくれました。

 今年のお誕生日プレゼントは、ハンディマイクロスコープ。わたしからは、ナノカのために描いた絵を額に入れて。パパからは本を。そして、友人達からの心のこもったプレゼントを手にして、幸せいっぱいの時間。

 週末、ナノさんの親友一家が、誕生日のお祝いに来てくれた。

 ちょうど1年前にも同じように集まってくれたので、その時から1年経ったのだなあ、と感慨深い。

 1年前のパーティのときは、青白く痩せて、親しい人以外に会うのはまだまだ億劫そうだった。それが今、前以上に元気で、幸せにあふれた姿を見ていると、この姿を守れたことだけで十分だなあ、と思える。

 今日の朝、サバイバルの話になった。オオカミがどうやって生き延びていくのか、という話をしていて、「サバイバル能力」て、置かれた社会によって違うなあ、と思ったからだ。

 ナノカに聞くと、彼女にとってのサバイバル能力は、「人と、うまく付き合っていく能力」だと答えた。なるほど。今、彼女がどういう社会に生きて、今までに、何を経験してきたかを考えさせられた。

 サバイバルキャンプだとかに使われている言葉だから、サバイバルって、野外で生き残る荒々しい力のことをイメージするけれど、人が生き残っていくための能力は、違うのかな、と思う。現代なら、現代の、そして、これからは、これからの。いる国、タイミング、情勢で生き延びる力の意味が変わってしまう。人間の宿命。

 この1年で、本当に、大きく成長したナノさん。

 強くて、やさしい。思慮深くて、ポジティブ。わたしにないものを、いっぱい持っている。

 その姿を見てると、親は立派じゃなくても、子は育つんだなあ、と思う。できなかったことだらけの母だったけれど、少なくても、わたし達からの愛は伝わったのだろう。自分の存在に自信を持っているのは、わかる。これなら、あとは時代に合わせて、サバイバルしていってくれそうな気がする。

 お誕生日、おめでとう。1年間、いっぱい、楽しいことをしていこう!

2022年6月13日

リトルアーティスト「みんなで、へいわを描く」

創作活動というのは、個人的なものと思われています。学校でも、家でも「じぶん」を見つめて、「じぶん」を表現することを求められるのが、ほとんどでしょう。でも、実社会では、いろんな場面があります。大きなプロジェクトをみんなですることもあるだろうし、共同で何かを作っていくこともあります。

自分の思い、相手の思い、全体の目的などを、話し合っていき、その中で自己実現もできたのなら、すばらしい機会になるだろうなと思いますが、学校の大人数と限られた時間、固定のメンバーでは、お互いの顔色を見て、現状、すぐには難しいだろうな、と感じます。

ということで、リトルアーティストで、共同作業を取り入れたプロジェクトをやってみたい!と、ずっと考えていました。今回、コロナがちょっと落ち着いたこの時期を見計らって、やってみることにしました。

みんなで大きな紙をつかって1枚を描くのではなく、 それぞれの屏風型の長細い紙を、並べて1枚とすることにしました。

平和に関するイメージを、みんなであげていって、それから、どんな風に取り組むかも、話し合います。みんなで大きな一枚を描くか、一人一人が考えた絵を描いて、つなげるか。

参考作品を見る。それから、話し合い。
それぞれ、自分の絵を描いてみることになった。

おや、太陽が何個もある。川が途中で切れてるよ、など、気づいたことを、アイデアを出し合って、修正していく。

それを、並べて、下がきしてから、それぞれで仕上げる。

並べると、1枚の作品となり、それぞれも、絵になっている。

自然の中で、本を読む。静かな、日本画のような構図と、抑えられた色彩。ていねいに塗りこむことで、淡い背景の中で伝えたいものに目が行くように構成されています。

山並みと木々と人を、春夏秋冬を一枚の中に取り入れたて描き、シンプルな形の連続が、デザイン画のように、おもしろいものとなっています。遠近があって、楽しい構成になっています。

このまま手ぬぐいにしたくなるような、全画面をとてもにぎやかに構成した作品。長四角のくせのあるキャンバスの形を、めいいっぱい楽しく彩りました。色の配色も赤が活きる、黄、水色、緑、茶がちょうどいい配分で全体に散りばめてあります。

描きたいもの(気球)がどっしりと描かれていて、楽しい色で描けました。楽しさが伝わってきます。魚の模様とか、気球の模様とか、細かい所に個性が光っていました。大きな紙だったけど、よく集中して、全体を見れていました。

独特の淡い色合いで、夕焼けの空をきれいなグラデーションで、楽しそうに描いてくれました。鳥さんたちも、いろんなタイプがいて、空が大きくて、気持ち良さそう。大きな画面なのに、臆せず、自由に描いてくれました。地面に選んだ黄茶色もいいですね。


 最初はシャイになってしまい、また難しい質問も多かったので、言葉がなかなか出てこない場面もあったけど、手を動かしたり、図になったものをみることで、徐々にまとまっていきました。

「個性」をのばせ!とはいうものの、個を強調し合うだけでは、社会ではうまくいかない場面も多いと感じます。「個」がそれぞれ、生き生きとするためには、社会や人とのコミュニケーションが大切な場面も多く、今回のプロジェクトは、個とコミュニティが両立できることを意識しました。

実際、子ども達は、互いにコミュニケーションをとりながら、それでも、自分の世界を作り上げていて、こんなのもいいなあと思わせてくれました。また、取り入れたいと思います。