2020年1月29日

美しいものを、書く mark the beauty

ナノカは、左利きなので、
「字は、ちょっと、苦手になるのかな?」
と、勝手に思っていたが、
なかなか、美しい字を書く。

文字一つ一つがきれい、というよりは、
配置や、空間の使い方が整理されていて、
「読みやすい」「心地よい」
という感じだ。

漢字に対して、苦手意識があるようだったので、
「一言日記を、付けてみようか?」
と提案すると、喜んで始めた。
日記を書く際に、使いたい漢字を教えてもらう、というシステム。何年生で習うとか関係なし。Handwriting diary of her using Kanji characters.
 ナノカは、「漢字をいっぱい知っていたい」という知識欲よりは、
「きれいな漢字が、書いてみたい」という欲の方が強い。

だから、きれいな漢字がいっぱい入った文章を書く、というのは、
モチベーションが湧くようだ。
ここで、出て来た漢字を、自主的に、後ろのページに5回ずつ、書いている。

勉強させようと思ったわけではなかったが、結果的に
楽しそうに、漢字の勉強をしている。
学校で強制されてた頃は、あんなに嫌そうだったのに。

個人の興味や嗜好に合わせて、宿題を出すなんて、
現状の学校制度では不可能だろう。
どの子にも同じく、回数を書かせる宿題が毎日出るのも、致し方ないなと思う。
楽譜。ピアノの先生に教えてもらうと、写すのが楽しくて、夢中になった。Music notes
英語。こちらも、アルファベットの美しさに魅了されて、書いていた。Alphabet and English.
ある日、突然、何かの美しさに惹かれて、「書いてみたい」と 言い出す。
それが、英語の日もあれば、楽譜の日もあるし、グラフの日もある。

知識欲ではないので、それが完成すると、もうやらない。
英語なんて、こんなに夢中になるなら、毎日やったら、いいのに、、、と
親の方には欲が出てくるが、本物の知識欲ではないので、
強制すると、意欲がなくなり、イヤになるだろうなとも思う。

一度、夢中になったものとは、どこかで再会し、いつか、
本丸エネルギーに点火するかもしれない。

そういや、先日、焚き火の講習を受けたが、
マッチ1本の火を育てるには、まず油分の多い杉の葉を燃え上がらせ、
その火を小枝に燃え移らせて、火が定着して、初めて大きな枝が
燃え上がるのだ、と習った。

子どもは、油分の多い杉の葉(情熱)をバーっと燃え上がらせるのは得意なのだけど、
それで、「火がついた!」と勘違いした大人が、
大きな枝(大きな課題)を、ぎゅうぎゅうと押し付けても、
いっこうに燃え上がらない、という事になる。

「夢中になるといいなあ」と眺めるしかないっちゅう事だ。

ナノカが、美しいものを書き写してると、うれしい。
きっと、私たち、似てるんだと思う。

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