2017年12月15日

カンコロ切り取材 Goto 2

Tsuwazaki Light house. You can see the relationships of all islands.津和崎灯台。島々の海上での位置関係を見ることができる
We are helping making Kankoro sweets. カンコロ切り実践
行ってきました、上五島取材。
天候も不安だけど、もはや、年末も近くて、ダメ元で乗船。
でも、雨も雪も降らず、
必要な、冷たい風も吹き、「カンコロにぴったり」という日になった。

頭で思っていたものより、カンコロ切りは、ずーっと、楽しかった。
家族で集まって、
芋の皮をむいて、切って、ゆがいて、並べて干す、を一気にする。
それが、活気があって、笑顔が絶えなかった。
厳しい気候ではあるけれど、これを、「しあわせ」と呼んで
生きているんだと、実感した。

娘を連れて行ったが、手ほどきしてもらって、
うれしそうにお手伝いしていた。
こうやって、島の子たちは、育っていくんだろう。

今回、廃校予定の中学校で、中学生たちにも会うことができた。
びっくりするほど、目のきれいな子供たち。

裏山でひみつ基地を作って遊び、
夏には、今でも、海に飛び込む。
島の暮らしが大好きで、「ここ以上にいい所はない」と思っているけれど、
「ここを、出て行かないといけない」とも思っているとも、教えてくれた。

簡単に、「地方は、ダメだよね。若い人もすぐ都会に行ってしまうし」
と言ってはいけない、と思った。
こどもは、選択肢がなくて、出て行く。
 まだ、力のない若者が、自力で、個人で、食い止められるはずもない。

国の中枢では、賢い人たちが、方針を決める。
でも、そんな風な議論を聞く時、
あまりに数字的で、効率主義過ぎやしないかと思うことも。

日本が、効率を優先して、競争力を高めようとした結果
切り捨てられてきた、さまざまな価値観の中に、地方の暮らしもある。
でも、なんだか、とっても、しあわせそう。
切り捨ててしまった中に、なにか、非常に重要なものが混じってたんじゃないだろうか。


ナノカの一言
「わたし、大きくなったら、五島に住む。
どこかで、いっぱい勉強して、
五島の役に立つ人になるの。」

いろんな人に会って、いろいろ思うところがあったみたいだ。
それは、私も同じ。

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