2017年11月22日

くわえ・ぱぺっと Kuwae Puppet

つげ・くわえさんの人形劇を見た。We saw the puppet by Kuwae Tsuge.
その日は、ずっと、ギャグを言ってました。She kept talking about it all day long.
演目「かくれんぼしてるのだあれ」は、0−6歳が対象年齢だったけど、
小学生も、親御さんも、なんとも、幸せな気持ちに包まれる 人形劇でした。

私は、真剣な目で、舞台を見つめてる、赤ちゃん、子ども達を
眺めながら、良質なものは、まったく、毒がなくても
人をひきつけるんだなあ、と考えさせられていました。

幼児番組も、絵本も、結局のところ、大人に選んでもらわないと、
子供に届きません。
ということで、昨今、大人が、惹かれそうな内容を、含ませたものが、多くなりました。
でも、見ていると、刺激とか、微量の毒のように、どこか苦味が残る。

子どもは、ただ、シンプルに、見たものを受け入れます。
やや毒っ気のあるキャラクターだったとしても、それが歌って、踊れば、
マネをして、また、それが、かわいいので、親も「気に入ってくれた!」と
うれしい。

でも、やっぱり、ちょこっと、毒なのです。
ちょっと、刺激が大きいのです。

刺激の強い炭酸飲料を、毎日、飲んでいたら、
水に、はちみつと、レモンを垂らした
味わいを、感じ取ることが、できなくなっていく。
急須でいれた、日本茶の味を、ペットボトルのお茶より、
好む人が、どれだけ、いるんだろう。

私が、衝撃だったのは、
本当に、まじりけのない、毒のない、人形劇で
1時間弱、子ども(大人も)を惹きつけ続けたということです。
どれだけの計算がなされているかということ、
どれだけ、つげさん自身の魅力があるか、ということです。

というわけで、一人、後ろで、ショックを受けていました。
でも、心地のよいショックでした。

もう少し、「刺激」について、人は、考えてもいいのかもしれませんね。

今は、色も音も画質も、やたら、サービス過剰で、いっぺんに、やってくる。
でも、刺激は、適量がある。
動かない、紙芝居に、人の声が、ちょうど、いいのかもしれない。
白黒の線画が、数ページに1枚入っているぐらいの方が、物語に広がりが
感じられるのかもしれない。

しばらく、適量、について、考えていきたいなあ、と思いました。

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