2017年8月18日

「ものがたりのある絵を描こう」Let's draw the narrative

木風小学校の放課後教室、夏休み特別バージョンに
講師でお邪魔してきました。
1日目、ハンドアウトです。
まず、文章を書き、4コマにして、そこから、一番盛り上がった部分を選んで、
何通りかのスケッチを描く。
という、手順をふんで、絵を描き始めました。

こどもは、とても、ストレートなので、大きな紙をもらうと、
思いつくままに、人物や、思いついたものを、描き入れていきます。
そして、「あ、全部入らなかった」「ここ、切れちゃった」
と気づいて、ゴシゴシ、消しゴムで消して、なんとか、
その隙間に、全部、描くもの入れて、
また、消して、、、そのうち、なにが、なんだか、わからなってきます。

偶然、とっても、迫力のある絵が出来上がったり、
パターン化が上手な子は、成功パターンに持ち込んで、
仕上げられたりしますが、
たいていの場合は、つじつま合わせで、四苦八苦になってしまう。

本当は、自分の意思で、絵をコントロールできた方が、
絵を完成することに集中できるんです。

ちょっと、まどろっこしかったかもなあ、と思いましたが、
いつか、この経験が、どこかで、活きるといいな、と思います。
イモリを手に乗せた思い出を、手のひらのアップで、迫力のある作品に。
お神輿の大きさを、悩んで、大きく、真ん中に入れました。絵の具の使い方を、じっくり勉強しながら、気を抜かないで、仕上げました。
平和の像が、紙の半分以上を占める、像を見たときの感動が伝わる作品。
風を切って走る、ロードバイク。感じたきもちを、絵にする工夫をしました。
スケッチが進まず、心配しましたが、浮き輪に入った兄弟を、海で囲んで、透明感のある作品になりました。きれいで、つめたい、海が伝わってきます。
スケッチに熱中して、仕上げで力尽きてしまいましたが、「好き」が伝わってきました。
お盆で人が集まって食事、という難しい場面を、描いています。全体に色が入り、細部を仕上げていったら、どうなるのか、楽しみです。
背景部分を塗った紙を貼り絵、人は別紙に描いて、切って貼る、という方向で。根気ある少年なので、しっかり、完成させてくると思います。
わたしは、絵を描くことで、子どもたちの、気づきや、発見があれば、
なにより、素晴らしい、と思っているので、
子供の作品に、手を入れることは、ありません。
ありのままの、自分の力、100%の作品です。
その素晴らしさを、ぜひ、尊重してあげてください。
昨日は、描かなかったものを、今日は、描いてみた。
(大人が思う)いい絵を描くことより、大切なことです。


終了まで、あと20分のところで、下書きが終わった子が、
「絵の具します」
と言ったので、
「慌てると、せっかくの絵が、台無しになるから、
家で、絵の具は仕上げたら?」
とアドバイスすると、
「家では、お母さんが、絵の具を使っちゃいけないって」
と返って来ました。

絵の具を家で禁止されている子は、他にも、結構、いました。


わが家は、わたしが、仕事で絵を描いているので、
そもそも、このことに関して、ゆるいのかもしれませんが、
2歳で絵の具を触らせ、
3歳で片づけを教え、
4歳になったら、自分で、いつでも、好きに出して、絵を描いて
いいよと、娘の棚に、絵の道具を入れました。

一度も、部屋を汚されたことはありません。
水彩絵の具です。
雑巾で拭いたら、ぜんぶ、すぐ、きれいになります。

家での絵の具、どこかの時点で、解禁されるといいな、と思います。

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