2016年10月3日

黒島  Kuroshima Cathedoral, the hidden christian island.

相浦桟橋より、約50分。高島経由で黒島へ。50 minutes to Kuroshima by ship.
合計5キロほど、ナノカ、歩きました。We walk 5 km in hot weather in island.
長崎に引っ越してから、教会をずいぶん、回ってきた。
潜伏キリシタンは、「庶民の歴史」だ。
戦国武将の名前や、言動は、記録に残され、誰でも知っているが、
ふつう、庶民の記録は残らない。ところが、キリシタンの人々は、
その信仰を、強い意志で持ち続けたことで、歴史に名を残した。

200年もの禁教が解けた日、代々の信仰の証として、
私財をなげうち、石を運び、貝を割り、自らの手で建てた教会。
そして、そこへ、今も通う、その信者さんたち。
その素朴さは、どんな荘厳な大聖堂よりも、清廉な、美しさを感じる。
とても、惹かれる。

佐世保には、「黒島大聖堂」という、教会がある。
黒島は、今も、住人の8割がカソリック信者の、信仰の島。
以前より、「行ってみたい」と思いながら、
島内に、タクシーなし、レンタカーなし、バスなし、と聞き、
「ナノカ連れてるし、無理かなあ」と思い込んでいた。

先日、佐世保市の社会教育科主催の、郷土ツアーがあると聞いて、
ナノカと二人で、参加してきた。
船に乗り、50分。
船には、佐世保市のゴミ収集車が2台乗り入れた。
一台は、経由地の高島で降り、もう1台は、黒島で降りた。
帰りの船に、収集を終えて、一緒に乗り込んできた。
船が、こうして、生活を支えている様を目の当たりにして、興味深かった。

当日は、残暑が厳しく、かなり体力を消耗した。
子供の足は、大人のスピードについていけず、遅れながらの5キロの
徒歩はきつかったが、市の救援車に「乗らないか」と何度、声をかけられても、
絶対に、乗りたくなかったようだ。
(一度、無理に乗せたら、泣いた)
辛くて、もう勘弁なのかと、と思ったが、帰りのフェリーで
「楽しかったね」と言っており、ずいぶん、体力がついたなあ、と
しみじみ、感じた。

黒島の聖堂は、フランス人神父の設計をもとに、手でひとつひとつ作られた
板や、美しいアーチなど、すばらしく「ポストカードを作りたい!」と思ったが、
世界遺産の関連で、写真を撮ることができず、、、
島の方から、資料をいただくことにした。

10人しかいない小学生、9人の中学生、
青い空の下、丘の上に立つ聖堂と、泥棒がいないから警察のいない島。
やさしい、おだやかな、おばあさん達、港で船を整備する漁師さん。
誰もが知り合いの、しずかな、島の暮らし。
これも、また、描きたくなるものばかりだった。

遠いような、近いような、不思議な場所。
今度は、がっつり、スケッチをして、お話を聞きに、
島にまた、やって来ようと思った。
サッカーの練習をするナノカ。意外!She played the soccer.
日曜日は、相方の仕事の下調べに付き合って、有田へ。連日、大人の思惑につきあわせてしまったので、
帰りに、「広い芝生で、ボール遊びをしたい」というナノカに付き合って
グランドに行くと、ガンガン、ボールを蹴り続けた。
意外にも、まあまあだ。
自分の娘だから、「にぶい」と決めつけていたが、
そういや、鉄棒に飛びつくのも、まあまあ、だったっけ。
決めつけ、は、よくないですね。反省。

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