2020年5月20日

Day42 ひさびさの はなればなれ leave away home for afternoon

原稿を打つナノカ She was typing the text
ナノカの小学校は、今月いっぱい休校だが、バレエのレッスンが始まり、
久々に、一人で出て行った。

開放感。

一人の時間になれないことに、私もうんざりだが、ナノカもうんざりだったろう。

ナノカは、お手伝いもするし、ほとんどの事は自分でできるし、
大方の時間を本を読んで過ごしてるし、
とても、「ステイホーム」向きの人である。

それでも、この時間は、親子とも、それなりに疲れる。

人間は、社会動物。
いつも人に囲まれてる人だけに限らず、
私のように、家にこもって、黙々と作業することが多い、一匹狼な仕事の人も、
どこかで、社会と関わる事で、自分を自分にしているのだと実感した。

一緒にいる時間が長かったので、
ナノカの他の子への接し方や、集団の中での行動を見る機会があり、
いろんな発見があった。

家では、思慮深く、感受性が豊かで、優しい子なのだが、
外では、不器用で、集団での立ち位置がうまく取れず、
なかなか、気持ちが伝わってないのだろうなと感じた。

こちらが、ハラハラするほど、人付き合いの下手くそなナノカ。
それでも、やっぱり、人に会いたい。学校に行きたいと言う。

考えてみれば、「みんなに好かれる」は、一つの能力だけど、
すべての人の答えではない。
性格の曲がっていない小説家なんていないし、
オタクじゃない研究者も見たことがない。
それぞれの性格が、その職業なり、生き方に深く、携わってるものだ。

まだ、何者でもない子どもにとって、その特殊性や気質は、
まだポジティブに受け止めてもらえる理由が、なかなか存在しない。

学校とか、組織では、人とうまくやれる気質が、有効だ。
たまたま備わっていたら、人生前半戦は特にラッキーだなあと思う。

でも、今多少、うまくやれなくったって、
こんなに、興味深い中身を持ってるのだから、
それが、活きる場所に行けばいいのだよ。
そう、子ども達には教えてあげたい。

もうすぐ学校が始まったら、そのまんまでいいよ、ナノカかっこいいよ、
と言って、送り出したい。

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