2020年2月12日

カンコロの島紀行12月号 Goto article

Guest House Goen in Ojika Island. They accept the stay of foreigners who did some volunteer work in order to fix the shortage of human resouces.
Owner, Taiyo, and some volunteer workers there.
アップが滞っていて、すみません。
絵本作家が行く、毎日新聞「カンコロの島紀行」12月分です。

今回は、小値賀島のゲストハウス「ご縁」さん を取材させてもらいました。

今まで、カンコロにまつわる、様々な厳しい現状、離島の難しさなどを
取り上げてきましたが、それを知るだけでは、
「では、どうしたら、かんころ餅は、島は、残っていける?」
という問いに、答えは出せません。

連載も3年目に入ったので、
どうやって、問題に取り組めばいいのかを、
一緒に考えてもらえる記事を書いていけたら、と思って、
小値賀で、人手不足をおもしろい切り口で解決してるという「ご縁」さんに
お会いしに行きました。

 ご縁さんのオーナー、岩永太陽さんは、
名前の通り、太陽のような笑顔のオーナーさん。
とにかくポジティブに、「よい事は、どんどん採用して、行動していく!」
というエネルギーに満ち溢れていました。

一方で、地元の商工会でUターン後に働いて、
十分に情報を集めたり、観光以外の宿泊客の事を考慮に入れるなど、
ビジネスマンとして、冷静な計算もしっかりしていて、
逆に、地方のビジネスのシビアさも、伝わってきました。

「いいもの」
だけでは、生き残れないんですよね。

長崎県は、地方の中でも、西の果てにあり、
離島は、そこから、さらに、船で行き着く、最果てである。
そこへ、「だれを」引っ張ってくるのか。
「どうやって」お金を落としてもらい、安定的に流れを作るか。

不利な条件を埋めるために、たくさん頭を使い、
ここだけの条件に合わせて、オーダーメードのビジネスモデルを
自分で考えないといけない。

個人事業主であり、地方であるからこそ、自分で決断し、
突き進んで行かないといけないのだと、教わりました。

私自身、「これ、絶対、おもしろい!」
といった、アイデアを練るのは、大好きで、
まあまあの行動力もある方だとも思うのですが、
いかんせん、ビジネス的な計算や、情報共有の最新化など、
苦手なことが否めません。
太陽さんに、学ぶことが、多かったです。

日本の社会は、いまだに、以前の価値観で回っていて
そこへ入っていく、子ども達への教育も、
なかなか転換できず、受け身の人材を
送り出し続けてしまっているように思います。

でも、これからの子どもには、太陽さんのような、どこででも輝ける、
自分からエネルギーを放出できる「恒星」であることが、
求められていくのではないかな、と思うのです。

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