2019年3月8日

さよなら、小学校 Last day of the school




今日で、最後の登校。
修了式には、引っ越し先から、早朝出発で出席するつもりだが、
この道を登校するのは、最後。

登校班がないので、一緒に歩いて登校してたが、
上から、ほとんどを見守れるので、
ここ1ヶ月は、一人で行かせていた。

小学生が、この坂道の小道を抜けていく、登校風景。
美しくて、好きだった。

斜面地は、バリアフリーにはならないし、建築も難しいし、
「非効率」で「生産性の低い」土地として、人気がない。
現代人は、平らで便利な中心地に集まっていく。

でも、物語は、斜面にこそあると思う。
坂は美しい。

心拍数が上がって、荷物を岩のように感じる、
この坂を、何度も恨んだけど、
お別れになると思うと、代え難いものだった気がしてくる。

不便さの中に、心に引っかかる、何かが残る。
それをそぎ落としてしまうと、
均一で、スムーズな生活は得られるけど、
舌に残るような、味わいがなくなる。

世界の、すべての坂の港町とつながる、
不便で、美しい、物語。
この坂で過ごせたこと、ありがとう。

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