2018年4月18日

廃屋 そして、人 Poeple and ruined house

行ってきました、上五島。
今回は、崩れかけていく風景を追いました。
離村した集落の教会堂
背丈以上の防風石垣
蔦が生え、崩れていく
離村した集落。
廃屋となった、教会堂。
人が離れ、崩れてしまった、石垣。
蔦がはい、木がそびえ、見えなくなってしまった畑。

文化は、人と自然の攻防の間にある。
だから、人がいなくなれば、元に戻っていく。

それを、「当たり前」「時代の流れ」と言えば、そうだろう。
でも、この「寅さんのような風景」が懐かしいと思う人は、
少なくないのではないだろうか。

大手のスーパーの進出、ゼネコンによる駅前開発などで、
日本全国、津々浦々、ハンコで押したような、同じような風景になり
おもしろみを失った。

便利。人は、そこに集まる。
でも、味気ない。

上五島の将来を考える人たちと、食卓を囲みながら、
「この計画も、このアイデアも、どれも、担う人が必要。」
「人が、ネックですよね」
という話になって、ふと気づいた。

ここでは、人が減り、大変なのだが、
一方で、「人が大切」と、思えることは、幸せなことなのでは、と。

都会にいた時、
「あなたの代わりは、いくらでもいる」(実際、いるんだろう)。
「ITが、そのうち、とって、かわるよ」
と、なんだか、煽られて、立場を危うく感じていた。

でも、上五島では、キーワードは、「人」なんだ。

島では、自分がやらなければいけない仕事は、多岐にわたって、
工夫や苦労が、つきものかもしれない。
でも、「あなたが、必要なんだ」と言われ、動かざるを得ないことは、
代わりのいない、人生。

自然と人の攻防の間に立ち、
そこで、戦い続ける人は、なんだか、長い人間の歴史や叡智を見るようで、
勇ましくも、美しい。

自然に圧勝して、その存在すら、遠く感じる都会で、
「これが、最新文化です」と言って、発信される情報に、
すこし、違和感を感じる、今日このごろ。

そこに、ついていく必要があるのだろうか?
それは、人を幸せにしているのだろうか?

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