2013年7月11日

My workshop 仕事場

ナノカを保育園に行かせるようになってから、半年が経った。出産、引っ越し(2回)子育て、とバタバタの2年あまり。言い訳にしてはいけないのかもしれないが、その間、体も頭も自由にならず、イラストのお仕事はしていたけれど、「絵本作家」とは名乗れないような、創作から遠ざかった生活になっていた。
今年に入り、保育園へナノカを通わせるようになっても、まずは、資料の整理、仕事場の設置、準備や片づけのような作業だけで、何ヶ月も過ぎてしまった。
仕事場がすっきりして、スケッチブックに向かって、いろいろ考える事ができるようになったのは、ここ数日の事。出産しても、ほとんどお休みしないで、バリバリ仕事している人もいるのに、なんとも、ブランクとは、大きいものか。
彼女と分離してみて、初めて、自分の思考が創作に向かっていくのを感じる。すると、ナノカの言った一言、ナノカの好きなもの、二人で見たもの、が次々と浮かんでくる。しみじみと、この2年が、幸せな時間だったのだと思う。彼女に振り回されて、どっぷりお付き合いできて、本当によかったと思う。
「母で、妻で、女です」というフレーズがあったが、そのように、3等分に役割をする余裕なんてなかったし、気も起こらなかった。あれは、ある程度子供が育った後で思う事で、子育て中、ほぼ100%、母でしかない時期があるんだと思う。ましてや、独り身だった時のように、仕事に集中できるか、といえば、足下に赤ちゃんが転がってる状態で、全く無の状態になれる人なんて、いないと思う。それが、母親が、辛くなってしまう原因でもあるのだろうけど。
「子育て中のお父さん作家さんは、どんどん絵本を出すが、案外、お母さん作家さんは出さない」、と出版業界の人が語っていたが、さもありなん、と思う。渦中にある時、お母さん作家さんは、お母さんであって、作家さんになる余裕がないのだ。冷静にものを見れるまでに、幾分の時間を要する。父親は、いくらイクメンでも、やっぱり、母親とは違い、どっか第3者的なんだと思う(だから、家庭も育児もバランスが取れるのだろうけど)。
 でも、お母さん作家さんには、お母さん作家さんにしか描けない世界がある。子供と絵本を読むようになり、今まではわからなかった良さが、見えるようにもなった。時間の経過や、生活感、リズム、語りかけるような言葉。そんなもの1つ1つにも、子供にとっては、刺激であるものもあれば、安らぎであるものもある。お母さんが、毎日、読んでくれる「あたたかい」時間を想像しながら、描いていけたら、と思う。
A half year has passed after Nanoka started the school. After her birth, I had experienced moving, and it was busiest time of my life. Then I almost did nothing about books during the time though I kept doing illustration jobs.
Even after her going to the school, I need to back up myself-prepare the references, set up my workshop, etc. It is recent a few days when I really started to think the stories facing the sketchbook.
Separated from Nanoka, I got to know that I was 100% mother before that. I might have had time, but it was not completely free in mind. I never concentrated on the my thoughts next to baby Nanoka. It is just different from fathers even if fathers were super cooperatives dad.
I had no regret about the blank because I gained so much wider view now. Mother's view of books is just different and there is something only mother author can express. It can be slow, soft and very daily, but gives kids relaxed time, warmth of mommy's knees and arms. There are many types of "good books" for the kids. I want to create next book imagining the time when mothers read to the kids.

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