ここ1ヶ月、衰弱したナノカをお見せすることになり、「よわいこ」みたいに見えていたら、とても、とても、不本意なので、いかに、もともと、彼女が「つよいこ」かを、お話ししたい。
ナノカの学校でのストレスは、昨年9月から始まったが、その後、一度も休まず、通っていた。
状況が一向に改善されない時、友人である、漫画家の大原さんが描いた漫画を読んだ。いじめ問題に関して、第三者委員会に行くことで、対処が楽になったとの話があった。
「ママ、第三者委員会に行ってくれる?」
ナノカに言われて、わたしは、2月頭に、公共の第三者機関に予約を取り、ソーシャルワーカーさんに、その時の状況をお話しした。2月8日の会議に、一抹の不安があったからだ。
ソーシャルワーカーさんは、時々、メモを取りながら、私の話をしっかりと聞いてくれた。そして、
「つよい子ですね。家庭に、支えられている子です。ふつうなら、この状況は、耐えられませんよ。」
ここで、第三者機関に見てもらっておいたことが、その後の混乱状況で、自分たちがもともと、まともであったことを保証してくれることになった。
2月7日には、バレエのおさらい会で、軽やかに踊っていたナノカだったが、2月8日始まりの1週間で、一気にうつ状態になり、その影響で、胃痛を起こし、ほとんど食べられず、動かなくなった。衰弱してしまったので、今は、リハビリ状態となっている。
こうなると、今の状況だけを見て、保護者や、本人に、病気の原因があったように見られることがある。
でも、その直前に、第三者機関に見てもらっていたおかげで、自信を持って、「いいえ、違います」と言える。たぶん、ナノカをもともと知ってる人だって、同じ気持ちでいてくれると思う。
この人は、ものすごく、つよい。
感受性豊かで、正義感が強く、すべてを受け止めてしまったのかもしれないけれど、それすら、いとわない、本当に、つよい人なのだ。親ですら、いつも、感心するほどに。
こんな状況でも、この人は、誰かのせいにしないし、なにかを、責めたりもしない。今は、ただ、自分が努力して、前に進むだけ。夜にうずくまって、動かない体にいら立って泣く姿は、わたしには、とても辛いが、それだけ、日中、努力している結果で、彼女の意志の強さでもある。
1点の恥ずべきところもなく、つよくて、かっこいい。それが、この人である。
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