ナノカは、菜の花、と書く。
この名前を、とても気に入っていたけど、ドライブ中に外に咲く菜の花を見て、
「水菜を育てても、ブロッコリー育てても、菜の花に似た花が、咲くんだよね」
と言い出した。ふと、わたしが、
「菜の花、て総称かもね。」
「え、菜の花っていう花があるでしょ。」
というやり取りになった。そうだ、ふるさと自然の会の川内野さんに聞いたら?と言ったが、
「 アブラナ科の葉っぱの総称ですよ」
とバッサリ答えられそうな気もした。いいよ、電子辞書で調べる!と言っていたナノカ。家に帰って、電子辞書で調べると、ブルブルとふるえて、
「アブラナ科の菜っ葉の花」
とつぶやいた。
そして、その後、
「ナノカ、犬だったら、雑種、みたいな意味だよね。」
と言い出した。わたしは、
「いや、猟犬、とか、牧羊犬、ていう感じじゃね?」
と答えた。
椿、だって、乙女椿もあれば、姫つばきもヤブツバキもあるんだし、桜だって、ソメイヨシノもあるけど、山桜も、シバザクラもあるじゃないか。
里山に、ざっと広がるあの、美しくて、強い、菜の花は、春を告げる、幸せな黄色であることは、間違いない。
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