毎日新聞の震災10年を、子どもと一緒に学ぶ記事のイラストを担当している。
3回と4回は、算数で学ぶ震災。漂流物の到着を予想する数字。避難する際の目安となる数字。とても、興味深かった。
災害は、当事者たちに、大きな傷跡を残す。当事者以外の人には、想像できない日々が続く。新聞やテレビを通して、話を聞き、記事を読み、特集を見ると、ただ、心が痛む。
その後に生まれた子どもたちに、それを、どう伝えるかは、難しい。こんな悲しいことがあった、の話だけでは、「地震、こわいな」「津波、こわいな」という恐怖感は感じるものの、未来にはつながっていくとも、言い切れない。
この記事は、そういう意味で、子どもにとっては、橋渡しになる、いい取り組みだな、と思った。
何かが起こった時、的確な判断をして、人を救った話。その計算方法。
事故の処理をするために、必要な数字。その後の復興のために必要な計算。
それを知ることで、子ども達は、「こうして、人を助けることができるんだ」という希望を持ち、「自分もそうありたいから、もっと、学びたい」と思うことができる。
学習に意味づけする取り組みは、いろんな所で、試されているんだな、と思った。
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