2021年3月13日

肉食なキミ meat eater

 

先週木曜日、学校で、給食にチャレンジした。

最初の日は、給食だけのために学校に行った。それ以外なにもしなかったのに、疲労困憊してしまい、帰りもバスを使った。 

次の日は、さらに、朝から、学校に滞在した。2限分、特別教室で過ごして、その後、図書室に行き、さらに給食を食べた。バスを使って帰ったけど、あきらかに疲れ切っていた。

それでも、絵本の相談に、私の客人が来たら、ココアを作って、何杯もサービスし、なぜか、ハーモニカとピアノの演奏までし始めた。体調を崩してから、1ヶ月間、一回もピアノに触ろうとしなかったのに、なぜ、今日、突然弾いたのか。そして、帰り際には、扇に「バイバイ」という紙を貼って、振って、見送った。

そして、客人が帰ると、また、ぐっと落ちていった。体が動かない。しばらくして、お風呂場の前で、びしょぬれで、裸でうずくまっているのを見つけて、 部屋に連れて行き、体を拭いてやると、ボロボロと泣いた。「がんばったんだよう、、、」と泣きじゃくった。

ナノカは、客人に、いつものナノカちゃんでありたかったんだな、と思った。元気で、サービス精神旺盛で、ユーモアたっぷりのナノカでいたかったのだ。

しかし、頑張り過ぎた後の疲れはすごくて、「座っているのも、きつい」「頭って、こんなに重かったっけ?」と言う。わたしも、さすがに、今日は、無理をしすぎたなあ、と思っていたので、心配した。

ところが、夕食の席には、つく。そして、皿に乗った、鶏肉の塊だけ、食べ始めた。

「噛むのが、しんどい」と言いながら、食べ続け、おかわりまでした。ご飯も、野菜も、スープもほとんど口にせず、肉の塊のみ、食べる。

病院で、「しずむ」原因が、貧血じゃないかと言われたナノカ。とにかく、それを治したくて、肉を食べようとしてるのだ。

米を食わないので、体重が戻らない。奇しくも、炭水化物抜きダイエットみたいになってしまっている。

でも、前向きで、がんばり屋のナノカの中身は、帰って来た、と思った。よくあろうとする姿が、神々しくて、かっこいい。わたしは、この人が無理をし過ぎないよう、後ろをウロウロとついていく。

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