12月、かんころ餅つきの取材に、小値賀に行きました。
今思えば、まだ長崎県内の感染者がほとんどなく、県内からならば大丈夫かな、ということでしたが、 それでも、すでにGOTOが廃止になり、一気に人の動きがなくなった時期。受け入れてくださった、まわりの方に、感謝がつきません。
1年にこの時期しかない、かんころ餅つき。行くことができなかったら、来年の12月まで取材ができませんでした。
連載は、今回と次回の2回シリーズにしたので、来月にさらに踏み込んだ話になります。
朝早くからの作業、たくさんの道具の準備と片付けで、大変!と思いましたが、ものすごく楽しい時間でした。
なにがすごいかと言うと、すべての人が、それぞれのポジションで役があり、連携プレーしていくことです。高校生の男子に至るまで、しっかりと役割があるのです。
伝統を通して、人を育てるということを、実感させられる時間でした。
チョロチョロ参加していた子どもが、遊びですこしずつ加わって、途中からは戦力として、すこしずつ仕事を任されて、最終的には担い手になっていく。伝統を受け継ぐことも1つですが、そうやって、社会の担い手として一人前に、成長していくんだな、と思わされました。
何歳から成人だとか、就職したから一人前だとか、そういう議論は、一本線を引いて、「ここから」と決めることですが、本来、人は、時間をかけて、一個ずつ、社会の重さ背負う準備をして、気づかぬうちに、一人でかつげるようになっていくものなのでしょう。
一人のおとな、を育てるために、人間という動物は、こうやって、小さな頃から、一緒に仕事をする。お祭りも、伝統も、家事も、地域の集まりも、掃除も、きっと、そんな事なんじゃないでしょうか。
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