2020年のクリスマス。ナノカは、何をサンタさんに頼むか、悩んでいた。南京錠とか、リュックサックとか、鍵付き手帳とか。悩むということは、あんまり、欲しいものがない、物欲が満たされた状態なのかな、 とも思える。
最終的には、50色の色鉛筆が欲しい、とサンタさんに手紙を書いた。私が、100色の高級色鉛筆を持っていて、頼めば使わせてもらえるが、扱い方に口うるさいから、自分が自由に使えるのが欲しかったようだ。また、学校に持っていける、リュックに入る大きさとして、50色指定をしていた。
サンタさんは、悩んだことだろう。
学校に持っていくのは、トラブルの元。また、色鉛筆の品質も、ピンキリ。私が使っているのは、1本300円越えのファーバーカステルの油性色鉛筆だが、大人になってから思い切って購入したもので、芯が折れるし、子どもには高価すぎる。他に、NHKのテレビの仕事をした時は、発色の良いプリズムカラーを使っていたが、多少、折れやすい気がする。
結局、サンタは、学校に持って行きにくい大きさの72色の、三菱uniを選択した。バランスの良い、柔らかさ、発色、値段、そして、このように、並べて、色を選べることから、デザインをするのに、ちょうどいい。
サンタが、ナノカにくれたもの。72色の色鉛筆。She got 72 color pencil of Mitsubishi Uni. |
小さな頃は、クリスマスのプレゼントも、私から、パパから、それぞれ、いろいろ詰め合わせて、本や、手芸道具など、いろいろ、贈ってきた。しかし、今年は、一緒に、手芸洋品店に行って、欲しい色の糸を選ばせて、買うことになった。「自分で選ぶ」が、必要だったから。
大きくなるということは、日常の中に、実用的に欲しいものが増えること。そして、あれが欲しい!という、オモチャへの憧れが落ち着いていくことなんだなあ、と思った。「お人形!」と言ってた、数年前が、貴重な、のんびりした時代だったんだなあ、と思う。
そして、ナノカは、「サンタさんに頼むもの」から漏れた、リュックサックを手に入れるために、冬休み中、皿を洗ったら、5000円を渡す契約をした。せっせと、毎日、皿を洗ってくれる。ネットで、好きなリュックサックを選んで、注文した。こうして、少しずつ、自分の力で、ものを手に入れられるようになり、サンタさんは、段々と役目を終わらせるんだな、と思った。
年始め、牛を描いてます。She drew cows. |
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