2020年4月19日

Day 26 活字プレゼントと短歌デビュー Calligraphy & short poem

She was working on making calligraphy board of short poem by Mis.Matsumura, the poet.
Nanoka chose this poem of Mis.Matsumura. "Today, I wanted to go out taking sheep, with flute resounding in the sky"
I did colorful one. "I envy a child, who finished the rainy day by taking off the boots" Nanoka did better job since short poem should have enough space.
She kept books Mis.Matsumura gave her at special space of her shelf.
突然始まった休校が続くナノカの生活。

そこへ、ある日、素敵なプレゼントが届いた。
ガツガツと在庫の本を食べつくしていくナノカのために、歌人の松村由利子さんが、手持ちの本を送って下さったのだ。

うれし過ぎて、小躍りするナノカ。
自分の部屋の大切な本を入れる棚に、それらを並べた。見ると、名前を描いた札が下がっている。松村文庫だ。
そのスペースを空けるために、ゾロリシリーズが、リビングに移動していった。

長い長いコロナ休暇。
ナノカは、ほとんどの時間を読書している。図書館への立ち入りが制限される中、
相方がナノカの読む本を選び、 私が料理や木工など、興味のありそうな本を選ぶ。
ナノカは、相方セレクトの本を片っぱしから読破して、満足しているが、
相方の選び方には癖があり(誰しもあるだろう)、偏りも出始めていた。
ゆえに、松村文庫の選書は、新鮮でおもしろかったようで、毎日興奮して、感想を教えてくれた。

お礼に、松村さんの短歌を、色紙にすることを思いついた。
ナノカが、松村さんの短歌の中から選んだ歌は、詩的で、大人っぽく、
「へえ!」と思った。
ナノカの色紙は、とてもシンプルに、それでいて、軽やかに、書かれた。
草原と風の中、草笛が聞こえてきそうな、空気感が出ていると思った。
(ついでに、私も横で書いたけど、字が大きく、カラフルにしすぎた)

ナノカは、色紙を書き終わると、松村さんへの手紙を添えた。
「絶対、読まないでね」と言われたので、そのまま出した。
自作の短歌が書いてあったらしい。

ナノカは、私を省いて、やり取りをできるまでに成長した。
世界に新しくやってきた、活字愛好家。

この混乱の世の中は、どこへ行くのか、誰にも見えず、ともすると大人は暗くなりがちだが、こうして希望に満ちた物語の世界を冒険できる人には、それほど変わらないものなのかもしれない。

0 件のコメント: