2020年3月10日

Day 6 ノート作り

土曜日、相方は勤務日、ナノカはバレエがキャンセルとなった。
この日は、アップルパイ作りとノート作りをした。

ナノカは、前々から、劇の脚本作りに興味がある。
子ども劇場の50周年で、ミュージカル「サウンドオブミュージック」にチャレンジするが、その脚本に関わりたい、と言っている。
脚本のアイデアをまとめるノートを用意することにした。

まず、表紙をデザインする。
舞台の幕、を使った、シンプルで、躍動感もあって、いいデザインだ。
ナノカの台本用ノート デザイン Nanoka designed the notebook for musical script
ナノカのデザイン2 Nanoka's design 2
ふたりで、テーブルに紙をいっぱい並べて、早速、制作を始める。She started to make the base
ナノカ完成。Nanoka's work
ナノカは、幕には、紙を何種類も使い、ていねいに貼っていたが、
ほぼ、色紙に線を描き、貼り付け、白の余白をたっぷりと使い、完成させた。 
私は、今回、あまり作りたいものがなかったので、ナノカのデザイン2をそのまま制作。I made based on Nanoka's design 2.
カラーコピーをノートの大きさに合わせて、折り目をつけるWe colorcopied and fold the shape of the notebook
のりしろ部分に、切り込みを入れ、ノート表紙に両面テープで貼り付ける cut the edge
のりしろに、のりをつけて、貼り付ける pasted on the notebook
オリジナルノート 表紙。やや白地が目立つコラージュの原画が、貼り付けてみると、心地よい余白の表紙に。Done. Front cover of the note. Simple design.
オリジナルノート 裏表紙。「どこでも、劇はできる」というコンセプトらしい。田んぼもある所に、ちょっと感動した。Back. Concept here is "We can play anywhere, at the school, at the house, at the rice field, and at the theater.
母作。ナノカと隣に座って制作したのに、これだけの雰囲気の差が出る。Mine.
母作 裏。紙で遊んだ。back
B6サイズのメモ帳 表紙。本が散乱してる所に、ネズミがいる。Small memo book designed by Nanoka.
裏表紙。学校とバス。Back of that.
さて、事件は、台本ノートを仕上げたナノカが、小さいノートも手にして、
鉛筆一本で、このB6メモ帳を、5分で仕上げた時に起きた。

私は、ナノカが、1冊目で根を使い果たしたのに、無理矢理、制作して、
適当に終わらせたと思って、
「適当にするなら、また、今度にすればいいのに」
と注意した。
すると、ボロボロと涙を流す、ナノカ。
「こんな風に、小さいノートだから、いろいろ、飾れるよ」
と、私のスケジュール帳を見せても、黙って、シクシク。
私が参考に見せたスケジュール帳。
しばらく、沈黙があった後、声を振り絞って、話したのは、
「ナノカは、シンプルなのが、好きだから、、、」

「そういう事なら、ナノカが、一番いいと思うデザイン通りで
仕上げたらいいんじゃない」
と伝えてると、鉛筆の上から、ペンでなぞり、
メモ帳を仕上げた。

確かに、非常にシャープで、
それでいて、リラックス感もある、とても、いいデザインのメモ帳となっている。

ナノカの制作時間は、私に比べて(他の子たちに比べても)、短い。
かなり早い段階で、集中力が終わるように見えてしまう。
公立小学校に通っていた時も、この取り組み方と、塗り込み方から、
評価されることは、まず、なかっただろうな、と思う。

でも、まっさらな目で見れば、
余白を多く取り、シンプルなライン使いを迷いなく、突き進む、
ナノカだけのセンスがあり、時に、それは、とても美しい。

それを、1番、気付いてあげられるはずである私が、
「もっと、手をかけろ」
と強要してしまったのだ。

センスは、その人が「美しい」「よい」と感じる感性。
自分のセンスがあり、それを作り出せるのは、貴重なこと。
それが、例え、今、主流にはまってなかったとしても、
見栄えがよくなくても、そんな事は、たいした問題じゃない。

私にできることは、それを認めて、
美しく、完成させるよう、手伝うこと。

人を伸ばしていく事は、難しい。
自分の子どもだと、なおさらだな、と感じた。

気づけて、よかったな、と思った。

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