この日は、アップルパイ作りとノート作りをした。
ナノカは、前々から、劇の脚本作りに興味がある。
子ども劇場の50周年で、ミュージカル「サウンドオブミュージック」にチャレンジするが、その脚本に関わりたい、と言っている。
脚本のアイデアをまとめるノートを用意することにした。
まず、表紙をデザインする。
舞台の幕、を使った、シンプルで、躍動感もあって、いいデザインだ。
ナノカの台本用ノート デザイン Nanoka designed the notebook for musical script |
ナノカのデザイン2 Nanoka's design 2 |
ふたりで、テーブルに紙をいっぱい並べて、早速、制作を始める。She started to make the base |
ナノカ完成。Nanoka's work ナノカは、幕には、紙を何種類も使い、ていねいに貼っていたが、 ほぼ、色紙に線を描き、貼り付け、白の余白をたっぷりと使い、完成させた。 |
私は、今回、あまり作りたいものがなかったので、ナノカのデザイン2をそのまま制作。I made based on Nanoka's design 2. |
カラーコピーをノートの大きさに合わせて、折り目をつけるWe colorcopied and fold the shape of the notebook |
のりしろ部分に、切り込みを入れ、ノート表紙に両面テープで貼り付ける cut the edge |
のりしろに、のりをつけて、貼り付ける pasted on the notebook |
オリジナルノート 表紙。やや白地が目立つコラージュの原画が、貼り付けてみると、心地よい余白の表紙に。Done. Front cover of the note. Simple design. |
オリジナルノート 裏表紙。「どこでも、劇はできる」というコンセプトらしい。田んぼもある所に、ちょっと感動した。Back. Concept here is "We can play anywhere, at the school, at the house, at the rice field, and at the theater. |
母作。ナノカと隣に座って制作したのに、これだけの雰囲気の差が出る。Mine. |
母作 裏。紙で遊んだ。back |
B6サイズのメモ帳 表紙。本が散乱してる所に、ネズミがいる。Small memo book designed by Nanoka. |
裏表紙。学校とバス。Back of that. |
鉛筆一本で、このB6メモ帳を、5分で仕上げた時に起きた。
私は、ナノカが、1冊目で根を使い果たしたのに、無理矢理、制作して、
適当に終わらせたと思って、
「適当にするなら、また、今度にすればいいのに」
と注意した。
すると、ボロボロと涙を流す、ナノカ。
「こんな風に、小さいノートだから、いろいろ、飾れるよ」
と、私のスケジュール帳を見せても、黙って、シクシク。
私が参考に見せたスケジュール帳。 |
「ナノカは、シンプルなのが、好きだから、、、」
「そういう事なら、ナノカが、一番いいと思うデザイン通りで
仕上げたらいいんじゃない」
と伝えてると、鉛筆の上から、ペンでなぞり、
メモ帳を仕上げた。
確かに、非常にシャープで、
それでいて、リラックス感もある、とても、いいデザインのメモ帳となっている。
ナノカの制作時間は、私に比べて(他の子たちに比べても)、短い。
かなり早い段階で、集中力が終わるように見えてしまう。
公立小学校に通っていた時も、この取り組み方と、塗り込み方から、
評価されることは、まず、なかっただろうな、と思う。
でも、まっさらな目で見れば、
余白を多く取り、シンプルなライン使いを迷いなく、突き進む、
ナノカだけのセンスがあり、時に、それは、とても美しい。
それを、1番、気付いてあげられるはずである私が、
「もっと、手をかけろ」
と強要してしまったのだ。
センスは、その人が「美しい」「よい」と感じる感性。
自分のセンスがあり、それを作り出せるのは、貴重なこと。
それが、例え、今、主流にはまってなかったとしても、
見栄えがよくなくても、そんな事は、たいした問題じゃない。
私にできることは、それを認めて、
美しく、完成させるよう、手伝うこと。
人を伸ばしていく事は、難しい。
自分の子どもだと、なおさらだな、と感じた。
気づけて、よかったな、と思った。
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