2017年9月20日

岩井秀人の演劇ワークショップ Theater Play!

演劇する母。ややパニック。I took the theater workshop. Very difficult to play.
脚本に起こす作業を、やらしてもらいました。I wrote down the play within the workshop.
急速な、少子高齢化とデジタル化。
超斜陽産業である、児童向け出版物を生業とする私は、悩んでいた。

「本が売れない」は、もうここ10年は、言い続けて、
出版社は、どこも、かしこも、売れるものを追いかけ、もがき、
苦しい産業になりつつある。
それでも、ヒット作は出たり、バカ売れするような本もあるのだから
時代のせいにするのではなく、時代に乗らないといけないのかもしれないが、
絵本は(表現は)、自分の中身を、さらけ出すことだから、
ないものは、出てこない。
自分の世界観以外のものは、出てこないのだ。
大切な部分は、変えられない。

でも、生活がある。育てなくてはいけない 子供がいる。
斜陽産業に属してても、稼がねばいけないのだ。
絵本は、長い道のりで、作り続けていくにしても(私の命だし)
活動範囲を外に広げるべきか、、、と考えていた。

そんな時やったのが、去年のテレビの仕事。
NHKから、依頼を受けたのは、「番組内絵本アニメーションの脚本」だった。
最終的には、添付した絵コンテを見たプロデューサーが、
「絵もやってもらおう」と言ってくれたが、
じつは、最初は、文章のみの仕事だった。

テレビの仕事は、台詞だけで物語が展開していき、
動きもあるので、新鮮だった。
そして、なにより、見ている人間のケタが違った。

そんなこともあり、脚本おもしろいなあ、に至ったのだが、
だからと言って、未経験の演劇ワークショップに飛び込む、というのは、
やや飛躍があったかもしれない。
というのは、ばっちり、演技もしなくちゃいけなかったからだ。

いつもは、自分の世界観を、フィクションの世界で作り上げるのだが、
今回は、実際の体験を元に、劇を作った。
取材して、それを、劇にしていく、という新しい体験。
分野は違えど、勉強になった。
これからは、大人の絵本というのもあり、、、、?

また、いつも、一人でもんもんと考えて、
机の上で、世界観を作り上げていくのだが、
グループで作っていくのも、新しかった。
文章上の世界と、実演の世界は、違うので、演じてみて、
場や間や、伝わり方を、客観的に、何度もチェックして、変更していく。
時に、ぶつかったり、落ち込んだり、励ましあったり、、、
大人になって、こんな体験は、なかなか、ない。

あまりに新鮮な体験だったため、毎晩(18時〜22時のワークショップ)床についても、目が冴えて、眠れなかった。
子供産んでから、何があってもバタンキューの、安眠体質だったのに。

発表には、相方と娘が参上。
私の役どころは、「二股をかけて、去っていく、天然女」だったので、
娘が、「ママ、ダメだよ!」と言わないか、心配したが、
ふつうに、劇だと理解して、おとなしく、見ていたようだ。

娘が、4日間のサマーキャンプに行った時に、
自分も成長しなくちゃ、と思って、勢いで申し込んだワークショップだったが、
思った以上に、刺激をいただいた。
岩井さん、ありがとうございます。
(岩井さんは、必要以上にイケメンだった)

自分にできることは、文を書くこと、絵を描くこと、ぐらい。
でも、それを、どう使うかは、変えられる。
頑固さと、柔軟さを、使い分け、やっていきたいと、思う。

2 件のコメント:

中村金吾 さんのコメント...

カッコつかない彼氏役の金吾です。お疲れ様でした。難しかったですね(^。^)

にしむらかえ Kae Nishimura さんのコメント...

おお〜、きんご君!
私とは、比べようもないほど、たくさんのセリフと、感情表現。
すばらしかったですよ〜。本当、お疲れ様です。