2017年4月3日

第3回リトルアーティスト「抽象画 春の壁画」

最初は、抽象画の説明。モンドリアン、ジャクソンポロック、ジョージアオキーフなど。
さあ、ウォーミングアップ。この音を、描いてみよう。ポカーン。どうしたらいいんだろう?
2つめのウォーミングアップは、曲をかけて、イメージを絵にしていく。いろんな青を感じる。
音が跳ねてるのかな?ジャズを模様に。
有機的な形と、中間色。
ラフマニノフの鐘はトキトキの原色。ジャズは、春色のゆるゆる。
同じ曲を聴いて、絵を描いたけど、みんな、全然違ったね。
正解はないよ。感じる心が違うからね。

さあ、今度は、5メートルの大きな紙を広げて、春の音楽を聴きながら、絵を描いてみよう。
立ったまま描ける、大きな筆も大人気。先生も、参加。
お母さんも、参加。
没頭
作品の中に、入って、制作。
線の上に、模様。その上に、また、線。
完成!いろんな色、形が、踊ってる!
大きいね!
今回のプロジェクトの目的は、大きく、2つ、ありました。

ひとつは、うまく描こう、という気持ちから、解放されること。

もうひとつは、大きな絵を描く、ということ。

小さな頃、ナノカは、自然に「抽象画」を描いていました。
まだ、具象が描けなかった、ということが主な要因ですが、
感性とアートが、直接、つながっていたんでしょうね。

発達とともに、世の中を、理性で捉えることができるようになり、
そして、具体的な絵を描けるようになります。
まずは、顔。そして、2頭身の人。
そして、花、建物、まわりも描き加えられていきます。
それは、成長であり、喜ばしいことなのですが、
そのことで、だんだん、「現実的なものを描ける=うまい」という感覚になり、
絵も、パターン化していきがちです。

今回は、その、「現実的なものを描く」を離れることで、
ただ、色と、形と、遊ぶことになり、
芸術の神様と、遊べたんじゃないでしょうか。

人が、グワーっと色を広げた上に、今度は、自分が、
てんてん、と模様を入れていく。
そこに、だれかが、渦巻きを、描き入れていく。
それは、刺激の中で、反応するように、絵を描く、という体験。
そして、自分では、決して、見つけられなかった、色の組み合わせ、
線の勢い、形の出会い、そんなものを、感じることができます。

大きな紙の中で、他の人と、一緒に絵を描く、ということは、
自分の世界で、しっかり絵を描きたい子にとっては、少々、ストレスです。
なので、いつもいつも、この描き方、という訳にはいきませんが、
心をオープンにして、表現の幅を広げるために、
時に、必要なことかな、と思います。

芸術の天使たちが、早春の野原で、飛び跳ね回った後みたいな
この「春の壁画」。
佐世保市立図書館に、飾ってもらえることになっています。

4 件のコメント:

*T7*book さんのコメント...

素晴らしいですね、
図書館の展示楽しみにしています(*^^*)

にしむらかえ Kae Nishimura さんのコメント...

ありがとうございます!!!
図書館に、飾ってもらいました(中二階、正面壁面)
とても、パワフルで、いい感じになっています。

*T7*book さんのコメント...

今日図書館に行ったので見て来ました!
実際に見ると結構幅もあって、迫力がありました^_^ いろんな色かたちがあっていいですね☆

にしむらかえ Kae Nishimura さんのコメント...

見に行っていただき、ありがとうございます!
描いているときは、みんな、夢中だったんですけど、
飾ってみると、また、違って、見えてきます。
本当、迫力ありますよねえ〜。