2020年6月30日

アリストレス Ant stress she mentioned


アリストレスから、椅子での生活を余儀なくされるナノカ
ナノカが、金曜日、全身墨だらけで帰宅する。
自由書道のクラスを受けているらしい。
(大きい筆を使ったり、飛び跳ねながら、雨を書いたりするらしい、、、)

なぜ、その選択授業を選んだか聞くと、
「ストレス発散になるから」と言う。

「いや、奔放に生きる君に、ストレスがあるとは思えない」と返すと、
「あるよ、ストレス!アリストレス!」と声を上げた。

アリストレス、、、アリストテレスっぽい。

先日、ナノカの部屋に、アリが大量発生した。
最初は、ナノカのカバンのお菓子の空き袋の匂いかなんかだったかもしれないが、
その後、いくら清潔にしていても、アリは散歩に来るようになり、
いろんな部屋に発生するようになった。

以前は、マンションの13階に住んでいたので、
こうした虫問題には、無縁だった。
一軒家は、地面に近いから、虫の巣にも近い。

「アリが〜」と半狂乱になるナノカに、
「殺虫剤撒いてもいいけど、人間にも、有毒だからね」と言う。
こっちの問題を叩くと、あっちの問題につっかかる。

以前、かんころ餅について調べていて、 サツマイモの資料を何冊か読んだ。
そこに、サツマイモがいかに優秀な作物かという話と同時に、
稲作について書かれていた。

日本の土壌は、雨が、短い急流の河川を流れることで、つねに栄養不足。
さらに、水生作物の稲は、大量の窒素、リンを必要とするので、
今の収穫量は、投入される化学肥料があって、始めて可能なものである、という内容だった。

それまで、世界の農業は、無農薬で、無化学肥料であればいいのに、と思ってきたけど、世界の人口を(日本の食料自給率を)賄うカロリーを確保するには、自然農法だけでは、不可能なのだと、始めてリアルに考えるようになった。

とはいえ、化学肥料が大量投入されて、オタマジャクシやタニシが壊滅する田んぼを見ると疑問を感じる。現実的な解決策として、「必要最低限な量」「適正な時期」 などが研究されるべきだな、と考えるようになった。

ストイックな自然回帰だけでは、現代社会を変えることはできない。
大切なのは、現実に向き合って、正しい情報を集めること。
そこで、冷静な対話をすること。

それは、一人の人間では無理なので、役割分担がある。
私にも、私の役割が、どっかにあるはず。
信頼できそうな情報をもとに、問題を提起する、あたりだろうか。

ナノカは、どこの立ち位置を、取るのだろう?

アリストレスの名言「一軒家に住むことは、アリと住むことである」

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