2018年11月26日

かんころの島紀行14 Goto Article 14

 Mainichi Times Article about elementary school in kami-Goto worked on rulal traditional food making through a year and I and Mr.Takaki, the sweet factory president gave them class as a guest teacher.

今月初めに取材した、上五島の魚目小学校での、授業の様子を
記事にしました。

もともと、かんころ文化研究会発足メンバー、
(私、高橋さん、高木さん)には
「子ども達が、この土地を離れる前に、
この特色ある文化を知って、誇りを持って欲しい」
との気持ちから、教本を作りたい、という願いがありました。

ひょんなことから、県が県産品リーフレットを作る事に携わり、
このことが実現しました。
さあ、「いろんな学校に届けよう!」と思ったのですが、
これが、産業振興課からの発行で、教育関係からでなかったため、
連携がうまくいかず、なかなか、活かされることもないままでした。

そんな中、何年か前からか、かんころ餅作りに取り組んでいた魚目小は
さっそく、リーフレットを授業に組み込みれ、
さらに、高木さんと知り合いだった校長先生が、
私たちをゲストティーチャーとして呼んでくれ、
講義まですることができました。

「やりたいねえ」と言っていたことが、1年半がかりで実現したのです。

子ども達に、答えのない問いについて、議論してもらうことは、勇気がいります。
今回は、大人がずーっと頭を付き合わせても、「しょんなか」と
打開策が見つからないでいる、激減する「かんころ」の未来を
一緒に、考えることになりました。

子ども達は、思い思いに、さまざまな意見を出し合います。
おとなしい子は発表せずとも、思慮深く、考えをめぐらせ、
元気な子は、大きな声で発表することで、みんなと意見を交わしました。
その議論を、とても、美しいと感じました。

「打開策が見つからない」ことだらけのこの世の中に、
議論を諦め、意見を持つのをやめて、そのことから目をそらす。
大人のダメなところだなあと、しみじみ思います。

1年半前、「こうしたら、いいですね」「やりましょう!」と
あてもなく、語り合った、分野も違う、私たち。
それが、壁にぶち当たり、紆余曲折、さまざまな道を辿りながらも、
少しずつ、実現していったこともある。

意外に、打開策は、あるのかもしれません。

私は、取材を通して、さまざまな大人に出会いましたが、
どの人も、厳しい現実をイヤになる程知りながらも、
やれることで、現状を改善しようと、動いている人ばかりでした。
(今回、お会いした山本さんも、その一人です)

ちゃんと、自分なりの答えを答えられる大人として、
子ども達の前に立ちたいな、と思います。

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