2015年5月15日

ナノカの音楽抽象 Nanoka's sample

バッハ 無伴奏チェロ組曲。「星がキラキラ」と言いながら、こういう模様をいっぱい描く。Bach Cello Suite "Twinkle twinkle" drew the patterns with oil pastels
途中で、絵の具に切り替え。change to the brush and paints.
花?タコ?多少、具象を引きずりつつ、音楽のイメージを感じとる。Flower?Octopus? Feeling music, but still stick with some objects.
完成。集中して、どんどん塗り進めているうちに、逆に、つぶしてしまった。本人は、ちょっと不満そう。Fin. Paint over the images too much?
 もう1曲やりたいというので、坂本龍一 Forbidden colours にチャレンジ。She asked to try another music then I picked Ryuichi Sakamoto.
「海。悲しい海。女の子が船に乗ってて、沈んじゃって、死んじゃった」と、イメージを語りながら、なぜか、黄色と白を作っては、塗り続ける。She said, "Ocean of Sorrow. A girl was on board and the ship sank and she was dead." then paint the canvas with pale yellow.
黄色のキャンバス。マークロスコーですか?Fin. Rothko?
「ママも、一緒に」と言うので、隣で製作。出来上がりの完成度の違いが気になるようで、「ママみたいに、描けなかった」と気にしていた。She asked me "together" so I did one beside her. "I could not do well as mom" she cared.
私が試作した音楽抽象を、ナノカにもやらせてみた。
ナノカぐらいの年齢だと、「見て描く」が、まだ出来ないので、「音楽を感じて、それを絵にしてごらん」は、むしろ、いつもやっていること、に近いのかもしれない。
ただ、知能が発達してくるこの時期、親側も、説明を求めてしまうことが多く、だんだん、「これは、女の子で、このおうちに住んでいて、お友達が来て、ここに木があって、、、」と、 絵が固定化していってしまう。
感じる事(インプット)、描くこと(アウトプット)を、同時にしてみるのは、いい訓練になるなあ、と思った。
なかなかの集中力で、色を塗り続け、黄色のキャンバスを仕上げた後は、「もう1枚」と意欲的だったが、空腹に気づくと、急に片付け始めた。じつは、精魂使い果たしていたようだ。
その後、壁に全部貼ると、眺めて、「どうしたら、ママみたいに、描けるの?」と聞いてきた。
「ママは、ママの聴いた音楽を、絵にしただけ。ナノカのは、ナノカが感じた音楽を描いたら、それでいいんだよ」と言ったけど、
「うまく描けなかった」と気にしていた。
「難しいよね。ママは、絵を描く練習、いっぱいしたから、自分の気持ちを描く方法をい知ってるだけだよ。ナノカも、自分の感じたことを、描きたい、て思って、描いたんだから、いい絵だと思うよ。」と話し、
「でも、後から見て、やっぱり、もうちょっと違うな、て思ったら、また、上から、描きたしたら、いいのよ。明日、また、同じ曲かけてあげるから」
と言うと、納得した。この年齢でも、向上心があるのだ(負けず嫌いだし)。

このタイミングで、美術館で、いろんな抽象画を見せてあげたいなあ、と思ったが、身近に抽象を扱ってるところはなさそう。
とりあえず、リトルアーティスト用には、資料を紹介することになるのだけど、
図書館に、せめて、もう少し、たくさんの画集があればなあ、、、、

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