2018年7月3日
毎日新聞「かんころの島紀行9」 Kankoro Aritcle
本日(7月2日)付けで出た毎日新聞の記事。
印刷された色が、濃くなってしまい、残念。
シスターの、やわらかい人柄を出すために、とても、気を遣った。
新聞だから、色校も存在しないし、仕方ない。
修道院の内部のことは、外の世界の人が知る機会は、ないだろう。
ドイツの修道院の生活を紹介した本を読み、
お告げのマリア修道会の歴史と活動の紹介を読み、
少しだけ、その生活を想像した。
山田シスターは、よどみなく、質問に答えてくれた。
ムダがなく、隠し立てもなく、
その言葉には、地域と信徒の方々への愛が、にじみ出ていた。
どの言葉も、一点のくもりなく、
言葉と思いと行動は、すべて、重なっている。
それが、美しく、澄んだ、水を思わせるのだと、思った。
先日の世界遺産登録の瞬間は、感動した。
それまでの関係者の方の努力を思えば、喜ばしく、感じた。
でも、次の日、
「長崎市の経済界、地元商店街が、
これを転機に、観光客が多く訪れるので、盛り上げていきたい」
とがんばってる、というニュースを聞いて、
気を引き締めないといけないな、と思った。
シスターの人数も減り、今まで、地域のために尽くしてきた年輩のシスター達を
数少ない年下のシスターで、支えていくことになる。
限界集落の教会は、もはや、信者さんの数が片手で収まるほどになり、
維持することも難しい状態。
畑には、イノシシが侵入して、高齢になった住人は、
柵を作ったり、石垣を直したりできなくなり、
次々と耕作放棄地になっている。
文化を守るというのは、それらを含めて、支えるということ。
会議でも、評価の対象は、地域住人に今も守られている生活だった。
観光に来てくださるお客さんにも、ぜひ、
寄り添うような旅をしてもらいたい。
しばらくは、お祭り騒ぎで、ザワザワするのかもしれないけど、
これからも、地元の暮らし、声を、ていねいに拾って、
都会に届けていきたい。
よりよい未来が作れることを、願って。
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