1年間、やってきた演劇。
最後の最後で、体調を崩して、降板。
その発表会を観に行った。
リハーサルの様子を客席から見ていたナノカが、
「演劇、わたしも、やりたいな。」
と、つぶやく。そうか、そんな気分になれたんだ。
本番。みんなの輝く姿を見て、素直に笑って、「おもしろかったね!」と言ったナノカ。
そして、振り返りの輪の中に、呼ばれて加わった。
一人一人、参加しての感想を話す中、ナノカの番が来た。
正直、2週間以上、まともに人に会ってないし、人前に立つなんてありえない。
話せるんだろうか?首を振って、発表自体を固辞するんじゃないだろうか。
そんな中、
「本番は出られなかったけど、見させてもらいました。おもしろかったです。
4月から、また、よろしくお願いします。」
と、はっきりした口調で、発表した。
参加できなくて、悔しかっただろうけど、冷静に、観ることができたこと。
その現実を受け入れて、前に進もうとしていること。
大人がほとんどの輪の中で、自分の言葉で、意思を伝えることができたこと。
本当に、立派だと思った。
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