1週間前から、ずっと、「ああ、月曜日がイヤだなあ」と、プレゼン前のサラリーマンのような独り言を、つぶやいていた。
そんな日の朝、母は、何ができるだろう。とりあえず、ナノカの新しい白い長袖Tシャツに、前から約束していたアイロンプリントをして、刺繍をした。そして、ナノカに、アイロンを頼んだ。
ハンカチ1枚と、わたしのブラウス2枚。しわを、アイロンで丁寧にのばしていく。
「気持ちいいね」
アイロン前の、ごちゃごちゃのシワが、一気に目の前で解決されていく感覚に、夢中になるナノカ。
余った時間で、花瓶の花の入れ替えもした。
すると、最後の方に、ポツポツと、頭を整理するための、確認の言葉が漏れた。
言葉が、とても得意なナノカ。自分の気持ちも、世界の情勢も、論理立てて、すべて言葉を通して、理解していく。
でも、きもちはどうだろう?きもちは、「こんなことをされて、ひどいと思う。悲しいよ」と言えたら、癒えるのだろうか?結局、きもちは、自分で、癒していかないといけない。
じぶんで、ピシッとのばしたシャツに、あなたの心は、すこしは、スッキリしましたか?
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