I did patchwork for her worn out trousers |
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着心地のいいズボンほど、やわらかく、こすれに弱いし、
何度も繰り返し履くので、どんどん、やぶれる。
穴が開いても、着心地重視のナノカは、そのまま、履くので、
冬の北風が、お膝に、ピューピューだ。
ということで、つぎあてをしてみた。
「イヤだ」と言うかと思ったけど、
「ありがとう」と、うれしそうに、受け取った。
つぎあてが、恥ずかしい、という感情はないようだ。
今は、つぎあて、が家庭の困窮の象徴、ではないのだろう。
学校で、からかわれることもなさそうだ。
まあ、うちは、それなりに、困窮してますが。
この作業をしながら、
「縄文時代は、糸もないし、針もないし、
こうした作業も、いろいろ、大変だったろうね」
と、つぶやいたら、相方が、
「比べるとこ、そこと?」
と、あきれていた。
擦り切れた服を、かがって、当て布して、
着続けること自体が、消えかかった、文化になりつつある。
かがる「糸」というものが、開発されてて、よかったー、と言うのは、
ちょっと、ずれた感想か。
昔の民具や、服を見る時、
ついで、かがって、何度も直して、
人間の手仕事が 重なってできた、美しさに、感動する事がある。
縄文時代はさておき、糸や、布が、生まれてから、
何千年もの間、世界中で、
どれだけの母が、子の服を、かがったのだろう。
冬の夜の針仕事は、あたたかな気持ちになる。
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