2019年12月27日

クリニックアーティスト Clinic Artist


 26日、諫早で、10月に開業された、「谷口ファミリークリニック」さんにて、
子どものための、造形教室をさせて頂きました。

 谷口院長は、
「西洋医学だけではない形で、体や心の健康を支えていきたい」
と考えているお医者さんで、その中でも、
「アートには、人を癒す力があるから」
との考えで、造形教室の相談を受けました。

 私が、子どもや大人に、造形ワークショップをしていて感じるのは、
絵を描いたり、物を作ったり、という作業は、
普段の生活では使わない、体や頭の部分を使い、
また、言葉にできない、さまざまな気持ちを、表現してくれて、
人は、ある意味、はだかになり、解放されるのだな、と言うことです。

そこを、違う分野の方にも、理解してもらえた事が、
大変、うれしく、思います。

 診療終了後、待合室を会場にセッティングして、
そこで、子どもたちと、ワイワイと制作しました。
クリニックでの、造形教室は、初の試みでしたが、
創作の「ワクワク」や、「おどろき」「よろこび」が、
病院、という場所にも、似合うのだなあ、と新たな発見でした。

谷口院長とは、これからも、続けていきたいですね、と話しているので、
また、機会があったら、お近くの方、ぜひ、ご参加下さい。

(作ったのは、掛軸です。 みんな、お正月に、飾ってくれるかな)
 デザイン性の高い、余白をしっかり使った、掛け軸。太陽が、富士山の手前にあるところがポイント。山からお日様がのぞく時って、こうなる瞬間がありますよね。
1富士2鷹3なすびと、温泉とネズミ。繊細なラインワークを生かす、淡い色合いながら、鷹をキンキーな黄色にした所が、かっこいい。
はじめて、絵の具を使った3歳さん。夢中になって、色を塗ってました。今しか描けない、素朴なネズミさん。とても、愛らしいです。
ラグビー大好きな男の子。ラグビーボールとネズミと富士山。清潔に描かれた、太い線を活かして、ていねいに着色しました。もっと、このラインで、いろんな絵を見せて欲しいな。
ネズミを追いかける猫。白を効果的に使っています。猫もネズミも、スケッチの時点で、何度も描き直して、構想を練ってから、原画に入りました。細かい表情まで、最後まで、ていねいに描き込んでいます。東欧の絵みたいな雰囲気です。
真ん中に堂々とある富士山と、ネズミたちのはいちがおもしろい構図。そして、とても、カラフルで美しい配色です。飾るのが、楽しみですね!
隣にいた、いとこのお姉ちゃんの絵を、参考にして、がんばりました。5歳で、ここまで、マネできるのも、すごい!そして、筆使い、上手です。色がしっかり、塗り込めています。
この絵は、スケッチが、噴火口に人が飛び込む、オドロオドロしいものでしたが、仕上げは、すこし、マイルドになりました。ガンバの冒険を思わせるデカイねずみと、噴火している富士山、そこへ向かう、小さな人。まだまだ、ちょっと怖いですが、「人の小ささを、忘るるな」という掛け軸だと思えば、よいかな。個性的で、おもしろいです。絵の具を、べったりと使って、塗り込んでいます。

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