2019年12月3日

カンコロの島紀行26 Goto Article


(カンコロの島紀行11月分です)

週末、ふるさと自然の会の忘年会に出席してきた。

自然保護観察に携わってきた、多くの専門家が、
一同に会して、お酒を飲む、この会に出席するのを
わが家は、1年の楽しみにしている。

そこで、話題になったのが、
「生物学的に見れば、人間は」
という話だ。

生物学的に見れば、生き物は、環境に適した者だけが残る。
私達は、みな、環境による、ふるいにかけられて、生き残ったものなのだ。

生物学的に見れば、「頭がよい」というのは、「体が強い」より、
生き延びる力がある。
一生懸命、手で土を掘るより、よりよい道具を工夫して、作れる人間の方が、
生産性が高いからだ。

さらに、生物学的に見ると、人間なんて、地球の歴史の中で、
ほんのちょびっとしか、生きてなくて、
たいした実績がないとも言える。

そして、このまま行けば、確実に、滅びる、
と、一同が、同意した。

そして、それは、
「生物学的に見て、まあ、これも人間、と思うなら、
原発も作ったらいいし、ダムも作ったらいいし、
海も汚染させて、好きなように開発すればいい、て事だよ」
と、笑った。

人間は、愚かだなあ、と思う。
必要な自然まで壊してでも、財をなす。
だれもが、その欲望の頂点に立とうと、後先考えず、自然を貪るように開発する。
それが、強い個体なら、生き残るのだろうか。
でも、その事で、結局、人間は、滅びるのだろうか。

私は、まだ、幼い娘がいるから、
「ですよねー。みんなで、諦めて、滅びましょう!」
とは、思えない。
 (自然保護のプロ達も、本気で諦めてる訳じゃないです)

瀬戸さんに聞いた、野崎島の生活は、
貧しく、物がなく、過酷であったけど、
決して、不幸せではなかった。
そのことは、とても、重要な意味があるように思えた。

今、人は、自分のやっている事が、生きるための事と、実感に乏しい。
(働くことは、食べるための貨幣を得て、食べ物を得ることなのだけど)
社会システムが、複雑になればなるほど、人は生き物として混乱して、
心と体が、病んでいく、ように思う。

ちなみに、生物学的に言えば、
「一夫多妻が、いい」
んだそうです。
厳しく、却下させていただきました。

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