2018年10月10日

情景 Scenery with emotion

雨宿りな青春 Waiting for stop raining of teenagers.
ネギ畑の住宅 Leek farm and house
子どもの見た風景 Kid's point of view


(絵は、情景、を描いた作品、と思って、ふるーいものを出してきました)

金刀比羅神社の秋祭り。

PTA役員で、くじ係となり、神社へ向かう。
夜の階段道は、とっぷり暮れて、足元もあやうい。

親の会による出店(焼き鳥、わたがし、おでん、ポップコーン、ラムネ、ビール)
おじいちゃんおばあちゃんのカラオケ(たまに、子供も歌う)
どこかの踊りの会の演舞があって、
ビール早飲み大会があって、ラムネ早飲み大会があって、
餅投げで終わる。

気だるさも漂うような、
目新しいことのない、ちょっと場末感さえある祭りだけど、
暗闇の中で、友達と遊ぶ「非日常」「ちょっとルール外」が
あい混じって、きっと、特別な思い出として残るだろう。

夜のお出かけのワクワク感、電灯に照らされて、
長く伸びた自分の影、下駄の足音、つめたい夜風。
私の中にも、夜祭の思い出が、匂いと感触を伴って、残っている。

11月18日のリトルアーティストは「うたの絵」に決定した。
昭和唱歌などを、ライブで歌ってもらって、
その世界観を、絵にする。

こうした絵を描く時に、必要なのは、
「だれちゃんが、どこで、どうこうして」という説明ではなく、
全体の雰囲気だ。

そこにある、ちょっと寂しい気持ちや、故郷を懐かしむ気持ちや、
初雪にワクワクした気持ちを、描くのに
自分の引き出しの中から、情景を出してくる。
その時に必要なのは、自分の中に、いくつもの風景があるか、ということだ。

暗闇も、夜祭のあやしさも、
経験がなければ、感じ取れないし、描けない。
だから、子ども達には、たくさんの経験をしてほしい。

地域のお祭りが消えたり、里山が消えたり、
小川や野焼きがなくなれば、
遠くで太鼓の練習が聞こえるワクワク感が消え、
チョロチョロという音がなくなり、
煙たい匂いも消える。
そして、それを歌った歌を聴いても、なにも感じなくなり、
歌は、死んでいくのだろうな、と思う。

子どもたちの心に、景色を残してあげたい。
そして、彼らも、また、豊かな風景を、詩にして、お話にして、
絵にしていって欲しい。

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