雨宿りな青春 Waiting for stop raining of teenagers. |
ネギ畑の住宅 Leek farm and house |
子どもの見た風景 Kid's point of view |
(絵は、情景、を描いた作品、と思って、ふるーいものを出してきました)
金刀比羅神社の秋祭り。
PTA役員で、くじ係となり、神社へ向かう。
夜の階段道は、とっぷり暮れて、足元もあやうい。
親の会による出店(焼き鳥、わたがし、おでん、ポップコーン、ラムネ、ビール)
おじいちゃんおばあちゃんのカラオケ(たまに、子供も歌う)
どこかの踊りの会の演舞があって、
ビール早飲み大会があって、ラムネ早飲み大会があって、
餅投げで終わる。
気だるさも漂うような、
目新しいことのない、ちょっと場末感さえある祭りだけど、
暗闇の中で、友達と遊ぶ「非日常」「ちょっとルール外」が
あい混じって、きっと、特別な思い出として残るだろう。
夜のお出かけのワクワク感、電灯に照らされて、
長く伸びた自分の影、下駄の足音、つめたい夜風。
私の中にも、夜祭の思い出が、匂いと感触を伴って、残っている。
11月18日のリトルアーティストは「うたの絵」に決定した。
昭和唱歌などを、ライブで歌ってもらって、
その世界観を、絵にする。
こうした絵を描く時に、必要なのは、
「だれちゃんが、どこで、どうこうして」という説明ではなく、
全体の雰囲気だ。
そこにある、ちょっと寂しい気持ちや、故郷を懐かしむ気持ちや、
初雪にワクワクした気持ちを、描くのに
自分の引き出しの中から、情景を出してくる。
その時に必要なのは、自分の中に、いくつもの風景があるか、ということだ。
暗闇も、夜祭のあやしさも、
経験がなければ、感じ取れないし、描けない。
だから、子ども達には、たくさんの経験をしてほしい。
地域のお祭りが消えたり、里山が消えたり、
小川や野焼きがなくなれば、
遠くで太鼓の練習が聞こえるワクワク感が消え、
チョロチョロという音がなくなり、
煙たい匂いも消える。
そして、それを歌った歌を聴いても、なにも感じなくなり、
歌は、死んでいくのだろうな、と思う。
子どもたちの心に、景色を残してあげたい。
そして、彼らも、また、豊かな風景を、詩にして、お話にして、
絵にしていって欲しい。
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