2020年11月30日

リトルアーティスト「いろいろ、はっぱ」 Art Class "Autumn colors"

色探し。葉っぱのある部分を、順番に混色で見つけていきます。
3歳の女の子の作品。絵の具を使い始めたばかりだけど、しっかり「混ぜる」ということを理解して、色を作ってくれました。秋色のお花やリボンと、キティちゃんが、愛らしいです。集中力、すごかった!

年長女の子。色を作るのも、一人でせっせと取り組み、そして、作った色で描いたのは、カラフルな大小の丸!なんて、美しいんでしょう。お日様で輝く、小川の小石みたいです。いつもは、大好きなパステルカラーや明るい色をいっぱい使って、絵を描いてくれるのですが、微妙な中間色が、シンプルな構成を、とても豊かにしています。また、色、混ぜてくれるかな?

初参加、年長の男の子。とても、慎重に色作りをしていました。絵の具も買いたての、ほぼ初めての体験でしたが、しっかりと混ぜて、最後の絵は、元気で愛らしい猫の親子を描いてくれました。これまた、微妙な色彩が、うつくしいですね。緑のラインで描いたので、全体的に、柔らかい印象です。

ピンクの魚の絵は、めずらしい!!!いつも、大好きな青の絵が多いのですが、なにせ秋の葉っぱに青はなく、自分にないパレットを手にしました。そこで、生まれた、今までとは違う、世界観。クレーを思わせる、魚のいるデザイン割りも、とても、楽しいです。

いつも、とてもかわいらしい絵を描く男の子ですが、今日は、ちょっと大人っぽい、シャープなデザインを、見つけた秋色で仕上げました。上に文字を入れて、チョコレートのパッケージとかにしたい。濃い紫茶があることで、全体が引き締まっています。そういうことに気づくのも、自由が少し制限されているからかもしれませんね。

あいかわらずの、ひょうひょうとしたシンプルさを誇る、ナノカの絵。このサンタは、メガネをかけて、風に吹かれて、なにを思うのでしょう、、、色探しのプロジェクトは3歳からやっていますが、何度やっても、「楽しい。もっと家でやる」と言います。

初参加、小4女子。「だいたい、いいんじゃない?」と私が言うと、「まだ、ちがう!」と、目を凝らして、正確な色を追求していました。色が好きなのだな、と伝わってきました。最後のデザインは、ステンドグラスのイメージだそうです。こんなガラス窓があったら、本当に素敵ですね。

小3男子。色探しは、科学の実験のように、せっせとなんと14色も作っていました。作業もきれいです。出来上がった色は、タイルのようにきれいに並べて、デザインしました。クレーの絵みたいですね。これが、隣合う色が同系色だと、バランスが悪くなるので、なかなか難しく、苦労していました。最後は、とても美しいタイルになりました。

親子で参加の、お母さんの方の作品。かなり、しっかりと色探しをしていて、美しい秋の4色を見つけました。このくすんだ淡い色で、クリスマスツリーを描き出しました。きれいに塗らないと、なかなか魅力的にならないところ、手作業もていねいで、たのしい作品になりました。

娘さんの方の作品。色探し、微妙な色を、ていねいにゆっくりと探していきました。デザイン画は、ウサギの絵。まわりを見つけた秋色で塗って、ウサギを白抜きするという発想が、とても、いいですね。とても、やさしい作品に仕上がりました。


 色の混色にしっかり取り組むため、葉っぱを使って、色を見つけるプロジェクトをしました。

下は4歳から、上は大人まで、みんな「むずかしーい」と言いながら、集中して、3−12色、作り出していました。

美術は、「色は、2色以下を混ぜましょう」と言うような、きれいな絵を仕上げるために、指導が多すぎるのは、論外ですが、「自由に!!!」とただ、描かせるだけでは、同じところで、同じ絵を描くばかりで、なかなか発展していきません。

道具の使い方を知り、画材の特徴を知り、物の見方や、構成する要素を徐々に知っていくことで、より「自由」な表現に集中できるようになるのだと、私は思います。

子ども達は、そんなこちらの意図は、意識しなくてオッケー。

新しい体験にワクワクして、世界が広がっていけば、それでいいのかな、と思っています。

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