2017年12月25日

カンコロの島紀行3「ミサ」 Goto Islands column 3

Goto Island diary at the Mainichi Times

Ebukuro Church stood on the sharp slope. Fusa, an old woman walked to the Misa. The church is always decorated with flower arrangement.
毎日新聞12月24日付で、カンコロの島紀行の第3回目が出た。

12月24日だったので、クリスマスのことを書けばよかったなあ、とも思った。
島で聞いた、クリスマスのお話は、とても、心の暖まるものだったので。

そして、12月24日クリスマスイブ当日。
江袋教会のミサに、参列してみたかったが、
島に渡ることも、夜中までいて、宿に泊まることも、
家族のことも考えると、諦めざるを得なかった。

でも、小さなカトリック教会で行われる、クリスマスミサを体感したくて、
知人を頼り、家族で、浅子教会のミサに参加させてもらうことになった。

ミサが始まると、電灯が消え、星の明かりとともに、
幼子イエス様が、待降節の間かざられていた、厩の飼い葉桶に
安置される。
そして、キャンドルに、灯りが灯された。

「絶望が広がる世の中に、一筋の灯りが灯り、
それが、ゆっくりと、拡がり、
そして、今日、わたしたちの心にも、希望の光が灯りました」

ナノカは、なんでも、「知っていたい」ようで、
ミサの間じゅう、「どういう意味?」「なんて、言ったと?」と
聞きまくっていたが、灯りのあたたかい、美しさだけは、
理解できただろう。

誘っていただき、信者会館で行われた、ミサ後の出し物、ぜんざい、
そして、ビンゴゲームにも、参加させてもらった。
大家族のような、コミュニティの中で、どの子も、そのまま受け入れられる。
小さな子が、ハンドベルを間違えたら、笑いが起き、
難しい年頃の男の子も、大声で歌を歌う。
ビンゴでは、大きなケーキが当たる。これは、恒例行事のようだ。

江袋でも、今ごろ、同じように、静かな祈りの後、
なごやかな笑いに、包まれているのだろうか。

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