2020年11月4日

小さな成長に、気づくこと Notice the small developments

ナノカが、自然体感会で取っていたメモを見せてもらった。

  大人ばかりの集団に、一人で混じって、風がビュービュー吹く海岸沿いを歩いた体感会。説明してくれる大人にくっついて、自分なりのメモを取り続けていた。  メモを見て、「ああ、美しいなあ」と思った。時間もない中、簡潔に、特徴を掴みながら、ノートに配置されている。

  ナノカのできる事は増えていく。昨日より、今日。今日より、明日と。でも、 ナノカの中では、「できた!」との出会いだが、世の中の「できた!」の中には、さらに「ものすごく、できた!」「誰よりも、できた!」がある。 

 この年齢になってくると、「できた!」を、まわりと比べられる機会も増える。「できること」の価値も、派手さや、インパクトなどで、反応に、差が出てくる。 どうしても、大人は、「小学生なのに、こんな難曲が弾けるんだって!」とか、「○○ちゃんは、どこどこで優勝したんだって!」と、すごいすごいと、判断してしまいがちだ。 大人とて、知識がすべてにおいて深いわけでもなく、目立つものに飛びついてしまうことは、仕方のないことなのかもしれない。でも、それぞれが、それぞれの中で発展していくことの喜びを、気づき、共感したい。

 ナノカのメモは、誰かに褒められたいと思って、取ったものではない。たぶん、そういう行動が、ナノカの中に、いっぱいある。そして、その地味さ加減から、ほぼ、気づかれることなく、ただ、「ナノカちゃん、なんだか、しっかりしてるね」となる。 

世界がネットでつながり、情報が集まるから、「すごい!」に価値が集まりがちだ。昔は、比べようもなかった人たちと、比べられることもある。情報を見ることは、楽しいことでもあるけれど、それが、個人の小さな発展をおびやかさないよう、気をつけないといけない。 

「本当に、大切なことは、目に見えないのだよ」 なにかが、形をなすまで、膨大な積み重ねがある。すぐ結果の見えるものばかりでもない。特に、子どもの最初の数歩は、何の芽なのかも、見えにくい。 

評価を求めて、生きているわけじゃない。でも、ぞんざいな反応が返って来れば、寂しいし、ガッカリもする。 小さなことに、気づいていきたい。

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