2019年7月2日
かんころの島紀行6月 Goto Article 21
7月1日の毎日新聞の記事です。
今回は、北魚目地区の中でも、大きな教会のある仲知地区を訪れました。
以前は、人口も多く、商店も2軒あり、保育園や小学校もあった地区です。
カトリック教徒の方のみのエリアで、 枢機卿もこちらの出身になります。
山添ヤス子さんとは、取材を始めた頃に出会いました。
お料理上手で、サバサバしていて、働き者で、
率直で、裏がない。
彼女とお話ししていると、世の中がスッキリ見えてきて、
余分なことが、整理されていく気分になります。
今、情報や不安を煽られて、
人は、それに、追われるように、生きています。
何をしても、まだ、足りないような気がする。
まだ、まだ、足りてなくて、まだ、まだ、頑張らなきゃいけない。
その不安感が、結局は、大人を追い詰め、
子を追い詰めていく。
教育のことにしろ、お金のことにしろ、希望のために動くのではなく、
不安のために動くのは、終わりがないように思います。
私も、今年、畑を始めました。
台所から出る生ゴミは、ボカシ肥料になり、
曲がりなりにも、少しだけ、循環するようになりました。
草ぼうぼうの、収穫量も、人に分けられるほどの量がない
小さな畑ですが、すこしだけ、自分の力で「生きる」ことを
感じられ、これもほんのすこしだけど、お金の鎖から、
解放された気分になりました。
「お金は大切」と、島の方も言ってました。
だから、お父さんは船に乗り、出稼ぎに行くのです。
そして、子ども達は、外へと出て行くのです。
ただ、「足る分」を知ってることで、不必要に不安がることはなくなる。
畑があることで、その「足る分」を、感じられる気がするのです。
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