2019年7月7日

ビック&リトルアーティスト「二つのひまわり」Little Artist, two sunflowers

きょうは、トーンとカラーの関係を知ってもらおうと、最初に、白黒写真、水墨画、そして、花の絵の代表ということで、ゴッホのひまわりを見て、スタートです。
最初に、小さなスケッチをしてから、3つのトーンの墨で、描きます
その白黒の墨絵を見ながら、今度は、カラーに挑戦です。
 さて、白黒で描く、花はどうだったかと言うと、、、
こんな元気な花畑みたいなのとか
いつもは、派手目な色合いの男の子が、こんな控えめなやさしい花を描いたり
たのしく、並んでたり
とても、デザイン的なスケッチから、慎重に仕上げた墨絵。味わい深い。
こんな、ハードボイルドな感じのひまわりの一輪挿しもあったり、
花が何輪もある様子を、紙いっぱいを工夫して、描きあげたり、
草間彌生か?と思わせるような、個性的な花びらの繊細な花が描かれたり
やさしい、かわいいデザインの、ユリが控えめに、描かれたり
数種類の花がガラス瓶に入った様子を、墨だけで(白抜きするように)ていねいに、描き切った高校生もいたし、
いつもは、線的な表現になりがちな子が、しっかりと、トーンを塗り分けてるのに出会ったり、
 と、とても、新鮮な喜びがありました。
さて、水彩絵の具を出して、塗ってみましょう。
 なんとも、やさしい絵。いいですねえ。
すごい!墨絵と、水彩、全然違うのに、同じ雰囲気ですね。楽しい!


いつも、色が氾濫するのだけど(それは、それで、ステキだけど)、柔らかい色調の、それでいて、堂々としたヒマワリになりました。
こちらは、ずいぶん、かっこいい出来上がりになりましたね。
いちごちゃんを思わせる、キュートな百合。でも、墨絵の時のトーンが、ちゃんと、再現されてます!
 こちらは、大好きなピンクで、背景を塗って、仕上げました。とても、線画がステキです。
こちらも、墨絵の時のハードボイルドな雰囲気、ありますね。おもしろい色使いも、トーンをきちんと理解できてるので、絵がつぶれることなく、自由自在に変化させられています。
花を何輪も描いて、背景も描き込んで、まとめるのは、実は、とても、難しいこと。花の方向も表、裏、横、と描き分けて、意欲的に取り組みました。
墨絵の雰囲気がとてもよかったので、それを、再現するのに、何度か、見直しながら、色を足していきました。素朴だけど、とても、味わいがあります。
やったことは、実は、非常に難しいことだったので、
(墨絵で、花を描くところが、めっちゃ、難しい)
かなり、苦心した子もいただろうな、と思います。

小さな子は、気にしないで、
「墨、たのしー」
という感じで、 新しい画材に親しみ、

大きな子は、与えられた課題を、理解してるがゆえに、
かなり、考え込んでいるようでした。

でも、今日は、カラーの世界にも、トーンがある、
て事を経験してもらいたかっただけ。
ただ、チューブから出して、
そのまま塗れば「濃いトーン」
白や水をたくさん足せば「薄いトーン」
だけではない、ということを、頭の片隅にでも
置いておいてもらえれば、いいかなあ、と思いました。

0 件のコメント: