ナノカが私のためにデザインしたTシャツ Nanoka designed very simple T-shirts for me. |
縫ってくれた She did embroidery |
できあがり Done |
エクセルで作られたであろう、立派なグラフ。
テストごとに、全員分の入力だけでも、 どれだけ手間がかかるだろう。
先生のご苦労が伝わってきた。
でも、娘の特徴は、ここには表れてない、と感じた。
活字中毒で、言葉を多く知り、想像力が妄想レベルで、
思い込みが激しくて、うっかりミスが多い。
円グラフからも通知表からも、彼女の個性は伝わってこない。
点数を出してるか、提出物は出してるか、活動に参加してるか否か。
数値で表す、とは、こういう事なんだ。
学校社会の洗礼を受けた気がした。
これから先、ずーっと、こうやって、数値で、評価され続ける。
上に上がれば、上がるほど。
実際、娘の数値は、悪くなかった。
それを見て、ホッとしてしまう、自分もいた。
知らず知らずのうちに、高い点数で表されるものを、よさだと思い始める。
数値で見えるものに、だんだん、意識が行ってしまう。
娘は、おせんべいが2枚あったら、
1枚を、惜しげなく、隣にいる人に与えられる、気前のよい子だ。
これが、数値になるだろうか?
自分の感情や想像を、文章にする力が、すばらしいと思う。
数値で、それを評価してくれる場所は、まだない。
このまま、数値で表され続けていると、
彼女のよさを壊してしまう気がした。
数字で表せられない価値を、大切にするなら、
数字を、一度、捨てることも、必要なのかもしれない。
わが家は、通知表やテストから、一度、離れてみた。
大人の社会も、数字だらけだ。
学生が終わり、偏差値社会を脱っしても、
業務達成評価や、売上、所得、IQ、獲得顧客数、満足度、、、
と数字に直しては、並べられ、比べられる。
人は、グラフやスコアが好きなのだろうか。
自分の価値を、数値に表すサービスもできた。
それが、結婚や就職で有利になるとも聞く。
数字は、シンプルで、わかりやすい。
一定の判断基準になるんだろう。
数字から逃れて、社会を生きることは、できないのかもしれない。
抽象的なものを、数字に表すのは、難しい。
だから、数字の表には、もれているものが、いっぱいある。
もれているものの中に、大切なものがある。
その事は、忘れちゃいかんなあ、と思う。親として。
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