2019年6月10日

カンコロの島紀行5月 Goto article May


6月3日に、カンコロの島紀行の記事が出ました。

上五島に取材に行ったり、
自然観察会の下見やら、さまざまな雑事やらで、
アップが遅くなりました。

今回は、「サツマイモ」に焦点を絞って、書いています。

カンコロの材料なので、かんころ餅を語るに当たって、サツマイモの特性や
なぜ、長崎で食べられてきたか、等、絶対に理解しておかねばなりません。

話をすれば、ちょこちょこ、「土地が痩せていても」「斜面地でも」と
当たり前のように語られますが、記事を書くにあたって、
サツマイモの資料を、改めて、読みました。

南米大陸を原産とする、ジャガイモ、サツマイモは、
飢餓を救う食物として、世界中に広がりました。
北はジャガイモ、南はサツマイモです。

痩せ地を好み(肥料をやると、ツルだけ伸びてしまう)
ある日、突然、山の斜面を耕して植えても、秋には収穫があります。

サツマイモは、種をつけることがほとんどなく、
ツルを切って、土に刺すと、そこから、また増えます。
種芋さえあれば、一般人でも、毎年、増やし続けることができ、
今、問題となっている、種子の独占問題にも、無縁です。

栄養学的にも、たんぱく質と脂肪以外のすべてを兼ね備え、
あとは小魚でも食べれば、サツマイモだけで、人は生き延びれます。

その他、サツマイモの品種や、ルーツや、保存方法に、苗の作り方、
いろいろ、勉強になりました。
農家の皆さんなら、当たり前のことなんでしょうが、
一つずつ、確認してみると、理にかなっていて、
歴史やら、植物としての特徴やら、とても、興味深かったです。

人生、今の今まで、ぼーっと、サツマイモを買って、
ぼーっと、食べてきたんだなあ、と思いました。

昔は、みな、どんなに土地が貧しくて、厳しくても、
自分の生きていくだけの食べ物を、1年を通して、作って、保存していたのです。
お金がないと、なにも、買えず、なにも、食べられない、
1日たりとも、生きられないような、自分の弱さを、思い知りました。

このことは、人が、2000万円、貯めていないと、年を取れないことと、
そして、それを貯めることができなそうだと思い、
自暴自棄になる気分と、つながってるでしょうね。

年取って、娘には迷惑をかけたくないので、
ギリギリまでサツマイモを植えて、食べて、
それができなくなったら、死のうと思いました。

と脱線しましたが、サツマイモの奥深さと、懐の深さに惚れ込み、
「絶対、イノシシくるかららね」
と言われる、「イノシシ・ホイホイ」であるサツマイモを、
とうとう、畑に植えてしまった、私でした。

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