じゃあ、その分、学校で、みっちり勉強しているかといえば、
1日あたり、正味1時間半ほどしか、机に向かっていないようだ。
2年生の今頃は、他の小学校は、九九をやってるのだろうか。
ナノカは、九九を覚えろとは言われないようで、何を聞いても、あやしい。
今まで覚えた漢字すら忘れ始め、
すべての文章を、ひらがなで書くようになった。
大丈夫か?
当の本人は、「結構、難しいんだから」と言う。
ある日、ふと、「今も、かけ算?」と聞くと、
「うん。でもね、昨日は、ふた桁だった」と答えた。
ふた桁?
試しに、12×5=と聞いてみると、
「58」と間違えて、私の顔を見て、
「60だった」と言い直した。
九九は裏覚えなので、計算ミスはするが、
「えっとね、10が5個で50でしょ。それから、2も5個で10だから」
と説明してくれた。
ふむ。
さて、宿題がない彼女だが、
家に帰ると、意外に自分の机の前にいる。
やたら熱心に何かをしていると思ったら、このようなものが
壁に貼られた。
Let's have a family meeting |
post your theme to the meeting |
と言っていた。
言いたい放題、なんでも、主張してる気がするが、
確かに、「無理無理無理」みたいに、
却下していることもあるかもしれない。
わが家にも、民主主義が必要な時が来たか。
これを「伊藤家の春」と呼ぼうか。
と思って、さっき、ポストを覗いたら、さっそく
ナノカの議題が入っていて、
「つむちゃんと、よさんをきめて、でかけたい」
と言うものだった。
家出の次は、「許可された冒険」でしたか。
News:Nanoka will publish Haiku book for 10yen. Sale day will be June 27th. |
Her Haiku book work in progress. |
「俳句の本、出版予定」
というチラシが貼られていた。10円で、27日発売らしい。
気になって、机を覗くと、たしかに、俳句らしきものが、書かれた
小冊子が、作られている。
そういえば、私が、子どもの頃も、
学校ごっこと言って、テストを作って、友達に配ったり、
とてつもない迷路を作ったり、していたなあ。
小学校いっぱい、そんな生活してたけど、
今、それなりに、生きている。
遊んで、小学校時代を暮らしても、別に問題ない気がする。
まあ、もっと立派になりえたかもしれないけど、
その立派が、自分にとって、しあわせだったかも、想像つかない。
「遊び」は、すぐ見える結果は、(大人目線で)何もない。
いろんなゴミのようなもの(大人目線で)が大量生産され、
時間を無駄に(大人目線で)使い、
時に、大人も面倒(大人目線で)に巻き込まれる。
でも、じゅうぶん、遊んできた大人は、
きっと、わかる。
仕事や勉強の中にも、「遊び」がある。
遊びを知る人は、それを発見して、どこでも「しあわせ」になれる。
褒めてもらわなくても、人に勝たなくても、しあわせはある。
すごく、成功しなくても、意外に、しあわせなんだよ。
そう、言ってあげたら、
楽になる子ども、いるのかな。
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