2019年6月26日

家族ミーティング 家庭内出版 Family meeting and publications

わが娘は、宿題のない学校に通っている。
じゃあ、その分、学校で、みっちり勉強しているかといえば、
1日あたり、正味1時間半ほどしか、机に向かっていないようだ。

2年生の今頃は、他の小学校は、九九をやってるのだろうか。
ナノカは、九九を覚えろとは言われないようで、何を聞いても、あやしい。
今まで覚えた漢字すら忘れ始め、
すべての文章を、ひらがなで書くようになった。
大丈夫か?
当の本人は、「結構、難しいんだから」と言う。

ある日、ふと、「今も、かけ算?」と聞くと、
「うん。でもね、昨日は、ふた桁だった」と答えた。
ふた桁?

試しに、12×5=と聞いてみると、
「58」と間違えて、私の顔を見て、
「60だった」と言い直した。

九九は裏覚えなので、計算ミスはするが、
「えっとね、10が5個で50でしょ。それから、2も5個で10だから」
と説明してくれた。
ふむ。

さて、宿題がない彼女だが、
家に帰ると、意外に自分の机の前にいる。
やたら熱心に何かをしていると思ったら、このようなものが
壁に貼られた。
Let's have a family meeting
post your theme to the meeting
「私、ちょっと、言いたいことがあるから」
と言っていた。
言いたい放題、なんでも、主張してる気がするが、
確かに、「無理無理無理」みたいに、
却下していることもあるかもしれない。
わが家にも、民主主義が必要な時が来たか。
これを「伊藤家の春」と呼ぼうか。

と思って、さっき、ポストを覗いたら、さっそく
ナノカの議題が入っていて、
「つむちゃんと、よさんをきめて、でかけたい」
と言うものだった。
家出の次は、「許可された冒険」でしたか。
News:Nanoka will publish Haiku book for 10yen. Sale day will be June 27th.
Her Haiku book work in progress.
 そして、そのためのお小遣い稼ぎなのか、
「俳句の本、出版予定」
というチラシが貼られていた。10円で、27日発売らしい。
気になって、机を覗くと、たしかに、俳句らしきものが、書かれた
小冊子が、作られている。

そういえば、私が、子どもの頃も、
学校ごっこと言って、テストを作って、友達に配ったり、
とてつもない迷路を作ったり、していたなあ。

小学校いっぱい、そんな生活してたけど、
今、それなりに、生きている。
遊んで、小学校時代を暮らしても、別に問題ない気がする。
まあ、もっと立派になりえたかもしれないけど、
その立派が、自分にとって、しあわせだったかも、想像つかない。

「遊び」は、すぐ見える結果は、(大人目線で)何もない。
いろんなゴミのようなもの(大人目線で)が大量生産され、
時間を無駄に(大人目線で)使い、
時に、大人も面倒(大人目線で)に巻き込まれる。

でも、じゅうぶん、遊んできた大人は、
きっと、わかる。

仕事や勉強の中にも、「遊び」がある。
遊びを知る人は、それを発見して、どこでも「しあわせ」になれる。
褒めてもらわなくても、人に勝たなくても、しあわせはある。

すごく、成功しなくても、意外に、しあわせなんだよ。
そう、言ってあげたら、
楽になる子ども、いるのかな。

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