2019年6月18日

リトル&ビッグアーティスト「やるね、クレヨン!」

6月16日、リトルアーティストで、クレヨンを使って
新しい表現にチャレンジしました。

まずは、ドガ、パウルクレー、ゴッホの作品などを紹介。
それから、3つの技法を、デモンストレーションを見て、
それぞれの気に入った技法で、作品に取り組みました。
クレヨンを絵の具ではじく方法です。
牧歌的なミカン畑。クレヨンが絵の具をはじくため、背景とミカンが混じることなく、鮮烈な色で描けています。
カラフルな海の生物を描いて、一気に海の色で塗りました。海の色を緑系の濃い色にして、とても、効果的に浮き上がって見えます。
ビックさんの作品。かわいらしい龍は、しっかりとクレヨンで塗り、一気に水彩でバックを塗りました。紫が効果的で、物語の中の1枚みたいです。
白で描いた絵が、水彩の中で、ぐっと浮き上がる。色が、自由に紙の上で混ぜられるのも、クレヨンで先にラインを描いているからですね
2つ目は、黒塗りして、削る技法の子達。
シンプルで、美しいラインで捉えた、元気なお母さんの姿と、バランス良く書かれたままへのメッセージが、とても、美しいです。 
花の実物を見ながら、真ん中にドーンと描いて、まわりに虫を配置しました。花だけ、ちょっと、太い線で描かれていて、しっかり、目立っています。シンプルな虫のラインが、活きますね。
年中さんのひまわり。太い線の、立派なひまわりが、花のところがちょうど、黄色になって、いい感じです。
しっかり面で削ったところと、線とのバランスが、たのしいですね。このまま、テキスタイルみたいに、布に印刷しても、楽しそう。
高校生の作品。繊細な線画が、この技法にぴったりですね。ちょっと神秘主義の頃の版画のようでもあります。真ん中のハートが、しっかり削られて、繊細な手のラインがかえって、浮き上がって見えます。
クレーの作品にインスピレーションを得て、しっかり、面で削ることで、迫力ある作品に仕上げました。面で削った時に、途中で色が変わる効果などが起きて、魅力的な作品になりました。下絵になったクレヨン画も、すでにクレーの作品のように、美しかったです。
3つ目は、塗り込んで、混色していく技法です。少ない色数のクレヨンを混ぜて、無限大の色作りにチャレンジです。
茶色の机に白の平たい貝、という難しいオブジェクトでしたが、一生懸命、何度も色を塗り重ね、近い色を混ぜることで、探し続けました。シンプル過ぎる故に、とても、難しかったと思いますが、最後まで、集中して、なにかをつかんだのではないかな、と思います。
水彩画が得意な女の子の作品。塗り重ねるクレヨンは、どちらかと言えば、油絵の習作に近いアプローチ。塗り重ねることに、戸惑いがありながらも、チャレンジし続けてくれました。本の色など、とても、いい感じで混色できています。
こちらは、紙いっぱいに、次から次へとあるだけのオブジェを描いてくれました。オレンジに緑を混ぜて、より、ナチュラルなミカンを描いてみたり、ナスの紫も、かなり混ぜて、自分なりの色を作ろうと、がんばりました。いろんな物を描きましたが、後ろのバックを余白で残すのではなく、白く塗ったことで、一つの作品としてまとまりました。現代アートみたいですよね。
今回は、ビックさんも参加。影をつけるのに、紫や青などを使って、明るく、カラフルな世界を描きました。クレヨン、楽しそうでした。大人の完成度は、子ども達に、いい刺激になります。

0 件のコメント: