93歳出勤風景。93 year old women's way to travel to her work place. |
昨日は、取材予定だったが、インフルエンザのナノカを一人、
置いていくわけにもいかず、一旦、あきらめた。
が、幸か不幸か、前日に、相方がインフルエンザ発症した。
病人に病人を預けて、今期、最後の取材に向かった。
平戸の春日地区「かたりな」では、90歳超えのおばあちゃま達が、
お茶出しをしてくれる。
傾斜の厳しいこの地区で、シニアカーが登ってくる、出勤風景。
とても、ほがらかな気持ちになった。
おばあちゃま達は、自宅の畑で採れた野菜をお漬物にして、
無償で、お客様にだしている。
「すこしでも盛り上がって、子や孫が、
この地区に残って、仕事ができるよう、力になりたい」
との、思いからだ。
自分のひとつの行動で、問題を一気に解決することって、むずかしい。
でも、ひとつひとつ、できる事を重ねることで、
すこしずつ、視野が開けていくことは、多い。
おばあちゃまの話は、その年齢分の重みを持って、
ただ「私も、まだまだ、がんばらねば」という心持ちになる。
おばあちゃまの一人に、かんころ餅のリーフレットを見せると、
「あら!」と言って、自宅に戻って、
自家製かんころ餅を、持ってきてくれた。
作り方で、盛り上がる。なんと、彼女のかんころ切りの道具は、
鎌なのだそう。
かんころ餅の問題が、リーフレットを作って、一気に解決するわけもなく、
むしろ、時間が過ぎた分、状況はどんどん、押し迫ってるわけだけど、
こうして、話が盛り上がってるのを見ると、これも、やはり、
ひとつひとつ、のひとつでは、あるのかな、と思う。
今たずさわってる仕事が、なにかを一気に解決することは、やはりないだろうけど、
また、ひとつ、になっていくよう、ていねいに、関わりたい。
みんなの重ねてきた、歴史を扱わせてもらうのだから。
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